小学校受験の予行演習として活用されるが「模試」です。
模試では、本番さながらの状況で、全く知らない試験官を前に、同じ小学校受験を志す受験生たちと試験に取り組む経験ができるため、貴重な機会になります。
それに加えて、模試を通してお子さまの弱点を特定したり、志望校への合格の可能性を知ることもできるので、多くのご家庭が利用します。
また、模試を検討している保護者の方々からよく寄せられるのが
「模試はいつ頃から受けたらいいですか?」
「模試は何回受けたほうがいいですか?」
という質問です。
模試を受けるタイミングはとても大切です。
例えば、勉強を全然していない状態で模試を受けたら、当然悪い結果が出ます。
それだけならまだいいですが、もっと最悪なのは、その結果をみて保護者の方やお子さんのモチベーションがダウンして、今後の対策に支障をきたす場合です。
このようなことを避けるためにも、模試を受けるタイミングをしっかりと見極める必要があります。
また、模試の受ける回数もご家庭によってさまざまです。
それに、模試を多く受ければ受けるほど、合格の可能性が高くなるわけではありません。
そこで今回は、模試を受けるおすすめのタイミングや回数、注意点などについて、小学校受験講師の意見も踏まえてわかりやすく解説していきます。
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目次
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模試を受けるはいつがおすすめ?
模試を受けるタイミングはご家庭によって異なります。
そこで、ここでは模試を受ける適切なタイミングについて、いくつかのパターンを解説していきます。
そのため、ご自身のご家庭の状況に近いものを選んで、そのタイミングで模試を一度受けてみることをおすすめします。
①年中の秋~冬
②年長の4月~6月
③年長の7月~9月
模試を受けるなら、上記の3つのタイミングがおすすめです。
ただ、どの時期に受けるかは、お子さんの勉強を始めた時期や学習状況について異なります。
では、①〜③のそれぞれのパターンについて詳しく解説していきます。
①年中の秋~冬
まず一つ目は、「年中の秋~冬」です。
この時期に模試を受けるのをおすすめするのは、小学校受験の勉強を年中の始め(4~5月)かそれ以前から始めているお子さんです。
目安としては、半年以上しっかりと時間を取って、小学校受験の勉強をしているかどうかです。
もしそうであれば、年中の秋から冬にかけて、一度模試を受けてみても良いと思います。
年中の秋~冬とは、具体的に「年中の11月~2月頃」です。
この時期に模試を受ける目的は、主に次の2つです。
・本番を意識した「場馴れ」
・弱点や苦手単元の特定
そのため、できればその時点でのお子さんの総合力を測定するテストを受けることをおすすめします。
志望校合格判定テストでもよいですが、基本的のこの時期に合格判定テストを受けても相当仕上がっていないと良い結果はでませんし、むしろ悪い結果がでる可能性が高いです。
そうなったとき、保護者ご自身やお子さんが落ち込んだり、モチベーションが下がったりする恐れがあります。
(受ける前は大丈夫だと思っていても、いざ悪い結果を目の当たりにすると不安になってしまうお母さま方は多くいらっしゃいます。)
そのため、もし悪い結果が出て、落ち込んでしまいそうな場合は、志望校判定テストではなく、お子さんの現時点での総合力がわかる模試を受けることおおすすめします。
②年長の4月~6月
2つ目は、「年長の4月~6月」です。
この時期に模試を受けるのをおすすめするのは、年中から小学校受験の対策を本格的に始めたお子さんです。
また、この場合も、志望校の合格判定をするタイプではなくて、総合力を測定するタイプの模試を受けることを推奨します。
年長のはじめに総合学力診断型の模試を受けることで、現時点での自分のレベルを把握し、弱点や苦手単元を明らかにすることができるため、その後の対策にも活かすことができます。
もし、小学校受験の対策を年中の始め(4~5月)かそれ以前から始めているのであれば、この時期に一度、志望校の合格判定テストを受けてみるのもおすすめです。
というのも、早めに対策を始めたお子さんであれば、少くとも1年程度は本格的に勉強しているわけですから、現時点で志望校へどのくらいの可能性で合格できるか知っておくのは良いと思います。
ただ、志望校合格判定テストを受ける場合、その結果に一喜一憂しないように注意しましょう。
あくまで、模試はひとつの目安です。
そのため、志望校合格判定で良い結果が出たからといって勉強のペースを落としてはいけませんし、悪い結果が出たからといって諦めるのも正しくありません。
ですので、あくまで現時点での合格の可能性を把握するひとつの目安として結果を受け入れるようにしましょう。
また、難関私立小学校を志望している場合、1年以上勉強していても、模試でいきなり良い結果を取ることは難しいです。
そのため、「これだけ勉強してきたのに…」となるのはわかりますが、この時期の模試の結果は重く受け止めないようにしましょう。
③年長の7月~9月
3つ目は「年長の7月~9月」です。
この時期に模試を受けるのをおすすめするのは、年長になってから本格的に小学校受験の対策を始めたお子さんです。
具体的には、年中の冬(2~3月)~年長(4~5月)にかけて対策を始めた場合です。
この時期に対策をスタートした場合、年長の4月~6月に模試を受けても良い結果を出すことは難しいです。
そもそも、模試は対策を全然していない状況で受けてもあまり意味がありません。
ある程度、小学校受験の問題を分析したり、対策してから受けることで初めて意味を持ちます。
また、最初にもお伝えしたように、焦って模試を受けたせいで悪い結果を目の当たりにして、今後の対策に支障をきたすこともあります。
そのため、もし小学校受験の対策を年中の冬~年長にかけて始めた場合、「年長の7月~9月」に一度模試を受けてみることをおすすめします。
模試は本番まで何回受けるのがおすすめ?
