「小学校受験の学校選びってどうやればいいの?」
「小学校受験の志望校選びにおける注意点は?」
小学校受験の志望校を選ぶ際には、学校の教育・指導方針以外にもさまざまな点を比較・検討する必要があります。
もちろん、しっかりとした理由があって志望校を決めているご家庭は問題ありませんが、「知人が通っているから」「有名な私立小学校だから」などの理由だけで志望校を選ぼうとすると、いざ合格しても、学校と考えが合わなかったり、お子さんと校風が合わなくて楽しい学校生活を送れなかったりする危険があります。
そこで、今回は小学校受験における志望校選びのポイントや注意点について詳しく解説していきます。
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目次
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志望校選びにおける6つのポイント
小学校受験における志望校選びのポイントは次の6つです。
①「国立」か「私立」か
②教育・指導方針、校風
③通学時間・範囲
④男子校か女子校か
⑤中高大の付属校の有無
⑥放課後教育の有無
志望校選びをするときは、上記の6つのポイントに基づいてしっかりと比較・検討する必要があります。
では、①~⑤について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
①「国立」か「私立」か
小学校受験をする志望校選びで、まず最初に決めるべきことは、「私立小学校」と「国立小学校」のどちらを第一志望に設定するかです。
小学校受験ビギナーの方は、2つの違いをまだしっかりと理解できていないかもしれませんが、この2つは、そもそも学校の存在意義自体に違いがあるので、あらかじめ把握しておく必要があります。
国立と私立は、さまざまな点で異なりますが、そのなかで優先的に押さえていただきい違いは次の3つです。
1.学校の存在意義・目的のちがい
2.学費
3.抽選制度の有無
1.学校の存在意義・目的のちがい
国立小学校は、国立教育大学や国立大学教育学部の附属小学校のことを指し、「教員の研修の場としての『実習校』」 「大学の研究理論を実践する『実験校』」「研究成果を公開提供する『リーダー的小学校』」の3つの側面を持ちあわせています。
一方で、私立小学校は、創立者の教育的価値観や指導方針が反映されていることが多く、学校によって独自の校風やカリキュラムをもっていることが多いです。
このように、根本的に学校の存在意義が異なることをまずは押さえておきましょう。
また、国立小学校の私立小学校の特徴やちがいについては以下の記事でそれぞれまとめていますので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!
2.学費
2つ目は学費です。
国立小学校は、一年間で約80~100万円の授業料がかかる私立と比べると、格安で質の高い授業を受けることができるのも大きな魅力のひとつです。
ですが、国立小学校によっては、教材費や積立金、後援会費などで初年度に20万円~30万円の費用が必要になるためその点は注意しましょう。
ちなみに、国立小学校と私立小学校のそれぞれの学費に関しては以下の記事にそれぞれまとめていますので、気になるほうをチェックしてみてくださいね!
3.抽選制度の有無
基本的に国立小学校では、入学試験とは別に「抽選」というのがあります。
これは、名前からもわかるように、くじ引きに近いです。
つまり、どれだけ対策をしても、実力関係なしで落とされる可能性があるということです。
そのため、抽選は基本的に「運がすべて」です。
また、入学試験の前に抽選をするのか、入学試験を実施した後に抽選をして合格者を絞り込むのかは国立小学校によって異なりますし、中には2回抽選を行う学校も…。
そのため、国立小学校を第一志望にあえて設定せず、私立と併願するご家庭も多いようです。
国立小学校の抽選に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらをチェックしてみてくださいね!
