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お受験の基礎

【小学校受験】2歳~3歳、年少でも楽しくできる遊びをプロが解説!

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一昔前までは、小学校受験は、いわゆる富裕層と呼ばれるご家庭のお子さんが受験するものでした。

ただ、近年では、私立小学校や国立小学校を目指す共働きのご家庭も増えてきています。

それほど子どもの教育への関心が高まり、少しでも良い教育を幼いうちから受けさせたいと思う親御さんが増えたのかもしれません。

また、なかには小学校受験を見据えて、幼稚園に入園する前から勉強や対策を始めるお子さんもいます。

その証拠に、保護者の方々から、

「2歳の息子にやらせるべきことはありますか?」

「幼稚園に入るまでにできることはありますか?」

など、前向きなご質問をいただくことも多いです。

そこで今回は、幼稚園入園前の2歳~3歳、年少のお子さんが楽しくできる遊びや学習について、現役の小学校受験講師がわかりやすく解説していきます。

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それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!

具体物を使って理解を”体感”することが大切!

2歳から4歳のお子さんに小学校受験を見据えて学習をさせるときの全体像についてまずは解説していきます。

小学校受験と聞くと、おそらくペーパー学習(プリント学習)をイメージすると思います。

ただ、この時期の子どもに、いきなりプリント学習をやらせても、ほとんど理解できませんし、無理にやらせると勉強嫌いになってしまう可能性があります。

そのため、プリント学習をさせることはオススメしません。

この時期のお子さんは、日々の生活のなかで、とにかく具体物を使ったり、五感を使ったりして学習することが大切です。

小学校受験では、物を数える問題や積み木の絵を見て、その数を数える問題、シーソーを用いた重さ比べの問題など、さまざまなものが出題されます。

ほかにも、折り紙をはさみで切って開いたときの形を問う問題や季節の知識を問う問題、お話を聞いて質問に答える「お話の記憶」なども出題されます。

さらに、箸の使い方をみる課題や洋服を畳む課題など、日々の生活能力をチェックする試験もあります。

つまり、受験とは言いつつも、中学受験や高校受験と違って単なる学力だけではなく、「総合力」を問われるのが小学校受験の最大の特徴なのです。

それらを理解した上で、日々のお子さんとの関わり方を考え直す必要があります。

毎日の食事やお着替え、靴の脱ぎ履きも、考え方を変えれば小学校受験の対策になるのです。

2歳~4歳のお子さんでも楽しくできる学習

では、ここからはさっそく、日々の生活のなかで楽しくできる遊びや学習について、具体的にご紹介していきたいと思います。

小学校受験の指導経験や問題分析を通して思いついたものをすべてご紹介します。

また、一気にすべてご紹介するとわかりづらくなってしまうので、【思考編】【巧緻性(こうちせい)編】【運動編】【生活基礎能力・お手伝い編】【知識・マナー編】に分けて、それぞれご紹介していきたいと思います。

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【思考編】思考力を養うための遊びや学習

小学校受験では、小学校入学後の土台となる「基礎的な思考力」が必要です。

基礎的な思考力とは、例えば、「お話を理解する力」だったり、数の大小、「長い・短い」「多い・少ない」「重い・軽い」などの概念を意味します。

2歳~4歳のお子さんがこれらの基礎的な思考力を鍛えるのにおすすめの遊びや学習方法は次の通りです。

◉絵本の読み聞かせ

◉数を使った学習

◉積み木遊び

◉簡単なパズル

◉ひらがな学習

◉量や長さの比較

これらは、小学校受験にどう生かせるかも説明したほうが意識して取り組めるので、ひとつひとつ詳しく説明していきます。

◉絵本の読み聞かせ

1つ目は絵本の読み聞かせです。

絵本の読み聞かせは、小学校受験をする上でもかなり大切です。

国立・私立関係なく、小学校受験のペーパー問題で、必ずといっていいほど出題されるのがお話の記憶です。

「お話の記憶」では、課題文であるお話や物語がテープレコーダー、または試験官によって読まれるので、それを聞いた後、そのお話に関する質問に答えるテストです。

この「お話の記憶」では、「聞く力(聞き取る力)」「想像力」「記憶力(短期記憶)」の3つの力が必要です。

そして、この力を養うのに絵本はもってこいの学習方法です。

また、2歳からは語彙力が急激に伸びる時期でもあります。

そのため、この時期にたくさんの絵本を読んであげることで、語彙力をアップさせることにもつながります。

そのため、絵本は最低でも1日1冊は読んであげるようにしましょう。

◉数を使った学習

数を使った学習も、小学校受験にとても役立ちします。

小学校受験では、数をシンプルに数える問題はもちろん、数字と式を用いた足し算や引き算などは出題されませんが、「足し算的発想」「引き算的発想」「余りの発想」を問う問題は出題されやすいです。

