「東京農業大学稲花小学校は新設校なのになぜ人気なの?」
「稲花小学校の倍率ってどれくらいなんだろう…」
東京農業大学稲花小学校は、2019年度に新設された学校にもかかわらず、志願者はかなり多く、都内でも屈指の人気校となっています。
人気の秘訣は、「立地のよさ」や「独自のカリキュラム」、「付属高の大学進学実績」などが挙げられます。
そこで今回は、新設校の東京農業大学稲花小学がなぜ高い人気を誇るのか、口コミや評判、倍率などを踏まえて詳しく解説していきます。
目次
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東京農業大学稲花小学校の最新年度の倍率
最新2022年(2021年度試験)の首都圏で人気のある私立小学校の志願倍率は以下の通りです。
順位 | 私立小学校名 | 志願倍率(倍) | 男子(倍) | 女子(倍) |
1 | 慶應義塾横浜初等部 | 14.3 | 12.9 | 16.3 |
2 | 東京農業大学稲花小学校 | 12.0 | 13.2 | 10.7 |
3 | 東洋英和女学院小学部 | 11.9 | – | 11.9 |
4 | 慶應義塾幼稚舎 | 11.7 | 10.2 | 14.6 |
5 | 雙葉小学校 | 11.4 | – | 11.4 |
6 | 桐朋小学校 | 10.9 | – | – |
7 | 早稲田大学系属早稲田実業学校初等部 | 10.3 | 9.2 | 12.3 |
8 | 学習院初等科 | 9.6 | 9.6 | 9.7 |
9 | 桐朋学園小学校 | 9.5 | 12.7 | 6.3 |
10 | 立教女学院小学校 | 9.1 | – | 9.1 |
※こちらのデータの出典は、『日本一わかりやすい小学校受験大百科 2023完全保存版』になります。
※「*」は「伸芽会」提供のデータになります。
こちらの表からもわかるように、稲花小学校は開校してから数年にもかかわらず、その倍率は12倍となっており、慶應義塾横浜初等部に続いて2位となっています。
ちなみに、稲花小学校は、初年度から2021年度までは前期と後期の計2回の考査が実施されていましたが、2022年度より募集が1回へと変更になりました。
東京農業大学稲花小学校が人気の理由
2019年度に開校したにもかかわらず、東京農業大学稲花小学校が首都圏の私立小学校の中でも屈指の人気を誇る理由としては、以下のようなことが挙げられます。
1.付属高の大学進学実績が伸びている
2.充実した教育設備
3.体験型学習を行う「稲花タイム」
4.立地の良さ
5.バイオテクノロジーの分野に強い
では、それぞれの理由について、詳しく解説していきますね。
1.付属高の大学進学実績が伸びている
1つ目は、付属高の大学進学実績が伸びていることです。
稲花小の敷地が隣接する同じ東京農業大学第一高校・中等部は、以下のように東大などトップ大学への大学合格実績を残しています。
【2022年 主要大学合格実績】
<国公立大学への進学実績>
東京大学1、東京工業大学1、一橋大学2、北海道大学1、九州大学2、筑波大学2、千葉大学1、東京外国語大学1、東京農工大学6、東京藝術大学2、東京学芸大学3、東京海洋大学2、電気通信大学1、横浜国立大学6、名古屋工業大学1、金沢大学(医)1、弘前大学(医)1、東京都立大学5、横浜市立大学2、国際教養大学1、その他国公立大学14
<私立大学への進学実績>
早稲田大学25、慶應義塾大学29、上智大学14、東京理科大学46、明治大学92、青山学院大学40、立教大学54、中央大学80、法政大学91、学習院大学12、ほか
<併設大学への進学実績>
内部進学(専願・併願)15、東京農業大(一般等)75
(東京農業大学第一高等学校 2022年3月卒業生 合格実績)
稲花小に進学することで、その東京農業大学第一高校・中等部へ進学できる可能性が高まるのも人気の理由の一つと言えるでしょう。
2.充実した設備
2つ目は、充実した設備です。
農大稲花小に隣接する東京農業大学には、以下のように生き物や食、環境といった身近なテーマを専門的に追究する研究設備が多数あります。
各種施設 | 施設の説明 |
「食と農」の 博物館 |
東京農大の「食と農」に関する資料を多数展示しています。2階には農家の古民家が再現されており、昔の暮らしを学ぶことができます。隣接する(財)進化生物学研究所の展示温室「バイオリウム」では、バオバブの木やキツネザルなど、マダガスカルの珍しい動植物を見ることができます。(出典:東京農業大学稲花小学校 公式HP) |
食品加工技術 センター |
