小学校受験のペーパー課題で頻出する単元のひとつに「観覧車の推理」があります。
観覧車の問題では、例えば次のような問題が出題されます。
観覧車の問題は、お子さんがつまづきやすい単元として有名で、対策に苦労する親御さんも多いです。
また、いろいろな有名私立小学校で過去に出題されたこともあるため、早いうちからきちんと対策しておく必要があります。
ただ、観覧車は教え方を工夫しないと、なかなかお子さんも理解することができません。
そこで今回は、「観覧車」問題の対策方法やポイント、オススメの問題集をプロがご紹介していきます。
目次
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「観覧車」問題でよく出る3つのパターン
観覧車の問題でよく出題されるパターンは、次の3つです。
①観覧車の乗る順番
②ゴンドラが回転した場合の問題
②逆回転の発想が必要な問題
では、①~③について、それぞれ詳しく解説していきます。
①観覧車に乗る順番
1つ目は、観覧車に乗る順番について問う問題です。
例えば、次のような問題が該当します。
このような問題では、観覧車の回転する方向を理解した上で、動物が乗る順番を答えなければなりません。
また、2つ目の問題では、観覧車が回転した場合を想定して、ゴンドラに乗っている他の動物を回答する必要もあります。
②ゴンドラが回転した場合の問題
2つ目は、ゴンドラが回転した場合の問題です。
例えば、次のような問題がが該当します。
このように、ゴンドラがある位置まで進んだ時の他のゴンドラの位置について問われる問題は多いです。
このような問題は、ゴンドラがいくつ右(または左)に進んでいるかわかれば、比較的簡単に解くことができます。
③逆回転の発想が必要な問題
3つ目は、逆回転の発想が必要な問題です。
例えば、次のような問題が該当します。
この問題では、りすのゴンドラの位置に来る動物を答えるために、観覧車を反対方向に回転させる「逆回転」の発想が必要になります。
また、観覧車の問題のなかで、幼児期のお子さんが最も理解しづらいのがこのタイプの問題になります。
そのため、このような問題を教える時には、具体物などを使って教えることなどもポイントです。
「観覧車」の解き方や対策ポイント
観覧車の問題を対策する時のポイントは、主に次の◯つです。
1.具体物でイメージを掴む
2指や印などを活用して解く
3.基礎的な問題集から取り組む
4.応用問題に慣れていく
では、1~4について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.具体物でイメージを掴む
観覧車の問題を解くためには、まず具体物でイメージを掴むことが大切です。
できれば、生の観覧車を見て、観覧車がどんなふうに動くのかなどをまずは見せてあげるとよいでしょう。
また、観覧車の学習をするときには、手作りで観覧車のおもちゃを作ってあげることをおすすめします。
作り方は次のとおりです。
1.大小の紙皿を2枚用意する
2.2枚の紙皿を大小の順番に重ねる
3.大きな紙皿のふちにはシールを貼る
※100均などのシールでOK
4.小さな紙皿のふちに動物の乗ったゴンドラを貼る
※問題を印刷して切り取って貼るのがオススメ!
※小さな紙皿の中心部に観覧車の軸部分などを書いて観覧車風にする
5.中心をピンでとめる
※小学校の給食やお掃除の当番表を作成するイメージ
このようなアイテムを作ってあげることで、お子さんは観覧車の問題を理解しやすくなります。
そのため、観覧車を教える時は、ぜひ作ってあげてみてくださいね!
