お受験の基礎

【小学校受験】伸び悩みやスランプ期の対処方法をプロが解説!

小学校受験の勉強をしていると、どこかでお子さんが伸び悩む時期がありますよね。

例えば、思うように勉強が進まなかったり、問題を解けなかったり、新しい概念や考え方を理解できなかったり、模試の点数が伸びなかったり…

そうなると、お母様やお父様も毎日の勉強が辛くなりますし、教えるときも、

「しっかりやりなさい!」

「集中してやりなさい!」

「なんでできないの!」

などと怒鳴ってしまうことも多くなると思います。

でも、これはあなたのご家庭だけではありません。

お受験に向けて一生懸命勉強するご家庭によくあることです。

そのため、ご自身を責める必要はありません。

また、お子様の伸び悩み時期は、”成長のチャンス”でもあります。

このスランプをしっかりと乗り越えられれば、お母様やお父様も気持ちを入れ替えることができますし、お子様ももっと勉強をがんばるようになります。

一方で、この伸び悩んでいる時期を乗り越えられないと、親子ともにストレスがかかりますし、勉強も思うように進まなくなってしまいます。

また、お子さんが伸び悩んでいるのには、必ず理由があるため、親子で話し合ったり、勉強の仕方やメニューを抜本的に変える必要があります。

そのため、今お子さんが伸び悩んでいるという方は、ここが正念場ということになります。

そこで今回は、小学校受験対策でお子さんが伸び悩んだときの対処方法やポイントなどについて、プロの意見を踏まえてわかりやすく解説していきます。

お受験でお子さんが伸び悩む原因は?

まずは、お受験対策でお子さんが伸び悩む原因としてよく挙げられるものをご紹介します。

それは次の5つです。

①難しい分野・苦手分野をやらせている

②勉強メニューが単発になっている

③ペーパーばかりやらせている

④モチベーションが下がっている

⑤怒られてばかりで勉強を嫌がっている

お受験対策の過程でお子さんが伸び悩む原因としては、上記の5つが挙げられます。

では、①~⑤について、それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。

①難しい分野・苦手分野ばかりやらせている

まず、お子さんが伸び悩む時期に最もよく見られる特徴が、お子さんにとって難しい分野や苦手な分野ばかり勉強させているという点です。

そもそも、伸び悩みを感じるきっかけは、 お子さんがこちらの思うように理解してくれなかったり、問題を解いてくれないということが多いと思います

また、親御さんは家庭学習をするとき、お子さんがあまり得意でなかったり、苦手としている分野をプリントを解かせることが多いと思います。

もちろん、親御さんとしては、幼児教室での勉強や模試の結果を踏まえて、理解が追いついていない部分を家庭学習で補いたいと思って、お子さんの苦手な分野を中心に勉強させているのだと思います。

ですが、お子さんにとって、苦手な単元はとてもしんどいものです。

また、苦手な分野ばかりやらせてしまうと、お子さんは思うように解けないことが多くなってしまうため、自信もなくなってきます。

そうすると、今まで解けた問題も解けなくなってしまうことはよくあります。

そのため、お子さんが伸び悩んでいる場合、お子さんにとって難しい分野や苦手な分野ばかりやらせていないか、振り返ってみるようにしましょう。

②勉強メニューが単発になっている

伸び悩む原因になりやすい2つ目の原因は、「勉強メニューが単発になっている」ということです。

①でお伝えしたことと少し重なる部分もあるのですが、1回の勉強で1~2つのメニューしか用意していないと、思うように勉強が進まなかったときに、結局お子さんを叱って勉強を途中でやめてしまったり、中断してしまうことになります。

このメニューがすべてお子さんの苦手な単元で組まれていた時はなおさらです。

また、親御さんは、どうしてもご自身のお子様にすごく期待を寄せてしまうことが多いです。

もちろん、お子様に期待をするのは悪いことではありませんし、お子様も期待されることで成長したり、実力を発揮したりすることがあります。

ですが、お子さんの今の力をしっかりと見極めないで、過度に期待するのはよくありません。

私達が勉強を教えている相手は、あくまで幼児です。

幼児期のお子さんは、たしかに吸収力がありますが、まだまだ精神的には未熟です。

そのため、何か嫌なことがあったり、眠かったりなど些細な出来事があると、すぐに集中力を取り乱したり、落ち込んでしまったりするものです。

これを考慮した上で、私達は、お子さんに対して”良い意味で期待しないこと”が大切です。

つまり、私達はお子さんが不調だったときのことを想定して、常にその日の勉強メニューを複数用意しておく必要があるということです。

逆に、親御さんが「今日はこれをやらせよう!」と意気込んで、ひとつしかメニューを用意していなかった場合、お子さんが思うように取り組んでくれなかったら、叱って勉強を中断したり、やめてしまったりすることになります。