世田谷、厚木、北海道オホーツクの3キャンパスそれぞれに設置されています。食品の加工からパッケージングまで、食品メーカーのような製造設備が並び、ハムやソーセージ、ジャムやジュース、乳製品など、様々な加工食品をつくることが可能です。(出典:東京農業大学稲花小学校 公式HP) |
厚木キャンパス | 農学部4学科が設置されている厚木キャンパスは、全体が植物園として登録されています。「理論と実践の一体化」をコンセプトに、多種多様な農業施設や実験圃場、温室などが配置されており、バイオセラピーセンターでは、馬や犬を活用した動物介在療法の研究なども行われています。(出典:東京農業大学稲花小学校 公式HP) |
富士農場 | 富士山西麓、標高820mの朝霧高原とよばれる地域にあります。乳牛・肉牛・豚・家禽などを飼育しており、実習や研究に利用されています。総面積33 haのうち牧草地が12ha。周辺の自然環境を活かして、森林の調査や実験、野生動物の調査などにも幅広く利用されています。(出典:東京農業大学稲花小学校 公式HP) |
北海道オホーツクキャンパス | 生物産業学部4学科が設置されており、網走の大自然に囲まれた、スケールの大きなキャンパスです。北海道の生物生産や動植物に関する多様な研究施設、設備が整っており、動物舎では、エミューやエゾシカなどの動物たちを学生たちが世話しています。(出典:東京農業大学稲花小学校 公式HP) |
宮古亜熱帯農場 | 沖縄本島の南西300kmにある、高温多湿の亜熱帯海洋性気候の地、宮古島に位置しています。年平均気温は23.1度。ヤムイモを中心に、サトウキビやマンゴーなどの熱帯作物や熱帯果樹の栽培を手掛け、熱帯、亜熱帯農業の実習教育、試験研究を行っています。(出典:東京農業大学稲花小学校 公式HP) |
そのため、充実した設備や環境も人気の理由の一つと言えるでしょう。
3.体験型学習を行う「稲花タイム」
3つ目は、体験型学習を行う「稲花タイム」です。
稲花小では、他教科と関連しつつ、特に「生活科」「総合的な学習の時間」を中心に、体験型学習を行う時間を「稲花タイム」と呼んでいます。
また、稲花タイムでは、次の5種類の学習を軸としています。
稲花小では、体験型学習を通して、子どもたちが主体的に関わり、「なぜ?」「どうして?」と考え、深く理解することも大切にしています。
さらに、充実した体験型学習によって、以下の「10の能力」の育成を促進し、考える力と学びの基礎力を向上させることを目標にしている点も人気を集める理由の一つと言えるでしょう。
4.立地の良さ
4つ目は、立地の良さです。
稲花小学校は、人口の多い世田谷の中心に立地しており、小田急線「経堂駅」を使用できるなど交通アクセスも良いです。
ただ、経堂駅から徒歩通学の場合、学校まで結構な距離があるため、在学生の保護者の中には「スクールバスを出してほしい」という意見もあるようです。
5.バイオテクノロジーの分野に強い
5つ目は、バイオテクノロジーの分野に強いです。
付属の農大は現在バイオの分野で成果を出しているので、学校全体の魅力やステータスも上がっていると言えます。
実際、現在注目を集める農学の分野で、農大のバイオテクノロジーは旧帝大に続くほど研究力が高いものだと評価されています。
さらに、都内で薄れてきている「農に携わり、土に根ざした教育」も保護者から高い人気を誇る要因の一つとなっています。
東京農業大学稲花小学校の口コミ・評判
以下では、東京農業大学稲花小学校の口コミや評判をご紹介します。
この学校は新設校です。学校側も一緒に学校を作り上げてくれるご家庭を望んでいらっしゃいますし、我が家はこの学校に通わせて本当に良かったと日々感謝しております。体験学習や英語授業など他の学校では体験できないような事も子供は家に帰ってきても楽しそうに話してくれます。
校長先生もさすが大学の先生!とこちらがびっくりするような知識を子供たちに教えてくださいますし、教頭先生も毎日生徒の登下校を見守って、やさしく時には厳しく登下校の態度などご指導していらっしゃいます。
【引用元】インターエデュ
授業数は多いですが、毎日子供が楽しそうに学校で勉強したことなどを話している姿を見ているとこの学校に入れて良かったなと思います。先生方も勉強だけなく、授業を聞く姿勢なども子供たちに教えてくれていますし、特に英語に関しては毎日のことなので、発音含めて相当本人の身になっています。
通学も遠い方は大変ですが、駅から学校までの道中は大学生や中高校生に見守られて低学年でもしっかり歩いている印象です。とくに経堂からの子たちは体感が鍛えられてしっかりと体力がついてきますよ。
【引用元】インターエデュ
<入学させてよかった点>
