成蹊小学校のペーパーテストにおける「お話の記憶」は、小学校受験のなかでもかなりハイレベルな問題となっています。
ただ、お話の記憶の問題数は全体においても結構な割合を占めているので、成蹊小学校に合格するためには、「お話の記憶」をマスターする必要があります。
そこで今回は、現役幼児教育講師が成蹊小学校の「お話の記憶」の特徴や対策ポイント、コツについて解説していきます。
目次
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
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また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
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成蹊小学校の「お話の記憶」の3つの特徴
成蹊小学校の「お話の記憶」には、いくつかの特徴が見られます。
そのなかでも特に以下の3つについては、しっかりと前もって押さえておくようにしましょう。
①課題文がとにかく長い
②男女によって課題文・質問が異なる
③質問が多く、男女で質問の特徴に違いがある
では、①~③について、もう少し詳しく見ていきましょう。
①課題文がとにかく長い
成蹊小学校の「お話の記憶」の最大の特徴は、課題文の長さです。
他の有名私立小学校と比べても、その長さは約1.5倍~2倍になります。
(市販の「お話の記憶」の問題集の課題文よりも、断然長いです)
ちなみに、2020年度の入試では、課題文の文字数は、男子が約830字、女子が約750字となっていました。
問題文は1回しか読まれず、映像なしでテレビからの音声を聞いて、後の質問に答える形になります。
また、質問に関しても、結構細かいことを問われるので、長い話を聞いて、それを理解して、一定時間記憶しておく力が求められます。
②男女によって課題文・質問が異なる
2つ目の特徴は、男女によって課題文と質問が異なることです。
課題文の内容に関しては、大きな差はそこまで見られませんが、女子の課題文のほうがややストーリー性(物語性)が強いように思えます。
また、年度によって、最初にお話に関する絵が配られ、それを見ながら、お話を聞くパターンもあります。
課題文の長さに関しては、多少女子のほうが文字数が少ない傾向にありますが、他の私立小学校に比べたら十分長くなっているので、注意しましょう。
③質問が多く、男女で質問の特徴に違いがある
3つ目の特徴は、「お話の記憶」で問われる質問の数です。
基本的に、お話の記憶は、大問1で出題され、質問は全部で8~9つほど出題されます。
課題文が長いこともあって、質問数が多いですが、一つ一つの質問の内容も細かいです。
(単に記憶力を問うクイズに近い問題もあります)
また、質問の傾向に関しては、男女で多少の違いも見られます。
男子の問題では、
「~したのは何でしたか?」
「何時間歩きましたか?」
「~さんがもらったものに丸をつけましょう」
など、物語内でおきた出来事や事実に関しての質問、また数を問うような質問が多く見られます。
一方、女子の場合、男子と同じく物語中の出来事を問う質問も多くありますが、それだけでなく「登場自分の気持ち」や「物語の流れ」についての質問も多いです。
そのため、練習するときは、このような質問のちがいについても意識するようにしましょう。
「お話の記憶」に必要な3つの力
成蹊小学校の「お話の記憶」では、課題文が映像なしのテレビの音声で流れます。
そして、それを聞いた後、そのお話に関する質問に答える形をとります。
※回答の際は、基本的に解答用紙に◯や✕をつけるパターンがほとんどです。
このお話の記憶で、必要になる力は主に次の3つです。
①聞く力(聞き取る力)
課題文である物語やお話は、試験管による口頭、または、テープレコーダーで読み上げられるため、それを「聞く力(聞き取る力)」が必要です。また、問題文は基本的に1回しか読まれないので、集中力も求められます。
②想像力
「お話の記憶」では、物語を聞いている途中、基本的にメモを取ることができません。また、物語を聞いている途中は、事前に配布されるお話の内容に関連するイラストを見て良い場合と、そうでない場合があるため、お話を聞いて頭の中でイメージする想像力が必要になります。
③記憶力(短期記憶)
「お話の記憶」は、基本的に物語を聞き終わった後に、それに関連する質問が聞かれ、答えるという流れになります。そのため、聞いたお話を一時的に記憶(短期記憶)する力も必要です。
この3つの力を養うことで、はじめて安定して「お話の記憶」で点数を取ることができます。
「お話の記憶」対策で使える5つの実践テクニック
お話の記憶のオーソドックスな対策方法は主に次の2つです、
①問題集や過去問
②絵本の読み聞かせ
ですが、「お話の記憶」が苦手なお子さんの場合、これらの2つの対策をただこなすだけではマスターできません。
逆に、問題集や過去問、絵本を用いて対策するときに、ちょっとしたテクニックを使ってあげるだけで、お子さんの「お話の記憶」に必要な力を向上させることができます。
その実践テクニックやポイントは次の5つです。
①物語やお話の長さを調整する
②聞き取る箇所やポイントを事前に伝える
③読むスピードを調整
④頭のなかでイメージできるように促す
⑤一通り終わった後、音読をする
①~⑤については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらをしっかりとチェックしてみてくださいね!
