「小学校受験の運動テストってどんなことするの?」
「うちの子、運動が苦手だけど大丈夫かな?」
私立・国立に関係なく小学校受験では、「運動テスト」があります。
この運動テストでは、スキップやケンパー、クマ歩きなど個人で行うものから、椅子取りゲームや鬼ごっこなど集団で行うものまであります。
また、運動テストでは、単に子どもの運動能力を見ているだけではなく、指示通りにできるかや一生懸命取り組めるかなども評価の対象になっています。
そこで、今回は運動テストを突破するにあたってのポイントや対策すべき運動の種類、その他、評価の基準などについてわかりやすく解説していきます。
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目次
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【運動テストで何を評価するの?】
基本的な運動能力や取り組む姿勢を評価
小学校の運動テストでは、高度な運動能力や動きなどは求められません。
基本的には日頃の遊びや幼稚園・保育園で行うような運動・ゲームなどが課題として指示されることが多いです。
(スキップや片足ケンケン、椅子取りゲーム、リレーゲームなどなど…。後ほど過去に出題された課題をまとめてご紹介しますのでご安心くださいね!)
また、各小学校も将来のプロスポーツ選手やアスリートを養成する専門学校ではないので、ハイレベルな運動能力がないと入学できないというわけではありません。
そのため、幼児相応の基礎的な運動能力は一つの審査対象といえますが、決して運動神経に恵まれた子どもしか合格できないわけではないことをまずは理解しておきましょう。
ですが、小学校受験の運動テストでは、基礎的な運動能力以外に以下の点が評価の対象とされています。
①指示通りに行動できるか
②課題に最後まで一生懸命取り組めるか
③順番を待っているときの姿勢・態度
運動テストでは、お子さんの運動能力だけでなく、上記の3つのポイントも試験官によってチェックされています。
そのため、課題の運動をいくら上手にできたとしても、上記の点が不十分であれば合格できない可能性もあります。
そこで、以下では①~③の各ポイントについて、もう少し詳しく解説していきます。
①指示通りに行動できるか
まずは、1つ目のポイントは「指示通りに行動できるか」です。
課題の説明や注意点などを受けて、それを正確に聞き取り、行動に移せるかは、運動テストに限った話ではなく、ペーパーや製作など他の課題でも重視されている評価ポイントです。
小学校受験では、課題の内容に関係なく「聞く力(聞き取る力)」が大きなポイントになります。
ですので、それを理解した上で、運動テストの対策をすることが大切になってきます。
②課題に最後まで一生懸命取り組めるか
運動テストでは、課題に対して最後まで一生懸命取り組むことができるか、その「姿勢」についても見られています。
運動は得手不得手がありますよね。
そのため、課題内容をサクッと簡単にこなしてしまうお子さんもいれば、なかなかうまくできず、ぎこちない動きになってしまうお子さんもいます。
でも、先程もお伝えしたように、学校側は「課題を上手にできる子ども」だけをほしがっているわけではありません。
うまくできない課題でも、
「最後までやり遂げられるか」
そして
「ベストを尽くして取り組むことができるか」
もしっかりと見ています。
そのため、うまくできないから投げ出すのではなく、「最後まで全力で取り組む姿勢」も大切になってきます。
③順番を待っているときの姿勢・態度
さいごが、待っているときの姿勢や態度です。
これには先生のお話や指示を聞くときの姿勢・態度も含まれています。
他の受験生がテストをしているときに、
「静かにきちんと座って待っていられるか」
「おしゃべりしないでいられるか」
などが見られています。
運動が得意でも、落ち着きがなかったり、じっと待っていられなかったりすると不合格になるケースもあります。
そのため、「待っているときお姿勢や態度」も評価対象であることをしっかりと理解しておきましょう。
【どんな運動課題が出るの?】
頻出の運動課題と対策ポイント
小学校受験の運動テストの内容や傾向は小学校によって異なりますが、求められる運動能力や課題は似ている部分もあります。
また、運動テストは大きく以下の2つの課題に分けることができます。
●運動機能テスト
●(集団)ゲーム
内容自体は、学校によって異なりますが、基本的に上記の2つのグループに分類できます。
また、課題内容は保護者の方々も一度は子どもの頃に経験したものが多いはずです。
そこで、それぞれのグループごとに過去に出題された課題を見ていきましょう。
運動機能テスト
運動課題機能テストは、この時期の子どもの発達にふさわしい運動能力を測る内容になっています。
基本的には普段の遊びや保育園・幼稚園で行うような課題内容になります。
過去に出題された課題は以下になります。
【ステップ系】
・スキップ
・ケンパー
・片足ケンケン
【バランス系】
・片足立ち
・平均台
・線の上を歩く / 走る
【跳躍系】
・跳び箱
・幅跳び
・縄跳び
・ゴム飛び
【登る系】
・ろくぼく(肋木)
・ジャングルジムを上る
【ボール系】
・ボールつき
・ボール投げ
【体操系】
・模倣体操
・でんぐり返し
・クマ歩き
【指・腕の力系】
・指の屈伸
・お手玉
・鉄棒にぶら下がる
【その他】
・かけっこ
このように、いくつか器具を必要とするものもありますが、ご家庭で対策できるものがほとんどです。
そのため、普段の外遊びで取り入れてみるのもオススメです。