2指や印などを活用して解く
具体物を使って、観覧車のイメージをつかめたら、次はペーパー上で解いていく必要があります。
ペーパー上で解く際は、指をつかったり、印などを書いたりして解いていくことがポイントです。
よく、頭の中ですべて考えて解こうとするお子さんがいますが、そのような方法だと間違えてしまったり、的はずれな答えになってしまうことが多いです。
そのため、観覧車の問題をペーパー上で解かせる時には、指をつかったり、印などを書いたりするように促してあげるようにしましょう。
3.基礎的な問題集から取り組む
「観覧車」の問題を学習する時は、簡単に解ける基礎的な問題から取り組ませるようにしましょう。
多くの親御さんは、少し基礎問題が解けたら、焦ってすぐに応用問題や過去の入試問題を解かせようとします。
ですが、これはおすすめしません。
そのため、まずはお子さんでも簡単にできる基礎的な問題集を利用するようにしましょう。
4.応用問題に慣れていく
基礎的な問題集をしっかりとこなしたら、入試問題により近い応用問題にチャンレジさせましょう。
小学校受験のペーパー課題では、一般的な問題に載っているものより難しい問題が出題されることが多いです。
そのため、基礎的な問題をたくさん解いたら、徐々に応用問題へと移行していきましょう。
また、応用問題をやらせると、問題が難化した影響で混乱してしまうお子さんも多いです。
そのような様子が見られたら、また基礎的な問題を解かせたり、具体物を使わせて、自信をつけさせてあげることも重要です。
このようにして、徐々に難しい問題へと慣れさせていきましょう。
「観覧車」にオススメの問題集
以下では、「観覧車」問題の学習にオススメの問題集をご紹介します。
そのため、「観覧車」の問題集をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
三つ星ドリル「観覧車(回転推理) 基礎・応用編」
「小学校受験三つ星ドリル」は、分野別の家庭学習用ドリルです。
「回転推理」は、小学校受験のペーパー試験で頻出する単元のひとつです。
また、回転推理の問題の一つに「観覧車」があり、西武文理学園小学校などで過去に出題されたことがあります。
『観覧車(回転推理) 基礎・応用編』では、基礎的な観覧車の問題から入試レベルを意識した応用問題まで多数収録しています。
さらに、複数の問題パターンを用意しており、それぞれの問題を解く上でのワンポイントアドバイスなども記載しています。
また、ダウンロード形式のPDFデータとなっております。 そのため、冊子タイプの問題集と違って、印刷すれば何回でも復習可能となっております。
そのため、回転推理の力を強化したい方、家庭学習で「観覧車」問題に取り組みたい方にはピッタリの教材となっています。
【商品名】
小学校受験三つ星ドリル「観覧車(回転推理) 基礎・応用編」
【価格】
880円(税込)
【形式】
PDFデータ(DL形式)
ばっちりくんドリル「観覧車の推理 基礎編」
『ばっちりくんドリル』は、小学校受験の幼児教室「理英会」の分野別単科ゼミで使用しているテキストを、家庭学習用に発展させたドリルです。
「観覧車の推理 基礎編」シリーズでは、はじめてのお子さんでも解きやすいさまざまな問題が収録されているため、基礎的な問題に取り組みたい方にピッタリの問題となっています。
また、問題の図や回答欄も大きいため、お子さんが使いやすい形式になっているのも特長のひとつです。
【商品名】
ばっちりくんドリル 観覧車の推理(基礎編) (理英会の家庭学習支援シリーズ)
【価格】
770円
ばっちりくんドリル「観覧車の推理 応用編」
こちらは、一つ前にご紹介した教材の「応用編」となっています。
基礎編に比べて、より入試問題に近い形式となっているため、「観覧車」の応用問題を解きたい方、「観覧車」の単元をより強化したい方にはピッタリの教材です。
また、「観覧車」の難易度も高くなっているため、基礎編の問題が簡単だと感じる方も、ぜひ応用編に取り組んでみるとよいでしょう。
【商品名】
ばっちりくんドリル 観覧車の推理(応用編) (理英会の家庭学習支援シリーズ)
【価格】
770円
ひとりでとっくん「かいてんすいり」
『ひとりでとっくん100』は、小学校受験・幼児教育の教室で有名な「こぐま会」が出版している単元別ドリルです。
学習の系統性や難易度を考え、一つの学習テーマにつき30枚ずつのペーパーにまとめた単元別の問題集になっています。
また、「かいてんすいり」では、観覧車の問題を含めた問題が多数掲載されているため、観覧車や回転の推理の対策をしたい方にはピッタリです。
【商品名】
ひとりでとっくん42 回転推理
【価格】
660円
さいごに
今回は、「観覧車」問題の対策方法やポイント、オススメ問題集を解説してきました。
観覧車は、お子さんがつまづきやすい単元のひとつです。
そのため、具体物を使ってイメージを掴ませたり、基礎的な問題から取り組ませることが大切です。
「観覧車」の問題を対策したい方は、今回解説したことを参考にしてみてくださいね!
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