小学校受験の模試に関して、もう一つよく寄せられる質問があります。
それは、
「模試は何回くらい受ければいいですか?」
というものです。
これも、小学校受験の対策を始めた時期はお子さんの学習状況などによって異なるので、一概にお答えすることはできません。
小学校受験の対策を年中の始めやそれ以前から始めた場合であれば、定期的に模試を受けることができるため、多めに回数を重ねることができます。
一方で、年長になってから対策を始めた場合、模試をたくさん受けたくても、開催日程やそのスパンを考えると、早く対策を始めたお子さんに比べて必然的に回数が少なくなります。
そのため、模試の回数は、対策を始めた時期や学習状況などによって大きく異なるのです。
それを踏まえると、小学校受験本番までの模試の回数は「3~5回」におさまることが多いです。
例えば、大手幼児教室のひとつである「こぐま会」では、年長児を対象とした『総合力判定テスト』が年に5回実施されています。
2020年の日程は次の通りでした。
第1回「基礎1」:12月1日(日)
第2回「基礎2」:2月2日(日)
第3回「応用1」:4月5日(日)
第4回「応用2」:5月31日(日)
第5回「実践」 :8月30日(日)
また、これ以外にも合格判定テストや学校別テストもあるため、模試を受ける回数がもっと多いお子さんもいます。
ただ、最初にもお伝えしたように、模試の回数は対策を始めた時期やお子さんの学習状況によって異なります。
もっと言うと、受ける学校や併願校の数などによっても変わってきます。
また、模試を受ける回数が多ければ多いほど、合格の可能性が高くなるとは限りません。
模試を1回や2回しか受けていなくても、合格するお子さんは合格します。
そのため、模試の回数に関しては、
・対策を始めた時期
・お子さんの学習状況
・志望校の難易度
・併願校の数
などによって決めるようにしましょう。
また、幼児教室に通われている場合は、そこの先生と相談して決めてみるのも良いと思います。
模試を受けるときのポイントと注意点
さいごに、今後模試を受けるにあたってのポイントや注意点について解説していきます。
今後模試を受けていくなら、次のことを意識するようにしましょう。
①模試を受ける目的を明確にする
②最初の模試は「経験」と割り切る
③結果に大きく左右されない
④結果が悪くてもお子さんを強く責めない
⑤模試の結果は口外しない
では、①~⑤についてそれぞれ詳しく説明していきます。
①模試を受ける目的を明確にする
1つ目は模試を受ける前に、その目的を明確にすることです。
模試を受けるにあたって、目的を明確にしないと何回受けても意味がありません。
そのため、模試を受けるにあたって、必ず毎回親子で目的を明確にするようにしましょう。
とはいっても、模試を受ける目的は限られていて、だいたい次のいずれかに当てはまります。
・本番を見据えて”場慣れ”させたい
・現時点でのお子さんのレベルを知りたい
・志望校に合格できる可能性を知りたい
・本番までになるべく場数を踏ませたい
また、模試の目的は毎回変わっても問題ありません。
大切なのは、模試を受ける前に親子でしっかりと話し合って、目標などを決めることです。
そのため、1回1回目的を明確にして、意味のある模試を受けられるようにしましょう。
②最初の模試は「経験」と割り切る
最初の模試は「経験」と割り切るようにしましょう。
どんなに対策をしていても、最初の模試で自分の実力を100%発揮できるお子さんは少ないです。
というのも、模試は、普段の幼児教室での授業や家庭学習とは環境・雰囲気がまったく異なるので、焦ってしまったり、動揺したりして、実力を発揮できないまま終わるケースがよくあるのです…。
(当然、結果もかんばしくないことが多いです。)
そのため、最初の模試は「経験」として割り切って、結果が悪くてもお子さんを叱ったりしないように気をつけましょう。
むしろ、「初めてなのによくがんばったね」と褒めてあげましょう。
その一言があるだけで、お子さんの次の模試へのモチベーションも大きく変わってきます。