②教育・指導方針、校風
志望校選びの2つ目のポイントは、その学校の教育・指導方針、校風です。
特に私立小学校の受験を考えている方は、学校によって色がありますので、学校説明会や学校見学の機会を利用して、肌で感じることが大切です。
いくら有名な私立小学校でも、その学校の校風とお子さんの性格や特性と異なる場合は、入学できても有意義な学校生活を送れない可能性があります。
また、小学校受験ではほとんどの学校で面接が実施されますが、小学校側は、そのご家庭の教育方針と学校の教育・指導方針が一致している、または、同じ方向性であることを前提で面接を行います。
特に、宗教系の私立小学校(ミッション・スクール)では、この点は重視されます。
そういった意味でも、学校側の教育・指導方針を深く理解し、かつ、それがご自身のご家庭の教育方針と一致しているかチェックしておくことは必要不可欠です。
これらの点に関しては、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもチェックしてみてくださいね!
③通学時間・範囲
志望校選びの3つ目のポイントは、「通学時間・範囲」です。
毎日通うわけですから、家から学校までどのくらいの時間がかかるのかは、現実的に判断する問題のひとつであると言えます。
まず、私立小学校では、一部の学校を除いて、通学制限や学区の指定はありません。
そのため、極端に離れていない場合は、問題なく出願することができます。
ですが、お子さんの体力を踏まえると、現実的には家から学校までの片道がドア・ツー・ドアで最長でも60分以内で通える範囲の学校を選ぶことをおすすめします。
ちなみに、各小学校の指定する範囲は40分程度が最も多くなっています。
国立小学校は、私立小学校とちがって応募資格に「通学制限」を設けており、その種類は主に以下の2つです。
①居住地域の制限
⇛親子の居住地区による制限
②通学時間の制限
⇛自宅から学校までの通学時間による制限
そのため、これらの点を踏まえた上で、志望校選びをする必要があります。
また、通学制限や学区などに関しては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもチェックしてみてくださいね!
④男子校か女子校か
志望校選びの4つ目のポイントは、男子校か女子校かです。
「男子校・女子校 VS 共学校」についてはよく議論されますが、それぞれ一長一短で、メリットもあれば、それが逆にデメリットになるケースもあります。
そのため、これは、ご家庭の教育方針やお子さんの特性、学校の校風などをすべて検討した上で判断する必要があります。
また、男子校と女子校のそれぞれのメリット・デメリットや実際に通っている方の声は以下の記事で解説していますので、気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね!
⑤中高大の付属校の有無
志望校選びの5つ目のポイントは、中高大の付属校の有無です。
私立小学校によっては、ほぼ100%中学受験する学校もあれば、小中(高)一貫の学校もあります。
また、有名・難関大学(青山学院大学・早稲田大学・慶應義塾大学など)まで付属している私立小学校などもあります。
実際、中学受験や高校受験、大学受験などを避けるために小学校受験を受験するご家庭も多いようです。
そのため、中高大の付属校の有無もしっかりと踏まえて決めるようにしましょう。
また、中学校以上の付属校がある私立小学校については以下の記事をチェックしてみてくださいね!
⑥放課後教育の有無
志望校選びの6つ目のポイントは、放課後教育の有無です。
最近では、共働きのご家庭でも小学校受験をする方が増えています。
そのため、入学後、小学校によっては通常授業の後に、クラブ活動やその他の活動など放課後教育を実施している私立小学校も増えてきています。
もちろん、お稽古や習い事に通わせるのであれば問題ありませんが、共働きでなかなかお子さんと触れ合う時間がなかったり、習い事に連れていく時間がない場合は、放課後教育が充実しているかどうかも志望校選びのポイントの一つになります。
さいごに
今回は、小学校受験における志望校選びのポイントや注意点について解説してきました。
小学校受験をするご家庭は、よく「合格」をゴールに設定してしまいがちです。
たしかに、短期的な目標として「合格」をゴールとすることは間違っていませんが、もっと大事なことは「お子さんが合格した後に充実した学校生活を送れるかどうか」です。
知人の情報や学校名だけで選ぶと、志望校選びで失敗する可能性が高くなります。
また、小学校受験は熾烈な競争ですので、「本当にその学校に通いたい!」という気持ちや熱量を親子でもっていないと、合格まで走り抜けることは難しいです。
そのため、今回解説した点を踏まえて、ベストな志望校選びをしてみてくださいね!
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