・入学式翌日から毎日ネイティブの先生と英会話授業。(耳がいい年頃なので、先生の発音を聞き本人も発音がかなり良いし、英語を発することに物怖じしない)
・1年生から毎週理科の授業と稲花タイムといった独自授業で学ぶ楽しさを知る。
・東京農大、東京情報大学といった同じ学校法人が運営する大学の教授や准教授の授業で知的好奇心を育む。
・アフタースクールがさまざまな先生を呼んで定期、不定期プログラムが豊富。時には隣接する中高の先生が理科や生物のプログラムを受け持つ場合もあり。また農大の体育部監督やコーチが指導に来たりなど。
・隣地に中高大、またアフタースクールのスタッフに現役の農大生がいたり、稲花生は大学の敷地を通って登校できるので、学園全体で稲花生を温かく見守っている。(登校中に気分が悪くなった小学生を高校生が助けてくれたり、キャンパスを通る小学生に大学生が挨拶してくれたり)
・読書習慣が身につく。(時代に即してデジタル書籍も活用する)
・食育やSDGsの教育に力を入れている。
・クラス担任と学年担任で、学年2クラスしかないため、目の行き届いたフォロー。(私立小なら特筆すべきことでもないかな)
・学校は伝統がないため先例もなく、常にPDCAやトライアンドエラーで改善している。
・これからの時代に必要な人間性と、どのような人生を歩むにしろ必須となるスキルは何か、そのために初等教育でなすべきことは何かという大命題と向き合い、上述のように改善しながら取り組んでくれている姿が見て取れる。
・透明性を意識した学校運営を実施している。内(在校生保護者)や、外(志願者家庭)に対して情報発信を惜しまない姿勢が信頼できる。
<改善してほしい点→人によっては…という意味で>
・常にさまざまなことを見直し修正や改善しているので、確立した方法論や過年度の通りといった先例主義のようなものを学校に求めるご家庭は向いていない。(伝統校を志望しましょう)
・英語の先生からの連絡は簡単な英文なので英語に対してアレルギーがある保護者は苦痛かも。(子供のためなら頑張れる?でも難しい英文でもなく短いので大丈夫ですよ)
・受験の面接もZoomで実施する学校です。入学後もPCやタブレットを用いてWeb上でコミュニケーションする機会が多いため(学校のみならずアフタースクールも)ITリテラシーが低くそのようなものが苦手な保護者は苦痛かも(スマホやタブレットを日常で普通に使いこなせれば大丈夫です)。
・開校前にスクールバスの構想があったが立ち消えになったとか。路線バス通学者も結構いて、また経堂駅から徒歩通学でも結構な距離があるので、やはりスクールバスを出してほしい。稲花小のみならず中高大および各学校の教職員も利用できるようにすればいいのにと思う。
とにかく、うちの子は毎日学校に行くことが楽しいと言っています。帰宅後はその日に学校で起きた出来事を嬉しそうに話してくれます。そのような姿を見て、親としてもこちらの学校に入学できてよかったと感じております。
以上、ご参考になれば幸いです。
【引用元】インターエデュ
まだ全生徒が低学年の現時点での前提ですが、先取り学習はしません。宿題もほとんどありません。たまにプリント1枚、2枚程度です。自宅で手厚くフォローするほどではないかと。子どもたちに必要な勉強は学校でしっかりさせるという方針です。
稲花小は、実習や体験の実学を通じて思考力等を育てることを大事にします。というか、これが稲花小の最大の特徴であり、ウリの一つです。ですから一年生から理科授業や稲花タイムでそのような学びの時間を確保しています。常々校長先生は、「子どもたちには、本物に触れさせる」とおっしゃっています。
生徒のほとんどが中学受験を目指す受験小ではありません。中受回避志向のご家庭が集まっていると感じます。
【引用元】インターエデュ
稲花小は中受回避で12年間の一貫教育を志向するご家庭が多いです。ですので、低学年のうちから、サピやワセアカのように塾でガリガリという子は聞かないかな。 もちろん、全員が一中へ内部進学狙いではなく、中受して出て行く子も出てくるでしょうが、現時点の感覚で言うと1割にも満たないかなと予想します。
では、子どもたちは、内部進学の枠を争い、目の色変えて勉強してるいるかというと完全にNOです。毎日放課後はアフタースクールで仲良く遊んだり、アフタースクールでお稽古事に励んでおります。
12年間の一貫教育のペースを享受しているといった感じですね。 どなたかもおっしゃっていますが、たぶん枠なんてないでしょう。受け入れる一中側が稲花小でしっかり勉強してきた子たちは、基本的に受け入れる方針らしいです。
つまり、稲花小の勉強について行けず、どうしてもだめだった子が上がれないのでしょう。それほど悲観的に捉えていませんし、全生徒が低学年の今現在においては、みなさんのんびりしていますよ。