そうなると、貴重な勉強時間がどんどん減っていってしまいます。

ですので、お子さんが思うように取り組んでくれなかったら、すぐに切り替えて次に進めるるよう、毎回複数のメニューを用意しておくことが大切です。

③ペーパーばかりやらせている

お子さんが伸び悩む原因の3つ目は、ペーパーばかりやらせていることです。

たしかに親御さんからすれば、小学校受験の対策で意識するのがペーパーですし、もしお子さんがペーパーを苦手としているなら、なおさら克服させるためにやらせたいと思いますよね。

ただ、ペーパー学習に偏っていると、お子さんも嫌がるようになりますし、うんざりしてしまいます。

そのため、工作や運動(外遊び)なども適宜しっかりとメニューに取り入れていくことが大切です。

そのため、まずは、ペーパー学習に多くの時間を割きすぎていないか、ペーパーだけをやらせていないか、思い返してみるようにしましょう。

④モチベーションが下がっている

お子さんが伸び悩む原因の4つ目は、お受験へのモチベーションが下がっていることです。

お受験では、お子さん自身が「その学校へ行きたい」と強く思っているかどうかが大切です。

ただ、幼児期のお子さんが「その学校に行きたい」と思うようになるには、時間がかかりますし、工夫も必要です。

例えば、学校見学で校舎や実際の生徒さんの様子を見させたり、入学後の行事などを説明したりなどして、お子さんのワクワク感や楽しみを親御さんがしっかりと伝えていかなければなりません。

逆にこのようなことをしないで勉強ばかりやらせていると、お子さんは辛い思いをしていまで勉強する意味がわからず、途中でモチベーションが下がってしまうことになります。

そのため、お子さんのモチベーションをお受験まで継続させるためにも、しっかりとその学校の良さや楽しさを伝えることも大切です。

⑤怒られてばかりで勉強を嫌がっている

お子さんが伸び悩むと、どうしても叱ってしまうことが多くなるという親御さんもいらっしゃると思います。

ですが、お子さんがペーパーの問題を解けないときやまちがってしまったときに、強く叱る習慣があると、お子さんはプレッシャーを感じてしまい、勉強するのが恐くなってしまいます。

また、自分に自信を持てなかったり、自尊感情が低くなったりしてしまうこともあります。

もちろん、お子さんがふざけてやっていたり、よくない態度をとったときに一喝することは大切ですが、勉強の能力に対して叱ると、ペーパーに対して苦手意識をもってしまい、嫌がるようになります。