「お話の記憶」対策のオススメ問題集
以下では、「お話の記憶」の対策や学習に最適なオススメの問題集をご紹介します。
そのため、「お話の記憶」問題の対策ができる問題集をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
三つ星ドリル「お話の記憶 基礎・応用編(音声付き)」
「小学校受験三つ星ドリル」は、分野別の家庭学習用ドリルです。
『お話の記憶 基礎・応用編』では、基礎的な問題(300〜500字程度)から入試レベルを意識した応用問題(500〜700字程度)まで全30題収録しています。
また、複数の問題パターンを用意しているため、さまざまな入試問題に対応する力を養うことができます。
さらに、ダウンロード形式のPDFデータとなっております。 そのため、冊子タイプの問題集と違って、印刷すれば何回でも復習可能となっております。
加えて、音声付きですので、お忙しいお母様お父様にとっても使いやすい教材となっております。
※本商品では、問題1〜30の音声を「mp3」で配布しております。
そのため、「お話の記憶」の単元を強化したい方、家庭学習で「お話の記憶」に取り組みたい方にはピッタリの教材となっています。
【商品名】
小学校受験三つ星ドリル「お話の記憶 基礎・応用編(音声付き)」
【価格】
3,300円(税込)
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【形式】
PDFデータ(DL形式)
三つ星ドリル「聞く力トレーニング 基礎・応用編」
もし、お話の記憶に取り組む前に「聞く力」を伸ばしたいなら、『聞く力トレーニング 基礎・応用編』がおすすめです。
本書では、聞く力を養うのに役立つ問題を全60題収録しています。
また、複数の質問パターンを用意しているため、聞く力を伸ばすだけでなく、小学校受験のペーパーテスト対策にも効果的です。
さらに、問題によっては具体物として使用できるオリジナル教材もご用意しています。
そのため、お子さんの聞く力が弱くて悩んでいる方、家庭学習で聞く力を伸ばすトレーニングをしたい方にはピッタリの教材となっています。
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小学校受験三つ星ドリル「聞く力トレーニング 基礎・応用編」
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3,300円(税込)
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「聞く力」が弱い理由と改善方法【図解付きで解説】
「お話の記憶を全然覚えられない」
「聞き取りが苦手で問題が解けない」
という場合、お子さんの「聞く力」に原因があるかもしれません。
また、小学校受験において、“聞く力が弱い”というのは致命的な問題です。
そのため、お子さんの聞く力が弱い場合は、まずその原因を知った上で、日々の関わり方や遊びトレーニングを実践していかなければなりません。
三つ星ガイドのオリジナル教材『「聞く力」が弱い理由と改善方法【図解付きで解説】』では、
◉聞く力が弱い子どもの共通点や原因
◉聞く力を伸ばすことで期待できるメリットや効果
◉聞く力を伸ばす「親子の関わり方」や「遊びトレーニング」
などについて、脳科学を踏まえて、図解付きで解説しています。
そのため、お子さんの聞く力が弱くて悩んでいる方、聞く力を伸ばす方法を知りたい方にはおすすめの内容となっています。
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「聞く力」が弱い理由と改善方法【図解付きで解説】
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さいごに
今回は、成蹊小学校の「お話の記憶」の特徴や対策ポイント、コツについて解説してきました。
成蹊小学校の「お話の記憶」は、他の私立小学校と比べても難しくなっています。
逆に、成蹊小学校のレベルをクリアであれば、他の私立小学校の「お話の記憶」はそこまで難しくありません。
そのため、ぜひ今回解説したことを踏まえて、対策してみてくださいね!
また、お話の記憶以前に、お子さんの「聞く力」が弱くて悩んでいる方は、以下の記事も必ずチェックしてくださいね!
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