もう少し具体的に説明すると、次の通りです。

■足し算的発想

「~をあわせると、ぜんぶでいくつありますか?」のような問題。

■引き算的発想

「~くんと…さんにあげると、のこりはいくつになりますか。」のような問題。

■余りの発想

「~人に分けると、いくつ余りますか。(いくつ足りないですか。)」

このように、算数の基礎となる思考力は必要になります。

そのため、これらを見据えた学習が必要です。

では、具体的にどんな数遊びがあるか。

例えば、ぬいぐるみ3つとおやつを用意して、おやつを同じ数になるように分けさせる遊びがあります。

(うまくわけることができなければ、「あといくつ足りない?」というような問いかけもできますし、割り切れなければ、余りの発想なども学ぶことができます。)

これはおままごとのなかでもできるのでオススメです。

ほかにも、きょうだいがいる場合は、きょうだいで同じ数にわけるのも良い方法です、

ほかにも、ビー玉やアメを使って、数を数える練習もオススメです。

◉積み木遊び

積み木は、空間図形を理解するのに役立つアイテムです。

小学校受験では、実際の積み木の絵が出て、その数の分だけ「◯」を書かせる問題などが出題されます。

ただ、問題で出題される積み木の絵には、必ず他の積み木で隠れた「見えない積み木」が存在します。

そのため、その見えない積み木を想像して、最終的に数を答える必要があります。

ただ、それを想像するのがお子さんにとっては難しいのです。

でも、実際に積み木を用いて遊ぶことが多ければ、感覚的にそれを想像することができるようになってきます。

また、積み重なった積み木は、見る角度によって見え方が違うことも理解することができます。

(実際に小学校受験の積み木問題で、そのような問題が出題されることもあります。)

そのため、積み木をなるべく小さいうちから与えて、それ積み重ねたり、いろいろな角度から見させることはとても大切なのです。

◉簡単なパズル

簡単なパズルも早めに与えて、いっしょにやってあげるのもオススメです。

小学校受験のペーパーテストでは、図形は頻出問題のひとつです。

なかには、回転図形の問題やパズルのような問題が出題されます。

そのため、簡単なパズルなどをやらせてることも大切です。

◉ひらがな学習

小学校受験では、ひらながを書かせる問題は出題されません。

また、問題文は基本的に試験官やテープレコーダーによって読まれるので、それを聞いて答える形になります。

そのため、まずは日本語の読み書きができることより、「日本語を聞いて理解する力」のほうが必要です。

この聞く力は基本的に絵本で養うことができます。

とはいえ、当然ひらがなを読めたほうが、日本語を理解もスムーズになります。

そのため、読み聞かせと同時に1日1文字を目安にひらがなを教えてあげるようにしましょう。

(市販のひらがなの教材1冊で十分です。)

そうすることで、音と文字を頭の中で一致させたり、自分で読める文字が増えていったりして、結果的に語彙力がアップすることにつながります。

また、小学校受験における「ひらがな学習」については以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はあわせて読んでみてくださいね!

【小学校受験】ひらがなや数字は書けたほうがいい?小学校受験講師が解説!ひらがなの読み書きが小学校受験に受からないというわけではありません。ただ、ひらがなの読み書きができれば、小学校受験においてプラスに働くことも確かです。そこで今回は、小学校受験におけるひらがな・数字の役割について、わかりやすく解説していきます。...

◉量や長さの比較

最後は、量や長さの比較です。

先ほども解説したように、小学校受験のペーパーテストでは、「長い・短い」「多い・少ない」「重い・軽い」などを問う課題が出題されます。

そのため、重いものと軽いものをもたせて、重い方を当てるゲームをしたり、ヒモの長さを比べたりなどして、これらの概念を理解させることも大切です。

【巧緻性編】手先の感覚を磨くための遊びや学習

小学校受験では、手先の器用さを問う「巧緻性」が重要になります。

この巧緻性は、すぐに身につくものではないので、日々の遊びのなかで養っていくのがポイントです。

そして、巧緻性を鍛えるのには以下のような遊びがあります。

◉粘土遊び

粘土をこねたり、形を作ったりすることで、指先の力や微妙な力加減を養うことができます。

◉新聞紙遊び

新聞紙を丸めたり、破いたりすることも巧緻性につながります。

また、丸めた新聞紙を小さいかごやゴミ箱に向かって投げることで、空間把握能力なども身につきやすくなります。

◉はさみ練習(※親の補助付き)