そのため、お子さんができないことに対して叱りすぎていないか思い返してみることをおすすめします。

お子さんが伸び悩んだときの改善ポイント

ここまで解説してきたことを踏まえた上で、お子さんが伸び悩んだ時の対処方法や改善ポイントについて解説していきます。

それは次の5つです。

①「得意→苦手→得意」のサンドイッチ法

②具体物を使った勉強を取り入れる

③10~15分毎にメニューを変える

④叱るポイントを決める

⑤親子でお受験に対する気持ちを話し合う

もし、お子さんが伸び悩んだら、上記の5つのことをやってみるようにしましょう。

では、①~⑤のそれぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

①「得意→苦手→得意」のサンドイッチ法

先程お伝えしたように、伸び悩みの原因のひとつに「難しい分野や苦手な分野ばかりやらせている」というのがあります。

そのため、もしお子さんの苦手分野ばかりやらせているようでしたら、「得意→苦手→得意」のサンドイッチ法をおすすめします。

これは、苦手単元の問題を解かせるときに、その前後でお子さんが得意な単元の問題を解かせてあげる方法です。

苦手単元を得意単元でサンドイッチにしてあげることで、お子さんのモチベーションを下げることなく、ペーパーに取り組ませることができます。

ペーパーといっても、さまざまな単元がありますのでに、お子さんが比較的スムーズに解くことができる得意分野も必ずあるはずです。

また、幼児期のお子さんはいかに調子づかせてあげるかが大切です。

そのため、最初に得意な問題を解かせて、調子を良くしてあげることで難しい問題にも意欲的に取り組んでもらうことができます。

そのため、苦手単元の問題を解かせるときは、得意な単元でサンドイッチにして、やる気を高めるようにしましょう。

②具体物を使った勉強を取り入れる

ペーパーの問題を解かせるとき、ペーパーだけで解かせようとする方が多いですが、それはあまりよくありません。

そもそも幼児期のお子さんは、五感を使ってさまざまなことを学習していきます。

そのため、ペーパー上だけで解かせるというのは本来の幼児期のお子さんの学び方に合っていないということになります。

ですので、ペーパーの問題でも、なるべく具体物を使ってお子さんが自分の手を動かして、理解できるように工夫する必要があります。

例えば、立体図形の問題であれば積み木を使って学習してみたり、濃度の問題であればカルピスなどを使ってお子さんの味覚を通じて学習させたみたりすると、理解度がぜんぜん変わってきます。

そのため、可能なかぎり、具体物を使って学習させることも大切です。

③10~15分毎にメニューを変える

お子さんの伸び悩みの原因のひとつに「勉強メニューが単発になっている」ということがありました。

そのため、家庭学習するときは、メニューを複数用意しておくのがポイントです。

目安としては、10~15分でメニューをどんどん切り替えていくイメージです。

そのため、もし1日に60分の家庭学習なら最低でも4メニュー、30分の家庭学習なら2~3メニューは用意しておくようにしましょう。

また、メニューを組む際は、もちろんペーパーの時間にいくつかの単元をやらせることも大切ですが、制作や運動テストの対策なども盛り込むようにしましょう。

そうすることで、ずっと座っている状態を避けることができるため、お子さんも集中を保ちやすいです。

そのため、あからじめメニューを複数用意しておくようにしましょう。

④叱るポイントを決める

お受験では、どの親御さんも必ず一度は叱ると思います。

ただ、お子さんが”できない”ことに対して強く叱るのはあまりよくありません。

お受験で出題される問題は、幼児期のお子さんにとって理解が難しいものはたくさんあります。

また、お子さんの気持ちに立ってみれば、一生懸命考えてもわからなかったら、ふてくされたくなりますし、やめたいと思うようにもなります。

ですので、できないことに対してはなるべく叱らないようにしましょう。

お子さんを叱る時のポイントは次の3つで十分です。

①注意してもなおふざけるとき

②イライラして、失礼な言葉遣いや態度を取った時

③緊張感がなく、ダラダラしているとき

これらの様子が見られたら、叱ることをおすすめします。

⑤親子でお受験に対する気持ちを話し合う

伸び悩みの時期、お子さんのモチベーションが下がっていると感じたら、親子でお受験について話し合うことが大切です。

話し合うことは、主に次の3つです。

①お受験したいか

②志望校について

③志望校の魅力

まずは、お受験したいかどうかをお子さんにしっかりと聞いてみることが大切です。

お受験は「親の受験」とも言われますが、あくまで受けるのはお子さんです。

そのため、お子さんが「お受験したい」という意思がなければ、試験本番までモチベーションを保って走り切ることは難しいです。

そして、お受験の意思について確認したら、次は志望校について話し合いましょう。

もし、志望している小学校がお子さんの行きたい学校じゃない場合、勉強へのやる気がでないことが多いです。

志望校の選定は、親子でぶつかりやすい問題のひとつです。

例えば、いくつかの学校説明会や学校見学会に親子で行ったとき、親御さんが良いと思った小学校とお子さんが気に入った小学校は必ずしも一致するとは限りません。

また、親子で意見が割れると、相手が子どもということもあって、親御さんの意見が通りやすいです。

ただ、その瞬間から、そのお受験の主役はお子さんから親御さんに変わってしまいます。

そして、お子さんは「勉強をやらせている」と感じてしまうようになりやすいです。

そのため、心当たりがある場合は、もう一度お子さんに行きたい小学校について聞いてみることを強くおすすめします。

そして、それと合わせて、志望校に入学した後の魅力などについて話し合うことも大切です。

また、先程もお伝えしたように、志望校へのモチベーションを高めるために、学校見学なども積極的に参加することをおすすめします。

そうすることで、お子さんの入学後の楽しみやワクワク感を増やして、モチベーションアップにつなげることができます。

そのため、親子でお受験に対する気持ちを話し合うことも忘れないようにしましょう。

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さいごに

今回は、小学校受験対策でお子さんが伸び悩んだときの対応方法やポイント、注意点などについて解説してきました。

お受験をするお子さんは、試験本番まで一度は伸び悩みが見られることが多いです。

そのため、もしいま現在伸び悩んでいて困っているという方は、今回解説したことを参考になさってみてくださいね!

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