「小学校受験のペーパーテストってどんな内容が出題されるの?」
「ペーパーってお話の記憶と他にどんな問題があるの?」
小学校受験では、私立・国立に関係なく、ペーパーテストによる試験があります。
また、ペーパーテストといっても、中学受験や高校受験のように科目毎に別れた「THE テスト」のような問題内容ではなく、小学校受験独特の問題内容・構成になっています。
小学校受験では他にも、製作課題や運動、口頭試問などさまざまな試験がありますが、ペーパーテストもしっかりと対策しておく必要があります。
そこで、今回は小学校受験のペーパーテストで具体的にどんな内容を問う問題が出題されるのかについて、わかりやすく解説していきます。
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目次
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【そもそもペーパーテストの目的は?】
ペーパー課題で審査される3つのポイント
文字も書けるかどうかわからない幼児に、なぜペーパーテストを行うのか、その目的は主に以下の3つをチェックするためとされています。
①聞く力
②一定の知能
③マナー・常識
ペーパーテストは、主に上記の3つを審査するために行われます。
このように、それぞれの試験で学校側が何を審査しているのか前もって把握することで、日々の対策の質や効果も大きく変わってきます。
そのため、①~③について、それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
①聞く力
小学校受験のペーパーテストの最大の特徴は、
「問題文が音声であること」
です。
つまり、中学受験や高校受験のように問題用紙に問題文が書いてあり、それを自分で読んで解き進めていくというスタイルではありません。
小学校受験では、テープレコーダーまたは、試験監督の先生が問題文を読み、それを聞いた上で各問に答えていきます。
(もちろん、設問も音声です。)
そのため、まず受験生のお子さんに求められるのが「聞く力(聞き取る力)」です。
流れてくる音声をしっかりと聞き取る力がないと、問題内容を理解できません。
そうなると、当然問題に回答することもできません。
(ちなみに問題が読まれる回数は基本的に”一度きり”です。)
ですので、小学校受験のペーパーテストでまず学校側が子どもたちに求めているのは「聞く力」だと言えます。
たしかに、日々の学校生活や授業で先生の話や指示を聞けないようであれば、学校側が「入学させるのは難しい」と判断するのも無理はありません。
そのため、まずは「聞く力」をチェックされていることをしっかりと押さえておくようにしましょう。
また、この聞く力とセットで見られているのが、「座っているときの姿勢・態度」です。
基本的に問題文を聞くときは「手はお膝の上」と決まっていますし、聞く態度が悪いと点数が良くても合格できません。
そのため、「聞く力」だけでなく「聞くときの姿勢・態度」も見られていることをしっかりと覚えておきましょう。
②一定の知能
次が一定の知能です。
具体的には、「数の基本的な概念(※)」や「重さ(質量)の概念」「比較」「図形」など算数の土台となる力や語彙力、話す力、文章をつくる力など言語的な能力を問う内容が出題されやすいです。
※数を数えたり、足したり、引いたり、分けたりできるか。
ですが、基本的にひらがなを書いたり、数字を書いたりなど、「書かせる問題」は出題されません。
そのため、あくまでも基礎的な思考力や知能を問うことを目的としています。
これらの問題は特別な対策が必要というよりも、日常生活のありとあらゆるところで用いる考え方を少し応用した問いが多いです。
そのため、慣れは必要ですが、学び方や対策方法を間違えなければご家庭でも十分に対応できます。
③マナー・常識
最後がマナーや常識を問う内容です。
たとえば、日本の季節や行事など、いわゆる「日本人としての常識」を問う問題や花・生き物の知識を問う問題、ほかには、普段の生活で知っておくべきマナーを問う問題などがあります。
これらは、普段、親御さんのご家庭での教育や躾(しつけ)などが行き届いているかをチェックするためのものでもあります。
そのため、ペーパーテストでは「マナー・知識」を問う問題も出題されることをしっかりと押さえておくようにしましょう。
【ペーパー課題で出題されるテーマは?】
ペーパー課題で頻出する7つの主なテーマ
ペーパーテストで出題される主なジャンルは「言語」「数」「形」「比較」「位置の理解」「常識」の6つとされています。
また、この6つのジャンルに基づく形で、ペーパー課題では以下の7つの頻出テーマがあります。
■お話の記憶
■数に関する課題
■形(図形)の課題
■比較する課題
■位置を理解する課題
■常識課題
■言語に関する課題
ペーパー課題の問題は学校によって異なりますが、基本的には上記のテーマに集約することができます。
では、それぞれのテーマについて、以下でもう少し詳しく見ていきましょう。
お話の記憶
お話の記憶では、私立・国立の両方に共通するペーパー課題です。
