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小学校受験の模試結果はあてにならない?模試の信頼性をプロが解説!

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「模試の結果はあてにならない?」

小学校受験の模試に関して、一度はその「信頼性」に疑問を持つことがありますよね。

お子さんが模試を受けて結果が悪かったとき、幼児教室の先生や先輩ママから「模試が悪くても本番合格することがあるから気にすることはない」というようなことを言われたご経験のある親御さんもいらっしゃると思います。

たしかに、受験生のなかには、模試の成績がずっと悪かったのに、本番で力を120%発揮したり、運がついてきたりしてご縁をいただけるケースもあります。

そして、そのようなケースを目の当たりにした方が

「模試はあてにならない」

と周囲の人に言っていることもあります。

ただ、小学校受験を指導する先生方のお話を踏まえても、模試の結果は「まったくあてにならない」というわけではありません。

むしろ、難関私立小学校では、模試の結果が反映されるケースも多いようです。

そこで今回は、模試の結果はあてになるのか、その信頼性について、プロの意見も踏まえて解説していきます。

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模試の結果はあてにならない?

まず、結論からお伝えすると、模試の結果があてになるか、あてにならないかはケースバイケースです。

身も蓋もない答え方ですが、模試の結果の信頼性に関しては、簡単に「あてになる・あてにならない」と白黒ハッキリさせて答えることはできません。

というのも、模試の信頼性は「模試の種類」「模試の規模(参加人数)」「模試を受ける時期」によって異なってくるからです。

例えば、参加人数の少ない「小さな規模」の模試を受けた場合、比較対象が少ないわけですから、そのなかで上位の成績を取れたとしても、ご縁をいただける可能性が高いかというと判断が難しいです。