(集団)ゲーム
(集団)ゲームでは、5~10人程度で1組になり、一定のルールを決めてゲームをする課題になります。
ゲーム系の課題では、ルールを守って楽しく、協調性をもって遊ぶことができるかを見られています。
また、課題で出されるゲームも日頃の遊びや保育園・幼稚園で一度はやったことがあるものがほとんどですが、本番の試験では先生、または上級生がお手本を一度見せてくれるので、特に心配はいりません。
ゲーム系の課題では過去に以下のような内容が出題されました。
・椅子取りゲーム
・ドッチボール
・鬼ごっこ
・リレーゲーム
など
このように、集団ゲームの課題は、外遊びをしていれば一度はお友達やきょうだいでやったことがあるはずの内容になっています。
また、普段の外遊びのなかで、上記のような遊びを積極的にすることで、他の子どもと触れ合う機会も増えますし、小学校受験の対策にもなるのでオススメです。
【運動テスト対策のポイントは?】
運動の練習にあたっての3つの心得
運動は工作や絵描きなどと一緒で、子ども得手不得手が目立つ課題です。
そのため、運動好きなお子さんの場合、特別な対策をしなくても全く問題ないこともあります。
一方で、運動に不慣れなお子さんの場合だと、練習が必要になります。
また、そのようなお子さんに対して厳しく指導すると、運動嫌いになったり、余計な苦手意識を持ってしまうことも…。
そこで、運動テストの練習をするにあたっての心得をご紹介します。
それは以下の3つです。
①「楽しい・できた!」を大切に!
②スモールステップで対策!
③子どもの基礎的な力・体力は意識!
この3つを押さえておくことで、より効果的な運動テストの対策をすることができます。
では、①~③のそれぞれのポイントについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
①「楽しい・できた!」を大切に!
まずは、1つ目の心得は、お子さんが「楽しい!」「できた!」と思えているかを常に意識してトレーニングすることです。
そのためにはいくつかポイントがありますが、まずは、普段の生活に外遊びを取り入れて、そのなかで、一種の遊び・ゲームとして運動の課題をやってあげることが大切です。
(外遊びがキライなお子さんでも、まずは短い時間でいいの公園などで遊ぶ習慣をつけるようにしましょう。)
また、運動はできればお母さんよりもお父さんが見てあげるほうが良いです。
そのため、土日で会社がお休みの日などは、お父さんが公園などに連れていき、一緒に取り組んであげることも大切です。
また、特にこのような運動テストの課題は、テストの対策として厳しく指導したり、いきなり完璧にやらせようとすると、子どもが否反応を起こしてしまいます。
そのため、子どもに練習させるときは「あ、もうちょっとでできるかも?」と思わせる仕掛けを作ることが大切です。
②スモールステップで対策!
運動課題の練習や対策をするにあたって、お子さんに「もう少しでできるかも!」と思ってもらうには、スモールステップ式の練習が大切です。
スモールステップとは、目標となる課題や行動を、ひとつひとつの作業に分解して、それを順番にクリアしていく方法です。
たとえば、片足ケンケンであれば、
・一定のリズムでジャンプする
・片足立ちを一定時間キープ
・その場で片足ジャンプをする
・片足で前に進む(片足ケンケン)
・片足で前に進む距離を伸ばしていく
という5つのステップ分けることができます。
これを上から順番に一つずつ達成していく、これがスモールステップ式の練習方法です。
一定の感覚でジャンプ両足ジャンプができなかったり、片足立ちができないお子さんがいきなり片足ケンケンを練習してもうまくできません…。
ですが、このように小さなステップに分けて、ひとつひとつこなすことで、自信もつきますし、モチベーションも保つことができます。
そのため、初めての課題や作業をやらせるときには、スモールステップ式で練習することをおすすめします。
③子どもの基礎的な力・体力は意識!
最後は、運動の練習をするにあたって、常に念頭に置いていただきたいことです。
それは、
「発達相応の力がないからできない」
と
「運動が苦手だからできない」
は全く異なるということです。
運動テストは何回もお伝えしているように、ハイレベルな運動能力や運動神経は求められていません。
ですが、その時期のお子さんの発達にn相応する力や運動能力があるかは評価ポイントのひとつです。
例えば、スキップや直線の上を歩くバランス運動、ボールつきなどは、外遊びの習慣があれば、この時期のお子さんができていてもおかしくありません。
そのため、これらの運動ができない場合は、普段の外遊びや運動の習慣がなく、発達相応の能力が身についていないと判断されても仕方ありません。
そのため、高度な運動能力は求められていなくても、発達相応の運動能力は評価の対象の一つであることは押さえておきましょう。
【さいごに】
普段の生活や外遊びでの対策が重要!
今回は運動課題のポイントや対策のコツ、練習するにあたっての心得について解説してきました。
運動課題の内容自体、そこまで高度なことは求められません。
また、評価ポイントは、発達相応の運動能力以外に、指示通りにできるか、きちんと待っていられるかも含まれています。
そのため、それらの点も意識して、普段の外遊びや生活のなかで、対策していくことが重要です。
ぜひ、今回解説した点を踏まえて、運動課題の対策を実践してみてくださいね!
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