「私立小学校って公立と比べて何が魅力なの?」
「私立小学校で学費が高い印象があるけど、そんなにお金を払う価値があるの?」
近年、公立小学校ではなく、私立小学校へ通わせようか検討するご家庭が増えてきています。
以前までは、経済的に余裕のある家庭のお子さんが小学校受験を受けるのが主流でしたが、現在では共働きのご家庭でもお子さんに私立小学校を受験させる方が増えています。
その理由はさまざまです。
公立小学校の教育や教員の質に不安を抱えている方もいれば、中学受験や高校受験、ひいては大学受験で厳しい競争に巻き込まれるより、小学校入学時点で受験をさせたいという方も少なくありません。・
ただ、私立小学校も学費が高いからといって、質の高い教員やカリキュラムが組まれているとは限りませんし、その特色や魅力は私立学校によっても異なります。
ですが、たしかに公立小学校よりも魅力的な私立小学校の強みもあります。
そこで、今回は私立小学校の多くに共通する魅力をわかりやすく解説していきます。
この度、小学校受験三つ星ガイド公式インスタグラムを開設しました。
インスタグラムでは、小学校受験のノウハウや各学校の問題分析などをわかりやすく、端的にまとめて配信しています!
そのため、インスタグラムを利用している方は、ぜひフォローしていただけますと幸いです!
インスタグラム限定の情報も今後配信!
目次
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!
【私立小学校は何が魅力的なの?】
私立小学校に共通する5つの魅力と強み
文部科学省の調査(※)によれば、私立小学校は213校あるとされています。
また、私立小学校の特色は、学校毎にちがっていて、それぞれの教育方針を掲げています。
そんな私立小学校は、公立小学校に比べて主に以下の5つの魅力があるとされています。
①一貫したカリキュラム(中高一貫校)
⇛大学受験などで有利になる。
②教員の転勤がほとんどない
⇛継続的な教育ができる
③独自の教育方針・カリキュラム
④中高大の受験の競争に巻き込まれない
⑤いじめや学級崩壊などの問題が少ない
私立小学校と公立小学校を比べたとき、私立小学校には上記のような魅力があります。
では、それぞれの魅力について、もう少し詳しく見ていきましょう。
①一貫したカリキュラム(中高一貫校)
私立小学校の1つ目の魅力は「一貫したカリキュラム」です。
私立小学校では、中高一貫体制を取っている学校が多いです。
また、小中高と一貫しているため、公立小学校に比べて、授業がスムーズに進みます。
その結果、いずれ来たる大学受験への準備を早くからでき、備えることができます。
少子化の時代なので、大学にこだわらなければ公立でもどこかしら合格することはできるでしょう。
ですが、早慶や東大、京都大などトップクラスの国立大学などを目指す場合は、一貫したカリキュラムのもと教育を受けることで有利になる可能性が高いです。
ただ、一貫したカリキュラムが整っていたとしても、入学後にお子さんが一生懸命努力することは必須になります。
そのため、私立小学校に入学したからといって、自然と学力がついたり、他の能力が身につくと誤解することだけはしないようにしましょう。
②教員の転勤がほとんどない
2つ目は、「私立小学校の教員はほとんど転勤がない」という点です。
公立の学校は小学校や中学校、高校に限らず、先生の転勤が必ずといっていいほどあります。
これは、教員の流動性を良くするのには大切ですが、教育を受けるお子さん側からしたら、不安要素の一つです。
一方で、私立小学校は基本的に転勤がないので、同じ先生の授業を継続的に受けることができます。
そのため、先生側も生徒一人ひとりの特徴を把握し、対応してくれるので、その分保護者の方も安心です。
ただ、その一方で、一度悪い印象を先生に与えてしまうと、それを払拭するのに苦労することも…。
そのため、転勤が少ないことは私立小学校のメリットでもありますが、デメリットになりうることも押さえておくようにしましょう。
③独自の教育方針・カリキュラム
私立小学校の最大の魅力といってもいいのが「学校独自の教育方針・カリキュラム」です。
基本的に私立小学校の教育方針は、創立者の考えや思想が反映されています。
また、ミッション・スクールなど宗教系の私立小学校も数多くあります。
そのため、ご家庭の教育方針や宗教と関連性が高い私立小学校を見つけることができれば、親子共々充実した学校生活を送ることができます。
さらに、私立小学校は、カリキュラムに自由裁量があるのも魅力のひとつです。
公立の場合、学習指導要領に沿って授業を実施しますが、私立小学校では独自のカリキュラムを展開することができます。
そのため、小学校低学年から英語教育などが導入されたり、国際交流の機会が設けられたりします。
また、学校によっては海外での学びの機会も用意されているので、小学生の時期からさまざまな刺激を受けることができます。
④中高大の受験競争に巻き込まれない
これは中高一貫校の私立小学校に限りますが、一度入学してしまえば、中学受験や高校受験、ひいては大学受験を避けることができます。
特に難関中学や有名中学の受験競争は熾烈です。
そのため、小学校受験に合格することができれば、これらの激しい競争をしなくて済みます。
