小学校受験を受けたいと思っているご家庭の中には、国立小学校のみを受験したいと思っている方々もいらっしゃると思います。
また、国立小学校だけを受験する場合、幼児教室に通わせるべきか、家庭でどんな学習をすればいいのかなど、疑問に思っていることも多いと思います。
そこで今回は、小学校受験で国立のみを受験する場合の注意点や対策方法について、丁寧に解説していきます。
小学校受験三つ星ガイドでは、YouTubeでも小学校受験に関する情報やノウハウについて、わかりやすく解説しています!
今後も小学校受験に関することや幼児教育などについてどんどん動画でわかりやすく解説していくため、もしよろしければ「チャンネル登録」をお願いします!
目次
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!
国立小学校のみ受験する場合の注意点
国立小学校のみ受験する場合、一つだけ注意しなければならないことがあります。
それは、「抽選」というシステムです。
国立小学校では、合格者を決定する際、試験(能力テスト)とは別に「抽選」を行います。
また、抽選は1回しか行わない学校もあれば、試験の前後で2回実施する学校もあります。
抽選は基本的に「運がすべて」です。
つまり、どんなに対策を頑張っても、抽選によって試験を受けられないこともあれば、実力以外の「運」で最終的な合否が決まってしまうこともあるということです。
このような理由もあって、国立小学校を第一志望としているご家庭でも、もしもの時を考えて、私立小学校を併願するケースは多いです。
もちろん、国立に落ちたら公立小学校に進学すると最初から決めているのであれば、国立のみの受験でもよいでしょう。
ですが、公立小学校に行かせたくないと思っているのであれば、国立のみだとリスクが高いため、私立小学校も併願することをおすすめします。
国立小学校のみ受験をする場合、塾は必要?
よく、国立小学校のみの受験を考えている保護者の方から、
「幼児教室や塾に通わせた方がいいですか?」
とご質問をいただくことがございます。
結論からお伝えすると、その答えは、次の3つによって変わってきます。
1.受験に対する本気度
2.お子さんの今の能力
3.ご家庭のライフスタイル
では、それぞれについて解説していきます。
1.受験に対する本気度
1つ目は、受験に対する本気度です。
もし、国立小学校に本気で進学させたいと思っているのであれば、お子さんの今の能力やご家庭のライフスタイルによっても異なりますが、基本的に通わせたほうがよいでしょう。
また、通わせることが難しい場合は、季節講習や特定の講座だけを受講するなど、部分的に利用する方法もあります。
先程もお伝えしたように、国立小学校では抽選があるため、実力だけではどうしようもないこともあります。
ですが、少しでも合格の可能性を高めたいのであれば、対策をがんばって試験で高得点を狙うことは大切です。
確かに、試験前に抽選がある場合は、もしかしたら試験を受けるチャンスすら得られないかもしれません。
ですが、試験後に抽選で合格者を決定する学校の場合は、まず入学試験を勝ち抜き、抽選の権利を得る必要があります。
そのため、国立小学校に対しての本気度が高く、できるだけの対策をしたいと思っている方は、幼児教室や塾を利用したほうが良いと思います。
2.お子さんの今の能力
2つ目は、お子さんの今の能力です。
小学校受験では、以下のようにさまざまな能力が求められます。
・言語力
・思考力
・巧緻性
・運動能力
・コミュニケーション能力
・社会性
また、これらの力は個人差があり、今までお子さんがどんな経験や体験をしてきたかによって変わってきます。
そのため、試しに過去問や小学校受験の問題集を解かせてみたり、普段のお子さんの様子を見て、今現在、お子さんにどれくらいの力が備わっているのか、確認してみるようにしましょう。
それでもし、お子さんの実力が志望校の試験のレベルに全然達していないようであれば、幼児教室や塾に相談してみるのも選択肢のひとつでしょう。