③結果に大きく左右されない
今後、模試を受けていくにあたって、模試の結果に大きく左右されないことも大切です。
いざ模試を受けて、結果が出るとそれに一喜一憂することが多いです。
これは仕方がないことです。
結果が良ければお母さんもお子さんも嬉しいですし、逆に悪ければ落ち込んでしまいますよね。
そのため、多かれ少なかれ、模試の結果に左右されるのは仕方ありません。
ただ、模試は、あくまで「本番の予行演習」です。
また、小学校受験は特殊で、試験管の観察による部分が大きいです。
そのため、評価基準があったとしても、お子さんを観察しているのはあくまで人間なので、少なからず主観が入ります。
また、模試と志望校では異なる評価基準を用いている可能性もあるため、そもそも模試の結果にどこまで信憑性があるかも不透明です。
そのため、模試はあくまでひとつの目安であって、本番の試験に直接的に影響するとは限らないということです。
つまり、総合力判定テストや志望校合格判定テストなどで良い結果が出たからといって勉強のペースを落としてはいけませんし、悪い結果が出たからといって諦めるのもよくありません。
そのため、結果が良くても悪くても、それに大きく左右されることだけは気をつけるようにしましょう。
④結果が悪くてもお子さんを強く責めない
模試の結果が悪かったとしても、お子さんを「強く」責めることはやめましょう。
もちろん、お子さんが模試を受ける際にふざけていたり、集中していなかったりしたら、それを繰り返さないように注意する必要はあります。
また、本来は解けるはずの問題が解けなかったり、ケアレスミスが多い場合も、厳しい注意が必要なケースがあります。
ただ、模試の結果が悪かったと言って、「全然ダメ!」「なんでもっとできないの?」など、お子さんに言ったところでどうしようもない”マイナスの言葉”を言うのはやめましょう。
厳しい注意をするなら、その後に必ず「どうしたら同じ失敗を繰り返さないか」をアドバイスしたり、親子で話し合ってみたりしましょう。
そうすれば、最初は良くないムードだったとしても、最後は前向きな話し合いで終わることができます。
そのため、結果が悪ければ、それを責めるのではなく、「次に活かすためにどうしたらいいか」に焦点を当ててお子さんとコミュニケーションを取るようにしましょう。
⑤模試の結果は口外しない
5つ目は模試の結果を口外しないことです。
模試の結果は家族間や幼児教室の先生と共有するだけで基本的にOKです。
同じ幼児教室のママ友などに模試の話をすると、余計な摩擦を生むことがあります。
もし、あなたのお子さんの模試結果がよくて、相手のお子さんの結果が悪ければ、嫉妬や妬みを買うかもしれません。
また、逆に、他のお子さんの模試結果と比べて、ご自身のお子さんの模試結果が悪ければ、相手を妬んだり、焦りからお子さんに厳しい態度で接してしまうかもしれません。
模試は、あくまで自分の成長を知るための資料のひとつです。
そのため、基本的に模試の結果は良い悪いに関係なく、不必要に口外しないようにしましょう。
また、お子さんにもお友達には言わないように伝えることをおすすめします。
さいごに
今回は、模試を受けるおすすめのタイミングや回数、模試を受ける際の注意点などについて、小学校受験講師の意見も踏まえて解説してきました。
模試は、正しい使い方をすれば、小学校受験の対策にも役立ちますが、間違った使い方をすると悪い影響をもたらす危険があります。
そのため、今回解説したことを参考に、模試を受けるタイミングや回数を検討してみてくださいね!
また、おすすめの小学校受験模試については、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!
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小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!