また、模試を年中や年長の始め頃に受けても、十分対策できていなかったら、そのときの結果もあてにはなりません。

逆に、みっちり対策した上で、年長の本番直前期に模試を受けて、良い成績を取ることができれば信頼性は高いといえます。

このように、模試は「種類」「規模」「時期」などの要因によって、その信頼性が大きく変わってきます。

そのため、一概に「あてになる」「あてにならない」というのは判断することができないのです。

模試の評価基準と選び方について

「模試の結果があてにならない」と言われる理由のひとつは、模試の成績が悪くてもご縁をいただく受験生が一定数存在するからです。

ただ、模試の信頼性を考えるとき、あてにならないと言われる理由がもうひとつあります。

それは、「模試における評価基準」と「志望校の試験における評価基準」が異なる可能性があるからです。

というのも、小学校受験は、学力のみで審査する一般的な中学受験や高校受験、大学受験とは性質が異なる特殊な試験だからです。

小学校受験では、ペーパーテストに加えて、「運動テスト」や「行動観察(集団行動)」、「絵画・制作」など試験が実施されます。

つまり、合否の結果を判断する上で、ペーパーテストの点数だけではなく、試験官の観察による部分も大きいといえます。

そのため、模試において明確な評価基準があったとしても、お子さんを観察しているのはあくまで人間なので、少なからず主観が入ります。

つまり、観察する試験官によってお子さんの印象は異なるということです。

また、模試と志望校では異なる評価基準を用いている可能性も十分あります。

そもそも、各学校が「何を」「どのようにして」評価しているのかについては公表していないません。

つまり、採点の仕組みは”ブラックボックス”となっているのです。

加えて、私立小学校にはそれぞれ教育方針や求める生徒像があります。

そのため、それによっても、試験のなかで何を優先するのかは変わってくると考えられます。

つまり、模試の評価基準と志望校の評価基準は大きく乖離している可能性も否定できないということです。

そういった意味で、模試の結果にどこまで信頼性があるかも不透明といえます。

そのため、模試はあくまでひとつの目安であって、本番の試験に直接的に影響するとは限りません。

ですので、模試で良い結果が出たからといって勉強のペースを落としてはいけませんし、悪い結果が出たからといって諦めるのもよくありません。

とはいいえ、模試を開催している各会社もいい加減に作成しているわけではありません。

例えば、「学校別模擬テスト」では、各学校独自のに出題傾向・形式を踏まえた内容の模試になっています。

「志望校合格判定テスト」では、志望校の合格の可能性を、昨年度入試の合格者データなどを元に算出します。

そのため、どの模試も、昨年度やそれ以前のデータをもとに、なるべく正確な結果を出すことを心がけています。

つまり、模試の結果はまったく根拠がないものではなくて、多くの過去の情報などをもとに算出しているため、「信頼性」が全然ないというわけではありません。

むしろ、先程ご紹介した「模試の種類」や「模試の規模(参加人数)」、「模試を受ける時期」によっては、模試の結果が合否に反映されることも多々あります。

そのため、「模試の結果が悪かった→模試はあてにならない」といった感じで、現実から目を背けるような解釈の仕方をするのはよくありません。

模試の信頼性を疑う際には、

模試の結果がよかった

模試はあてにならない場合があるから、ペーストを落とさないで本番までもっとがんばろう!

というような解釈をすることをオススメします。

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模試があてにならないケースもある

ここまで、模試の信頼性について慎重に解説してきました。

「模試の結果はあてにならない」と軽率に判断するのは非常に危険です。

ただ、なかには模試があてにならないケースもあります。

それは主に以下の2つです。

1.倍率が低い私立小学校

2.国立小学校

では、それぞれのケースについて、詳しく説明していきます。

1.倍率が低い私立小学校

まず、倍率が低い私立小学校は、応募者が少なかったり、併願校として受けていたり、受験生間の実力が平均してあまり変わらないことがあります。

そうなると、模試でずっと良くない結果を取っていたとしても、ご縁をいただける可能性はあります。

逆に、倍率が高い難関私立小学校であれば、模試の結果が反映されることが多いということです。

もちろん、模試でずっと良い成績を取っていたとしても、本番で何らかのアクシデントがあって実力を発揮できなければ不合格になるケースはあります。

ただ、模試で上位の成績を取れているのであれば、他の受験生より実力があるというわけでなので、単純に合格の可能性だけで見たら、成績が悪い子に比べてご縁をいただける可能性は高いです。

つまり、ずっと模試で下位の成績を取っている状態から、一発逆転でご縁をいただけるケースはごく少数だということです。

そのため、倍率が低い学校であれば模試の結果があてにならないことはありますが、人気の私立小学校や難関私立小学校の場合は模試の結果を真摯に受け止める必要があるといえます。

2.国立小学校

国立小学校の場合も、模試の結果が反映されないケースが多い印象です。

その理由は主に2つです。

1つ目は「抽選制度」があるからです。

小学校受験では、試験の前か後、または両方で抽選が行われる学校があります。

抽選とは、「くじ引き」と同じで、実力関係なしに運が勝敗を決める残酷な制度です。

つまり、模試の結果が良かったとしても、運が悪ければ実力関係なしにご縁をいただけないケースがあるということです。

これが模試の結果が反映されづらい理由のひとつです。

もう一つは、「国立小学校のペーパーテストは、ほぼ満点が当たり前で、それ以外の試験で決まることが多いから」です。

国立小学校に合格するお子さんは、ペーパーテストでほぼ満点を取ることが多いです。

そのため、ペーパーテスト以外の行動観察や運動テスト、口頭試問などで合否が決まることが多いです。

先程もお伝えしたように、これらの部分は評価基準があったとしても試験官の主観によるところが大きいです。

そのため、模試では結果がかんばしくなくても、当日の試験で試験官の目にとまって合格することもあります。

このような理由から、国立小学校では模試の結果が反映されないケースがあると言えます。

模試を受ける必要性とメリット

小学校受験における模試の必要性やメリットについて簡単に解説します、

模試を受けるべき理由やメリットにはさまざまなものがありますが、そのなかでも特にお伝えしたいのは、次の5つです。

①本番さながらの試験を経験できるため

②「場馴れ」できるため

③現時点でのお子さんのレベルを知れるため

④弱点や苦手分野を特定できるため

⑤志望校への合格判定ができるため

模試を受ける必要性はメリットは主に上記の5つになります。

ただ、さまざまなメリットがある一方で、デメリットや注意点もあります。

このような模試のメリット・デメリットに関しては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!

