小学校受験対策にオススメのパターンブロックと活用方法｜プロが解説

小学校受験のペーパー課題で頻出する単元のひとつに「平面図形」があります。

平面図形では、以下のように「図形構成」や「図形の分割」に関する問題が出題されることが多いです。

このような問題を解けるようになるには、頭の中で図形の形をしたパズルを想像して、それを組み合わせる力が必要になります。

ただ、幼児期のお子さんにこのような問題をペーパー上で解かせようとすると、なかなかうまくいかないことが多いです。

その時に役立つアイテムが「パターンブロック」です。

パターンブロックでは、図形（物の形）や記号（数・数量観・色・音など）、概念（言葉・文字など）を刺激する効果があると言われています。

そのようなことを踏まえた上で、今回は、小学校受験対策にオススメのパターンブロックや活用方法について、小学校受験講師がわかりやすく解説していきます。

パターンブロックを選ぶ時のポイント

小学校受験対策としてパターンブロックを選ぶ時のポイントは主に次の3つです。

では、1～3について、それぞれもう少し詳しく解説していきます。

1.ピースが多い

1つ目はピースが多いかどうかです。

ピースが多ければ多いほど、作れる図形や形は増えます。

また、作れるバリエーションが多ければ多いほど、図形構成力やそれに伴う想像力も養うことができます。

そのため、ピースが多いかどうかを選ぶ時の一つの基準にしましょう。

2.木製×カラフル

2つ目は、ピースが木製か、そして色がついているかどうかです。

まず、パターンブロックを使う時には、積み木を持って並べるという作業が基本となります。

その際、プラスチック制のパターンブロックだと、厚さが薄く、軽いため、並べてもすぐに動かず、安定しないことが多いです。

一方で木製のピースであれば、厚さや重みがそれなりにあるため、お子さんも安定してピースを合わせて、形を作ることができます。

また、パターンブロックは、色がついている方が図形や形を作る時に楽しくできますし、想像力をより養うことができます。

そのため、木製でカラフルなピースかどうかも選ぶ時の一つの基準にすると良いと思います。

3.タスクカードがついている

3つ目は、タスクカードがついているかどうかです。

タスクカードは、パターンブロックを使った絵や図形が載っているカードです。

このカードをもとに、パターンブロックを使うことで、より効果的な学習をすることができます。

そのため、パターンブブロックだけでなく、タスクカードがついているかどうかもチェックするようにしましょう。

パターンブロックが養う3つの力

パターンブロックを日々の学習メニューに取り入れることで、小学校受験に必要な次の力を養うことができます。

これらの3つの力は、小学校受験においても必要な力になります。

では、1〜3について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.図形や記号の概念

1つ目は、図形や記号の概念です。

パターンブロックとは、正三角形、正方形、ひし形、平行四辺形、台形、正六角形の
6種類の図形ブロックを使って、遊びながら学習できるパズルです。

そのため、パターンブロックを使うことで、図形や記号の概念を学ぶことができます。

また、これらの概念は、他の図形問題でも必要になるため、小学校受験では大切な力のひとつになります。

2.図形構成力

2つ目は、図形構成力です。

図形構成力とは、次のような問題を解く時に必要な力です。

このような問題を解くためには、図形構成力が必須です。

また、この図形構成力をトレーニングするのに最も役立つアイテムが「パターンブロック」です。

そのため、「図形構成」や「図形の分割」に関する問題が出題される学校を受験する場合は、パターンブロックを日々の学習に取り入れることをおすすめします。

3.巧緻性 

3つ目は巧緻性です。

巧緻性とは、手先や指先（手指）を上手に使う力のことを言います。

巧緻性は、小学校受験で必要になる力のひとつです。

というのも、小学校受験では、紐結びや制作・絵画課題などが頻出し、その際に巧緻性が重要となってくるからです。

パターンブロックは、この「巧緻性」を養うのにもオススメのアイテムです。

なぜなら、パターンブロックで一つひとつのピースを組み合わせて、形を作る際に、手先の器用さが必要になるからです。

そのため、巧緻性の対策も兼ねて図形対策を行いたい方にもピッタリのアイテムです。

小学校受験にオススメのパターンブロック

以下では、ここまで解説してきたポイントを踏まえた上で、小学校受験対策にオススメのパターンブロックをご紹介します。

そのため、パターンブロックの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね！

PATTERN BLOCKS+

「PATTERN BLOCKS+」は、幼児教育や小学校受験の幼児教室で有名な理英会が推奨するパターンブロックです。

カラフルな木製ピースが計150個あり、タスクカードも多数付属しているため、多種多様な図形構成を学ぶことができます。

そのため、長く使え、さまざまな図形パズルを使える本格的なパターンブロックをお探しの方にはピッタリの商品です。

HWDパターンブロックセット

こちらは、6種類の形状と色の155個の木製パターンブロック、24個のデザインされたタスクカードがセットになった教材です。

タスクカードの内容は、無機質な図形の組み合わせだけでなく、ロケットやお花など完成形をイメージしやすいものが多数あるため、お子さんも楽しみながら取り組むことができます。

また、手の小さなお子さんでも持ちやすいサイズになっているため、早いうちから（3歳～）パターンブロックをお子さんに取り組ませたいという方にもオススメです。

さらに、価格がリーズナブルになっているのも魅力のひとつです。

メリッサ&ダグ(Melissa&Doug)

メリッサ&ダグ(Melissa&Doug)の木製パターンブロックは、木製ピース計125個と木製のパターンボード（タスクカード）がセットになっています。

特に木製のパターンボードが特徴的で、お子さんはこのボードにピースを乗せながら課題に取り組むことができます。

そのため、タスクを見ながら行うより、ボードの上で重ねて学習させたいという方にはピッタリのパターンブロックとなっています。

ラーニングリソーシズ パターンブロック

こちらは、世界80カ国以上で愛されるラーニングリソーシズ社のパターンブロックです。

また、お花や生き物など様々なパターンやデザインが楽しめるパターンカードが20枚 (両面で40パターン) 付属しているため、いろいろな課題に取り組みたい方にはピッタリです。

さらに、パターンに合わせてブロックをデザインしたり、独自のパターンを想像して作ったり、楽しみながら図形学習ができるのも魅力のひとつです。

ただ、プラスチック製となっているため、その点は注意しましょう。

GEMEM 木製パターンブロック

GEMEMの木製パターンブロックは、ブロック36個とデザインカード60枚が含まれている教材です。

他のパターンブロックと違って、キャラクターのデザインカードが多数付属しているため、お子さんも楽しみながら取り組むことができます。

また、レベル的にも易しいため、3歳など幼いお子さんに取り組ませたい方にはピッタリのパターンブロックです。

さいごに

今回は、小学校受験にオススメのパターンブロックや活用方法について、小学校受験講師が解説してきました。

パターンブロックは、図形対策としてはもちろん、巧緻性を養うのにも役立つオススメのアイテムです。

また、パターンブロックを選ぶ時は、その選び方も重要になります。

そのため、パターンブロックをお探しの方、パターンブロックを学習メニューに取り入れようか迷っている方は、今回解説したことを参考にしてみてくださいね！