一方で、家庭学習で何とかなりそうであれば、幼児教室や塾に通わせる必要はないでしょう。
3.ご家庭のライフスタイル
3つ目は、ご家庭のライフスタイルです。
以前は、小学校受験を受けるご家庭のほとんどが専業主婦だったのですが、最近では共働きのご家庭も増えてきました。
ただ、共働きのご家庭だと、家庭学習の時間を確保するのが難しい場合が多いです。
国立小学校の問題は、学校によって難易度は異なりますが、簡単ではありません。
また、中には、難関私立小学校と同じ、もしくはそれ以上に難しい問題を出題する国立小学校もあります。
さらに、国立は私立と比べて学費が圧倒的に安かったり、公立と比べて先生や授業の質が高いこともあって、cです。
つまり、ライバルが多いということです。
そのため、本気で合格を掴み取りに行くのであれば、きちんと受験対策をするための時間を確保する必要があります。
ですが、お仕事などで家庭学習の時間を確保できなかったり、週末しか勉強できないのであれば、十分な対策ができない可能性が高いです。
そのような場合は、幼児教室や塾など外部のサービスを利用したほうが良いでしょう。
国立小学校の対策方法とポイント
「私立と国立で対策方法は違いますか?」というご質問をよくいただきますが、基本的に国立小学校のみを受験する場合でも対策方法に大きな違いはありません。
というのも、私立と同じように、国立小学校も主に次のような試験内容になっているからです。
■ペーパーテスト
■行動観察
■運動テスト
■巧緻性
■口頭試問
■面接(保護者面接が有る場合もあります。)
※アンケート記入の場合もあります。
上記の試験のうち、「行動観察」以外は、基本的にご家庭で対策することができます。
行動観察に関しては、他のお子さんがいないと対策が難しいため、もし可能であれば、幼児教室や塾で対策することをおすすめします。
ですが、工夫や条件次第で、ご家庭でも行動観察の対策ができる場合があります。
例えば、ごきょうだいや保育園・幼稚園のお友達などに協力してもらえる環境であれば、公園や体育館などで集団行動の対策することは可能です。
そのため、このようなことを踏まえた上で、どのように対策していくのかご夫婦で話し合うようにしましょう。
また、受験対策を家庭学習メインで行っていきたい場合、次のような手順で進めていくことをおすすめします。
①志望校(併願校含む)選び
②説明会や入試日程、過去問などのチェック
③幼児教室や塾の検討(外部の一部利用も含む)
④1日のスケジュールの作成
⑤家庭での学習メニューの作成
これらの詳しい解説に関しては、以下の記事で詳しく解説しているため、気になる方は、あわせてチェックしてみてくださいね!
国立小学校の考査の種類・内容
先程もお伝えしたように国立小学校の受験では、以下のような考査があります。
では、それぞれの対策方法やポイントについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
ペーパーテスト
国立小学校受験の考査のひとつに「ペーパーテスト」があります。
ただ、ペーパーテストといっても、中学受験や高校受験のように科目毎に別れたテストではなく、幼少期に学んでおくべき知識や知能を問う内容となっています。
ペーパーテストで出題される主なジャンルは「言語」「数」「形」「比較」「位置の理解」「常識」の6つとされています。
また、この6つのジャンルに基づく形で、ペーパー課題では以下の7つの頻出テーマがあります。
■お話の記憶
■数に関する課題
■形(図形)の課題
■比較する課題
■位置を理解する課題
■常識課題
■言語に関する課題
ペーパー課題の問題は学校によって異なりますが、基本的には上記のテーマに集約することができます。
また、国立小学校のペーパー課題の内容や評価のポイント、その対策方法などについては以下の記事で解説していますので、より詳しく知りたい方はしっかりとチェックしてみてくださいね!