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模試を受けるときのポイントや注意点

さいごに、今後模試を受けるにあたってのポイントや注意点について解説していきます。

今後模試を受けていくなら、次のことを意識するようにしましょう。

①模試を受ける目的を明確にする

②最初の模試は「経験」と割り切る

③結果に大きく左右されない

④結果が悪くてもお子さんを強く責めない

⑤模試の結果は口外しない

このなかでも、①の「模試を受ける目的を明確にする」は特に大切です。

模試を受けるにあたって、目的を明確にしないと何回受けても意味がありません。

そのため、模試を受けるときは、毎回必ず親子で目的を明確にするようにしましょう。

ちなみに、模試を受ける目的次のいずれかに当てはまることがほとんどです。

・本番を見据えて”場慣れ”させたい

・現時点でのお子さんのレベルを知りたい

・志望校に合格できる可能性を知りたい

・本番までになるべく場数を踏ませたい

そのため、模試を受ける前に何を目的とするのか話し合うようにしましょう。

もちろん、模試の目的は毎回変わっても問題ありません。

大切なのは、模試を受ける前に親子でしっかりと話し合って、目標などを決めることです。

そのため、1回1回目的を明確にして、意味のある模試を受けられるようにしましょう。

また、模試の目的を決めたら、それにあった種類の模試を受ける必要があります。

小学校受験の模試には主に以下の3つの種類があります。

■総合力判定テスト

小学校受験に合格するための必要な総合力を、1年を通して継続的に測定するテスト。

■志望校合格判定テスト

志望校の合格の可能性を、昨年度入試の合格者データを元に算出するテスト。

■学校別模擬テスト

各学校独自のに出題傾向・形式を踏まえた内容のテスト。この種類のテストは、その学校の過去の入試問題を分析し、実際の入試に即した内容になっているため、より本番を意識した予行演習にもなる。

そのため、目的を決めたら、それにあった模試を選ぶようにしてみましょう。

さいごに

今回は、模試の結果はあてになるのか、その信頼性について、プロの意見も踏まえて解説してきました。

模試の結果に関しては、一概に「当てはまる」「当てはまらない」と言うことはできません。

繰り返しになりますが、「模試の種類」や「模試の規模(参加人数)」、「模試を受ける時期」によっても異なります。

それに、志望校のレベルや「私立か国立か」によってもケースバイケースです。

ただ、模試の結果が悪かったからと言って、「模試はあてにならない」と解釈するのは、ただ単に現実を受け止めていないだけなのでやめるようにしましょう。

模試はあくまで、現時点でのお子さんのレベルを把握するためのひとつの資料に過ぎませんが、今後対策を進めていく上でのヒントを教えてくれる貴重な資料でもあります。

そのため、模試を受けた際には、その結果だけを見るのではなく、

「弱点はどこか」

「得意分野や苦手分野がどこなのか」

「どんな対策をしたらいいのか」

などを親子でいっしょに考えてみるようにしましょう。

そうすれば、たとえ結果が悪かったとしても、その模試を受けた意味があります。

逆に、結果が悪いからという理由で模試の結果から目をそらしても、何も良いことはありません。

そのため、模試の信頼性について考えることは大切ですが、模試の結果をひとつの材料にして、本番に向けて有意義な対策をしていくことを意識してみてくださいね!

また、おすすめの小学校受験模試については、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!

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