小学校受験では、製作課題のひとつに「粘土製作」があります。
粘土製作では、課題に沿って粘土で作品を作る必要があります。
また、その際、お子さんがどのような発想や考えを持って、粘土で作品を作っているのかがチェックされます。
そのため、このような課題に対応できるようになるためにも、日頃から粘土をを使った遊びや学習をしておく必要があります。
そこで今回は、粘土制作の対策をする時のポイントやコツについて、わかりやすく解説していきます。
目次
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小学校受験ではどんな粘土製作課題が出るの?
まずは、小学校受験でどんな粘土製作の課題が出題されるのか解説していきます。
みなさんもご存知の「慶應義塾幼稚舎」は、粘土製作の課題を出す私立小学校のひとつです。
実際、過去に次のような粘土製作に関する課題が出されたことがあります。
【例題①】
■粘土製作・想像画
材料・道具:カラー粘土(箱に入っている)、画用紙、クレヨン
・導入として、先生が桃太郎に関するクイズを出題。
↓
昔話の中で何になりたいか考えて、持っていきたいものを粘土で作る。
↓
そのお話の好きなところを自分も入れて絵に描いてください。
【例題②】
■粘土製作・想像画
材料・道具:カラー粘土(箱に入っている)、画用紙、クレヨン
・導入として、プロペラがついた帽子をかぶった先生がお話をする
「帽子が飛んでいっちゃった!大変だあ、みんなも手伝って!先生が落ちないように先生を助けてくれるロボットを粘土で作ってください」
↓
「そのロボットが先生を助けているところを絵に描いてください」
このように小学校受験では、粘土を使った製作課題が出題されます。
また、ただ粘土を使って何かを作るだけではなく、絵画の課題一緒に出題してくる学校もあります。
そのため、このような課題に対応できるように、日頃から意識してお子さんに粘土を使わせる必要があります。
小学校受験の粘土製作に必要な力
小学校受験の粘土製作は、主に次の3つの力の掛け算と言えるでしょう。
「発想力」✖️「想像力」✖️「巧緻性」
・発想力:何かを思いつき、新しいものを生み出す力
・想像力:自身が経験していないことや未来のこと、現実には存在しないことを、頭の中で思い描く力
・巧緻性:手先や指先(手指)を上手に使う力のこと。
粘土製作では、まず「発想力」と「想像力」が必要になります。
先ほどご紹介した「慶應義塾幼稚舎」の課題からもわかるように、小学校受験の粘土製作では、課題にしたがって作品を作る上で、「発想力」や「想像力」が必要になります。
例えば、例題②の「先生が落ちないように先生を助けてくれるロボットを粘土で作ってください」という課題の場合、まずどんなロボットなら先生を助けられるのか考えなければなりません。
その時に重要になるのが「発想力」と「想像力」です。
ロボットを聞いたとき、よくアニメなどに出てくる大型のロボットをイメージするのか、ドローンのような無人小型ロボットをイメージするのか、はたまたそれ以外のまったく別のロボットを思いつくのかは、その子の発想力や想像力によります。
また、発想力や想像力を使ってロボットのイメージが湧いたとしても、それを粘土で形にする技術、つまり、手先の器用さが必要になります。
それが「巧緻性」です。
いくら良いロボットが思いついても、それを粘土で形にできなければ、先生にアピールすることはできません。
つまり、「発想力」「想像力」に加えて、それを作るための「巧緻性」も小学校受験の粘土製作では重要なのです。
そのため、粘土製作をする上で、常にこの3つの力を意識してトレーニングすることがポイントです。
粘土製作の対策する時のポイントやコツ
小学校受験対策の一環として、粘土対策をする時は、次のようなポイントを意識しましょう。
1.親子で楽しく取り組む
2.指先の力を養うトレーニングをする
3.自由度の高い作品を作る練習をする
4.カラー粘土や紙粘土など色々な種類を使わせる
5.過去問や類似問題にも挑戦させる
では、1〜5について、それぞれのポイントやコツを詳しくみていきましょう。
1.親子で楽しく取り組む
粘土製作をする時は、とにかく楽しく、明るく取り組むことをおすすめします!
楽しくできたほうが、お子さんも前向きに取り組みますし、いろいろなアイディアも思い浮かびやすくなります。
ただ、小学校受験の対策として、粘土製作をやらせると、ついつい口を出しすぎてしまったり、厳しくやってしまいがちです。
そのため、まずは「楽しく」取り組むことを意識してみてくださいね!
2.指先の力を養うトレーニングをする
粘土製作をする時、最初は好きなように粘土を触らせることが大切です。
ただ、自由に触らせるだけでは、何かを作れるようになったり、粘土に必要な力を養うことは難しいです。
そのため、作る対象を決めて、丁寧にその作り方を教えることも大切です。
また、基本的な粘土のこね方を覚えることで、想像の幅も広がります。
ですので、指先の力を養うためにも、何か作るものを決めて、一つひとつ丁寧に作り方を教えてあげることも意識してみてくださいね!
3.自由度の高い作品を作る練習をする
小学校受験の粘土製作では、慶應義塾幼稚舎の課題のように「発想力」や「想像力」を必要とする課題が出題されることもあります。
そのため、決まったものを作るのではなく、自由度の高い作品を作る練習をさせることも重要です。
自由度の高い作品を作らせる場合、親御さんが上手に課題を提示する必要があります。
例えば、次のような内容です。
・好きな動物を2種類以上組み合わせて、動物を作ってください。
・お母さんのお手伝いをしてくれるロボットを作ってください。
・「こんな車があったらいいなあ」と思う車を作ってください。
など
このように、少し自由度の高い課題を出してあげることで、発想力や想像力のトレーニングにもなりますし、表現の幅も広がります。
そのため、このような自由度の高い作品を作る練習もさせるようにしましょう。
4.カラー粘土や紙粘土など色々な種類を使わせる
粘土をやらせるときは、一般的な白い粘土だけではなく、カラー粘土や紙粘土も使わせてあげましょう。
特に、複数色のカラー粘土を用意してあげると、お子さんも喜びますし、想像の幅も広がるためお勧めです。
また、普通の粘土だけでなく、紙粘土を使わせることで、重さや固まるスピードの違いなども学ぶことができます。
そのため、普通の粘土だけでなく、カラー粘土や紙粘土なども積極的に使わせてあげるようにしましょう。
5.過去問や類似問題にも挑戦させる
粘土にある程度慣れてきたら、志望校の過去問やその類似問題にも積極的に挑戦させましょう。
やはり、受験に対応できる力を身につけさせるためには、受験で出題されるレベルの課題に挑戦させることが必要です。
そのため、ここまで解説してきたポイントを一通り実践したら、最後に過去問や類似問題にチャレンジさせるようにしましょう。
粘土製作におすすめの粘土&教材
以下では、粘土製作を楽しく取り組むのにおすすめの粘土や教材をご紹介します。
そのため、おすすめの粘土やそれに関する教材をお探しの方は、今回解説したことを参考にしてみてくださいね!
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さいごに
今回は、粘土制作の対策をする時のポイントやコツについて解説してきました。
粘土製作は、小学校受験で出される課題のひとつです。
そのため、粘土対策をしたい方、どんなふうに対策したらよいかわからない方は、今回解説したことを参考にしてみてくださいね!
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!