【引用元】インターエデュ
東京農業大学稲花小学校の学校別オリジナル問題集
以下では、東京農業大学稲花小学校の学校別オリジナル問題集をご紹介します。
そのため、稲花小学校を志望している方、稲花小学校の対策に取り組みたい方は、ぜひサンプルなどをチェックしてみてくださいね!
【学校別ドリル】東京農業大学稲花小学校 Vol.1
稲花小学校では、「お話の記憶」や「数の問題」のほか、「回転(同)図形」や「水の量」、「音・しりとり」「常識問題」など幅広い分野から問題が出題されます。
「東京農業大学稲花小学校 Vol.1」では、このような稲花小学校で頻出する単元や過去問の類似問題を計50題収録しています。
また、複数の問題パターンを用意しているため、実際の入試問題に対応する力を養うこともできます。
そのため、稲花小学校を志望している方、過去問の前に練習問題に取り組ませたい方にはピッタリの内容となっています。
【商品名】
【学校別ドリル】「東京農業大学稲花小学校 Vol.1」
【価格】
2,500円(税込)
→【期間限定20%OFF】2,000円(税込)
【形式】
PDFデータ(DL形式)
【単元別問題集】小学校受験三つ星ドリル
「小学校受験三つ星ドリル」は、分野別の家庭学習用ドリルです。
三つ星ドリルでは、基礎的な問題から入試レベルを意識した応用問題まで全30題収録しています。
また、複数の問題パターンを用意しているため、さまざまな入試問題に対応する力を養うことができます。
さらに、ダウンロード形式のPDFデータとなっているため、冊子タイプの問題集と違って、印刷すれば何回でも復習可能となっております。
そのため、稲花小の頻出単元を集中的に強化したい方、ご家庭で小学校受験対策をしたい方にはピッタリの教材となっています。
お話の記憶 | 2 →2,310円 ※期間限定30%OFF |
一対多対応 | 880円
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マジックボックス | 880円
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比較 | 880円
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回転図形 | 880円
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同図形発見 | 880円
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鏡映図 | 880円
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位置・位置移動 | 880円
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音・しりとり | 880円
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仲間分け | 880円
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季節・行事 | 880円
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点図形 初級編 | 880円
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点図形 中級編 |
880円
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点図形 上級編 |
880円
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さいごに
今回は、新設校の東京農業大学稲花小学がなぜ高い人気を誇るのか、口コミや評判、倍率などを踏まえて詳しく解説してきました。
稲花小学校は、新設校にもかかわらず、首都圏の私立小学校の中でも屈指の人気を誇っています。
そのため、稲花小学校が気になっている方、稲花小学校を志望している方は、今回解説したことを参考にしてみてくださいね。
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
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それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!