小学校受験では、線に沿ってハサミで切る課題が出題されることがあります。

そのため、最初は親御さんがいっしょにハサミを持って補助しながら、細心の注意を払った状態でハサミを使わせる練習をしましょう。

◉折り紙

折り紙問題も小学校受験で頻出する問題のひとつです。実際、指示に沿って簡単な作品を作る課題が出題されることもあります。

また、折り紙は折り目をつけたり、角を合わせ折ったりなど、手先の動きを鍛えるのにも使いやすいです。

◉自由な運筆練習

小学校受験では、回答するとき基本的に「◯」を使います。また、稀に「△」なども使うことがあります。

他にも絵を描いてそれについて説明する課題もあります。そのため、早いうちからクレヨン、クーピーなどを使って運筆の練習をすることも大切です。

また、はじめは直線や波線、◯や△などのシンプルな記号から描く練習をはじめて、慣れてきたら、塗り絵や人の絵などを描く練習もしていきましょう。

【運動編】基礎的な運動能力を鍛える遊び・学習

小学校受験では、基礎的な運動能力をチェックする「運動テスト」もあります。

そのため、次にご紹介するような基本的な動きを、公園に行ったときやお家のなかで、ゲーム感覚でトレーニングしておくようにしましょう。

◉走る

公園に行ったときは、思いっきり走らせたり、親子やきょうだいで追いかけっこをしましょう。

また、鬼ごっこやドロケイなど、ルールを用いた遊びもオススメです。実際、小学校受験でも、グループで遊ばせる課題があります。※「行動観察」という分野に入ります。

◉鉄棒ぶら下がり

鉄棒にぶら下がることで、握力や体重を支える腕力を鍛えることができます。

◉ジャンプ

高さの低いバーなどを使って、それを飛び越えるようにジャンプする練習などがオススメです。

◉クマ歩き

国立小学校で頻出の課題のひとつです。

◉スキップ

スキップは、小学校受験の運動テストで頻出する課題のひとつで、苦手とするお子さんも多いので、早いうちから楽しく練習していくようにしましょう。

◉バランス立ち・ケンケン

きょうだい対決や親子対決をすると白熱してオススメです。ほかにも、ケンケンパーなども楽しくできるのでトライしてみましょう。

◉音に合わせたリズム遊び

お子さんが好きな子供向けの番組などを活用して、踊ったり、リズミカルに手を叩いたりするのもオススメです。

また、歩けるようになったら、ベビーカーなどは極力使わないで自分の足で歩かせたり、公園に散歩にいったりなど、基礎体力をつける工夫をすることも大切です。

【生活基礎能力・お手伝い編】自活力を養う取り組み

小学校受験では、思考力だけでなく、自分のことは自分でできるか、いわば「自活力」を問う課題が出題されることがあります。

また、面接(口頭試問)がある学校では、日々どんなお手伝いをするのか聞かれることもあります。

そのため、日常生活のなかで、これらのことを意識して以下のことに取り組むようにしましょう。

◉お着替え

洋服やカッパを畳む課題が出題されることがあります。

◉お箸

お箸を使う課題は、小学校受験のなかでも頻出課題のひとつです。そのため、早いうちから練習させることが大切です。

◉タオル畳み

畳む練習をさせるときは、まずは簡単なタオルやハンカチからはじめることをオススメします。

◉雑巾ダッシュ

雑巾ダッシュは、雑巾を絞ることで握力を鍛えたり、ダッシュすることで足腰を鍛えることができますし、競争しやすいお手伝いなので、楽しくできます。

【知識・マナー編】思考力を養うための学習

小学校受験では、お正月やひな祭りなど、行事に関する事季節ごとのお花や果物、そのほかにも、交通ルール電車・バスでの基本的なマナーを問う課題が出題されることが多いです。

そのため、日常生活で以下のようなことを通して、ひとつひとつ丁寧に教えてあげるようにしましょう。

◉公園めぐり

→季節ごとのお花などを教えてあげる

◉お買い物

→旬の果物などを教えてあげる

◉交通マナー

→信号の色の意味や横断歩道の渡り方などを教える。

◉公共の交通機関に乗らせる

→電車やバスでのルール、振る舞い方を教えてあげる

◉ご挨拶

→元気に、明るく挨拶する習慣をつくる

◉友達とのコミュニケーション

→物の貸し借りなどのときに、しっかりとコミュニケーションを取れるようにする

さいごに

今回は幼稚園入園前の2歳~3歳、年少のお子さんでもできる学習や対策について解説してきました。

受験対策と聞くと、ほとんどの方が、プリント学習ばかり考えてしまいますが、そんなことはありません。

現に、小学校受験のペーパーテストでは、思考力だけでなく、交通ルールやマナーなどを問う常識問題や季節ごとの花を問う知識問題が出題されています。

また、洋服を畳んだり、箸を使ったりする課題なども出題されます。

そのため、総合力がとても大切なのです。

そして、日常生活のどの場面を切り取っても、見方を変えれば小学校受験の対策になるのです。

そのため、今から小学校受験を考えている親御さんは、ぜひ今回解説したことを参考にお子さんとの関わり方を考えてみてくださいね!

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小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。

お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。

また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。

三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。

さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。

それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!

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