ただ、だからといって、日々の勉強や学びを怠ると、外部から入学してくる生徒に学校内の競争で負ける可能性が高まります。
そのため、中高一貫校の私立小学校に合格したとしても、一切勉強しなくてよいというわけではないので、その点だけは注意が必要です。
また、受験をしなくても良いという利点は他にもあります。
たとえば、中学受験をするとなると、早いお子さんで4年生くらいから進学塾などに通い始めます。
ですが、中高一貫校に入学してしまえば、その時間を習い事やお稽古などに費やし、学力だけでなく、創造力や身体能力などを養うこともできます。
小学生の子どもの脳はまだまだ柔らかい時期で、いろいろな刺激・体験がプラスの影響をもたらすので、そういった意味でも私立小学校は魅力的といえます。
⑤いじめや学級崩壊などの問題が少ない
私立小学校の最後に魅力は、公立小学校に比べて「いじめや学級崩壊などの問題が少ない」という点です。
(もちろん、いじめがゼロというわけではありません。)
公立小学校は主に学区によって振り分けられるため、子どもの能力や背景はバラバラです。
その分、衝突も多いですし、いじめや学級崩壊などの問題も多々あります…。
一方で私立小学校は、入学試験を通して、一定の基準を満たした生徒が集まります。
また、面接などを導入している学校も多いため、保護者・子ども双方の人間性なども審査対象となっています。
それを踏まえると、能力や育ちがバラバラな公立小学校よりも、学級問題が少なります。
そのため、お子さんがいじめにあったり、不登校になったりするのが心配という方には、大きな利点のひとつだといえます。
また、同じくらいの能力がある子どもたちが集まった環境で育つことで、切磋琢磨して、より成長を促すことにもつながります。
そういった周りの環境を踏まえても、私立小学校は公立に比べて魅力的だと言えます。
【私立小学校はこんな点でも有利?】
私立小学校で得られる権威と高学歴
私立小学校は小学校全体の1%弱しか占めません。
そのため、私立小学校に合格し、そこに通うことで、
「自分はその他大勢の集団ではなく、選ばれた少数精鋭部隊の一人だ」
という自信や権威を持てるとも言えています。
これは賛否両論があると思いますし、このような考え方を不快に思う方もいると思います。
ですが、日本は古くから高学歴社会のため、やはり、富裕層の間では、
「お子さんはどこの学校に通っていらっしゃるんですか?」
「◯◯学校です。」
「ほ~、すごく優秀なんですね!」
などの会話が日常茶飯事です…。
また、小学校受験の競争は想像以上に激しいので、それを勝ち抜いたら、胸を貼って、多少主張したくなる気持ちがあってもおかしくないと言えます。
(それほど努力をしたはずなので…)
そのため、日本社会でこのような価値観や風潮があることもしっかりと理解しておくことが大切です。
【私立小学校のデメリットはなに?】
私立小学校における5つのデメリット
私立小学校にはたくさんの魅力やメリットがありますが、良いことばかりではありません。
私立小学校のデメリットは以下の通りです。
①入学後に勉強しなくなる恐れがある
⇛外部生との競争に負ける可能性あり
②地元の子どもとの人間関係が希薄になる
③周りの環境の変化が少ない
④学費やその他の保護者活動の負担が大きい
⑤先生に一度良くない印象を与えると危険
では、それぞれのデメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
①入学後に勉強しなくなる恐れがある
中高一貫校の私立小学校に入学した後で、一番心配なのが「勉強しなくなること」です。
小学校受験で完全燃焼してしまい、なにかのしがらみから開放されたかのように勉強しなくなるお子さんが中にはいます…。
もちろん、これは個人差があるので、しっかりと勉学に励むお子さんもいます。
ですが、中高一貫校で中学受験も高校受験もしなくていいとなると、気が緩んでしまい、日々の授業を機械的に受けて、何も学ばない状態に陥ることも…。
そういった意味で、公立の場合は、高校受験や大学受験があり、嫌でも受験勉強をする必要があるので、その点はメリットと言えるかもしれません。
また、小学校受験からエスカレーター式で上にあがっていく内部生は、中学受験や高校受験で入ってくる外部生と学力に差がつくことも多々あります…。
そのため、私立小学校に入学することで、そのようなリスクがあることを知っておくのも大切です。
②地元の子どもとの人間関係が希薄になる
私立小学校に通うと、地元のお友達との関係が希薄になることが多いです。
公立であれば、学区で振り分けられるので、近所の子どもと友達になって、一緒に遊ぶことが多くなります。
ですが、私立小学校は一部を除いて学区の制限がないので、電車で1時間程度かけて通うお子さんも少なくありません。
そうなると、どうしても地元や近所の子どもとの関係は希薄になりやすく、少し寂しさを感じることも…。
ただ、必ずしも地元の友だちが良いとは限らないので、このようなことがあるということだけ頭の片隅に置いておくようにしましょう。
③周りの環境の変化が少ない
私立小学校に通うと、周りの友だちや教員が入れ替わることが少ないので、あまり環境自体に変化がありません。