行動観察
国立小学校受験の考査のひとつに「行動観察」というものがあります。
これは、子どもを自由に遊ばせたり、他の受験生と一緒に遊ばせたりすることで、どんな振る舞いをするのかを審査する課題となっています。
行動観察は、私立・国立の両方に共通する課題の一つですが、その課題内容は学校によってさまざまです。
また、それらを観察するために行動観察では主に以下の4つの課題のいずれかを指示されることが多いです。
①「自由遊び」の課題
②「集団におけるコミュニケーション」の課題
③「勝敗のあるゲーム」の課題
④「真似・模倣系」の課題
学校やその年によって、課題の具体的な内容は異なりますが、基本的には上記の4つのいずれかに該当する課題が指示されます。
また、国立小学校の行動観察の内容や評価のポイント、その対策方法などについては以下の記事で解説していますので、より詳しく知りたい方はしっかりとチェックしてみてくださいね!
制作課題
国立小学校では、絵画や工作などの製作課題が出題されます。
国立小学校受験の製作課題は、手順や使用する材料・道具などが一緒のため、完成後の作品のクオリティに大きな違いがでることはありません。
そのため、必然的に完成後の作品に重点が置かれるというよりは「作るにあたっての過程」が評価の対象になります。
例えば、作品を作る過程での手先の動きで、小学校受験の製作課題では、色を塗ったり、ハサミを使ったり、のりで貼ったり、ヒモを結んだりなどの作業があります。
これら「巧緻性(こうちせい)」とも言われ、手先の器用さを表します。
他には、ぞうきんを絞れるか、また、洋服を畳めるかなど「生活習慣における作業」を審査する内容が出題されることもあります。
そのため、製作課題では、手先の動きや器用さ(巧緻性)、そして、生活習慣における基本的な作業が出題されることをまずは押さえておきましょう。
また、国立小学校の製作課題の内容や評価のポイント、その対策方法などについては以下の記事で解説していますので、より詳しく知りたい方はしっかりとチェックしてみてくださいね!
運動テスト
国立小学校受験の考査のひとつに「運動テスト」があります。
運動テストでは、スキップやケンパー、クマ歩きなど個人で行うものから、椅子取りゲームや鬼ごっこなど集団で行うものまであります。
また、運動テストでは、単に子どもの運動能力を見ているだけではなく、指示通りにできるかや一生懸命取り組めるかなども評価の対象になっています。
国立小学校の運動テストの内容(過去の課題)や評価のポイント、その対策方法などについては以下の記事で解説していますので、より詳しく知りたい方はしっかりとチェックしてみてくださいね!
面接(口頭試問)
国立小学校受験の考査のひとつに「口頭試問」というものがあります。
また、口頭試問においては、学校によって以下のように異なる形式を採用しています。
1.子どものみの口頭試問(※)
※1対1形式の学校もあれば、複数人の子どもと面接する形式を採用する学校もあります。
2.保護者のみの口頭試問
3.親子同伴の口頭試問
また、私立小学校の口頭試問では、子どもは座って行うことが多いですが、国立小学校では立って行うケースが多いのも特徴のひとつです。
口頭試問は、お子さんが試験官に自分のことをアピールする貴重な機会のひとつ。
そのため、質問に対する回答も大切ですが、ハキハキ挨拶できるか、シャキッとと姿勢を良く保てるかなどもポイントになってきます。
また、国立小学校の面接(口頭試問)の内容や過去の質問例、評価ポイント、その対策方法などについては以下の記事で解説していますので、より詳しく知りたい方はしっかりとチェックしてみてくださいね!
さいごに
今回は、小学校受験で国立のみを受験する場合の注意点や対策方法について、丁寧に解説してきました。
国立小学校のみを受験する場合は、まず「抽選」というシステムに注意し、必要に応じて私立小学校の併願も考えるようにしましょう。
また、「受験に対する本気度」や「お子さんの今の能力」、「ご家庭のライフスタイル」などを踏まえて、家庭学習メインで対策するのか、外部のサービスを利用するのかなども考えてみてくださいね。
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!