ペーパーテストの場合、お話の内容に関連するイラストなどが書かれた解答用紙が事前に配布されます。
そして、課題文であるお話や物語がテープレコーダー、または試験官によって読まれるので、それをまずは聞きます。
ちなみに、課題文が読まれるスピードは幼児のお子さんでも聞き取れるくらいですので、基本的に心配はいりません。
(このとき解答用紙などにメモはできないので、お話の内容を記憶したり、頭の中でイメージする力が必要になります。)
そして、お話や物語を聞き終わると、今度はその内容についての質問をいくつか尋ねられます。
(「誰がお話に登場したのか?」「誰がどこで何をしていたか?」「◯◯はいくつあった?」など、お話や物語の基本的な内容を問われることが多いです。)
回答の際は、基本的に解答用紙に◯や✕をつけるパターンがほとんどです。
また、物語はイソップ物語や民話の一節などが流されたりします。
お話の記憶に関しては、読み聞かせが最も効果的なので、毎日の絵本の読み聞かせなどがとても大切になってきます。
数に関する課題
ペーパー課題で頻出するテーマのひとつに「数に関する課題」があります。
これは、絵を見て正確に数を数える課題はもちろん、左の部屋にあるものと同じ数のものを右側の部屋から選ぶ問題や足し算・引き算的な要素が盛り込まれた問題も出題されます。
また、基本的に回答する際は、正解となる数の分だけ◯を書いたりするスタイルが多いです。
数の課題では以下のような切り口の出題が多いとされています。
・分類計算
⇛絵を見て指示されたものを正確に数える
・同数発見
⇛右と左で同じ数のものを見つける
・求差
⇛引き算的な要素が盛り込まれた課題
・数の合併
⇛足し算的な要素が盛り込まれた課題
・数の構成
・1対多対応
⇛「1つにつき◯個」などの考え方を問う課題
・等分課題
⇛「同じ数に分ける」など割り算の要素が盛り込まれた課題
・包含線
⇛割り算的な要素が盛り込まれた課題
形(図形)の課題
形や図形に関しての課題も多く出題されます。
たとえば、同じ絵を探す課題や、ある図形・絵を回転させた後の形を問う課題、見本の図形を作るための組み合わせを問う課題などさまざまです。
また、回答の際は、基本的に解答用紙にある複数の選択肢から正解と思うものに◯をつけるパターンがほとんどです。
ちなみに、形(図形)の課題では以下のような切り口の出題が多いとされています。
・同図形の発見
⇛同じ形・絵を選ぶ課題
・図形の構成・分割
⇛見本の図形を作るための組み合わせを問う課題・見本図を分割した後の図形を問う課題など
・回転図形
⇛課題の図を回転させた後のものを求める課題
・重ね図形
⇛2つ、または3つの絵や形を重ねたときのものを問う課題
比較する課題
次に多いのが、「比較」を用いる課題です。
比較する対象はさまざまで、「長さ」や「重さ」「大きさ」「量」などを比較する課題が出題されます。
また、回答の際は、解答用紙にある複数の選択肢から正解と思うものに◯をつけるパターンがほとんどです
位置を理解する課題
位置に関する課題も頻出テーマの一つです。
代表的なものでいえば、「四方からの観察」や「鏡を通しての見え方」などです。
他にも、上下や左右の関係を問う課題やマス目・地図を用いた位置を問う課題などがあります。
また、回答の際は、基本的に解答用紙にある複数の選択肢から正解と思うものに◯をつけるパターンがほとんどです
常識課題
常識問題では、日本の行事やイベントのほか、花や生き物、日常生活におけるマナー・常識を問う知識問題が多く出題されます。
また、回答の際は、基本的に解答用紙にある複数の選択肢から正解と思うものに◯をつけるパターンがほとんどです。
ちなみに、常識課題では以下のような切り口の出題が多いとされています。
・行事の課題
⇛節分や七夕、季節など
・花に関する課題
⇛季節や色、種類など
・野菜や果物の課題
⇛季節、育つ場所、切ったときの断面など
・生き物の課題
⇛季節や生息地など
・マナーに関する課題
⇛電車やバス、図書館での振る舞い、交通ルール
・その他、生活の基礎
⇛お箸・鉛筆の持ち方、靴の脱ぎ方など
言語に関する課題
さいごは言語や言葉に関する課題です。
これには、しりとりなど語彙力を問う問題はもちろん、動詞や助詞(テニヲハ)など文法的な要素を問う課題などが出題されます。
ちなみに、言語・言葉の課題では以下のような切り口の出題が多いとされています。
・しりとり
・動詞の理解
・始まりの音
・終わりの音
・助詞の理解
・反対言葉(対義語)
【さいごに】
テーマ別の対策が必要不可欠!
ここまで、ペーパーテストの目的や出題されやすいジャンル・テーマについて、解説してきました。
ペーパーテストは、学校側がお子さんの適性を見極めるための一つの基準であることは間違いありません。
また、対策するときはテーマ別にお子さんの得手不得手を把握することが必要不可欠になります。
そのため、ご自身の志望する学校で出題されやすい課題を分析した上で、お子さんの状況に合わせてテーマ別に対策するようにしましょう。
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