そうなると、同じような背景をもった人間とばかり接するようになるので、育ちや能力がガラッとちがう子どもと関わるときに、じょうずに人間関係を築けなくなる可能性もあります。
その点、公立はさまざまな能力・背景の子どもたちが集まるので、衝突しながらも、いろいろな人がいることを学ぶことができます。
(その分、いじめや学級崩壊などのリスクもありますが…)
そういった意味では、公立の学区制はひとつの魅力ともいえます。
ですが、逆に私立小学校には私立小学校特有の世界観やコミュニティがあり、それを公立の生徒が体感することはできません。
そういった意味ではどちらも一長一短といえます…。
④学費やその他の保護者活動の負担が大きい
私立小学校での一番の不安要素が「学費」ですよね。
公立小学校であれば、基本的に教育費は無償ですが、私立小学校であれば入学金や施設費を含めて年間100万以上かかるところも…。
そのため経済的な負担が大きいのは私立小学校のデメリットの一つとして挙げられます。
それに加えて、PTAなど保護者の参加が必要な活動・行事も多数あります。
ですので、専業主婦の方であれば負担は少ないかもしれませんが、共働きのご家庭や自営業のご家庭だと負担が大きくなることもあります。
⑤先生に一度良くない印象を与えると危険
私立小学校は先生の転勤が少ないことはお伝えしました。
もちろん、教員の転勤が少ないことで、継続的な教育を受けることができます。
が、その一方で、一度良くない印象を与えてしまうと、引きつってしまうことも…。
そのため、先生の転勤が少ないのはメリットでもありますが、デメリットにもなりうることを押さえておくようにしましょう。
【私立小学校・公立小学校を徹底比較!】
私立・公立小学校の良い点・悪い点早見表
ここまで解説したことを踏まえて、私立小学校と公立小学校の良い点・悪い点を表にまとめました。
そのため、サクッとチェックしたい方は参考にしてみてくださいね!
私立小学校 | 公立小学校 | |
①一貫したカリキュラム ⇛大学受験などで有利になる。 ②教員の転勤がほとんどない ⇛継続的な教育ができる③独自の教育方針・カリキュラムが整っている④中学・高校・大学受験の競争に巻き込まれない⑤いじめや学級崩壊などの問題が少ない |
良い点 (メリット) |
①受験があることで、勉強が義務化される。
②色々な背景の子どもと触れ合える ③地元での人間関係が築きやすい ④先生の転勤があるので、悪印象を与えてもリセットできることが多い。 ⑤教育費が無償で負担が少ない |
①入学後に勉強しなくなる恐れが… ⇛外部生との競争に負ける可能性あり②地元の子どもとの人間関係が希薄になる③周りの環境の変化が少ない④学費やその他の保護者活動の負担が大きい⑤先生に一度良くない印象を与えると危険 |
悪い点 (デメリット) |
①受験戦争に巻き込まれる可能性がある。
②いじめや学級崩壊などのリスクがある。 ③教員による指導力の差が目立つ ④カリキュラムが一定 ⑤転勤があるので、継続した教育が受けられない |
【私立小学校はどんな子に向いてる?】
私立小学校向きの子ども・保護者の特徴
「私立小学校に通う子どもは堅いイメージ」
「裕福なご家庭の子どもは私立向きかな…」
私立小学校に通っている子どもをイメージすると、このような像が思い浮かびますよね。
ですが、実際、向き不向きはありません。
なぜなら、私立小学校によって特色や風土がガラッと異なるからです。
そのため、どちらかというと、
「ご家庭の方針・宗教⇛それに合う私立小学校を選ぶ」
といった流れのほうが正しいと思います。
ですが、たとえば、
「早稲田は個性が強い」
「慶應は裕福な家庭のご子息」
などのイメージは、勝手に作られたのではなく、その私立小学校や過去の卒業生長年社会に与えてきた影響の”あらわれ”でもあります。
そういった意味では、私立小学校の向き不向きはあるといえるかもしれません。
ですが、基本的に私立小学校に向いている子とそうでない子という区別はありません。
また、このようなイメージを強く持つと、先入観に支配されることがあるので、注意するようにしましょう。
さいごに
ここまで、多くの私立小学校に共通する魅力やメリット・デメリットについてご紹介してきました。
私立小学校には私立小学校の魅力がありますし、公立小学校には公立小学校の魅力があると言えます。
ですので、今回ご紹介した私立小学校の魅力やメリットを踏まえた上で、ぜひ受験するか検討してみてくださいね!
この度、小学校受験三つ星ガイド公式インスタグラムを開設しました。
インスタグラムでは、小学校受験のノウハウや各学校の問題分析などをわかりやすく、端的にまとめて配信しています!
そのため、インスタグラムを利用している方は、ぜひフォローしていただけますと幸いです!
インスタグラム限定の情報も今後配信!
『小学校受験三ツ星ガイドの公式無料メルマガ』では、最新の小学校受験に関する情報や受験ノウハウ、イベント・セミナー情報などについて無料配信しています!
そのため、小学校受験をするご予定の方、いち早く最新情報を知りたい方はもちろん、小学校受験を受けようか迷っている方も、ぜひ無料登録してくださいね!
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!