「夏を制する者は受験を制す」という言葉があるように、小学校受験において7月は大切な時期です。
7月は、志望校の絞り込みや併願校の選定、願書用写真の用意などをする必要があります。
また、7月後半からは夏休みに入るため、それに向けて体力作りをしたり、親子で受験への意識を高めていくことも大切です。
そこで今回は、小学校受験を控えた年長の7月にやっておくべきことについて、経験者の意見も踏まえたうえで解説していきます。
目次
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!
年長の7月にやっておくべきこと
年長の7月にやっておくべきことは次の通りです。
1.志望校の絞り込みと併願校の選定
2.願書ドラフトの作成
3.子どもの受験への意識を高める
4.夏休みに向けての体力づくり
5.志望校の過去問の分析
6.応用問題や類似問題に取り組む
7.ペーパー以外の対策にも力を入れる
8.願書用写真の用意
9.面接対策を始める
では、それぞれもう少し詳しく解説していきますね!
1.志望校の絞り込みと併願校の選定
1つ目は志望校の絞り込みと併願校の決定です。
6月7月に学校説明会に参加したら、そこで得た情報をもとに志望校の絞り込みを行っていきましょう。
また、志望校の絞り込みを行ったら、併願校の選定も行う必要があります。
小学校受験において併願校を受けるメリットは次の通りです。
・「場慣れ」するため
・第1志望校を受ける前に「自信」をつけるため
ちなみに、併願校の数が多くなればなるほど受験対策の負担が大きくなります。
そのため、多くても3〜5校以内に抑えることを個人的にはおすすめします。
小学校受験に【併願校戦略】については、インスタグラムのこちらの投稿で解説しているため、概要欄からチェックしてみてくださいね!
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2.願書ドラフトの作成
2つ目は、願書ドラフトの作成です。
先月アップしたこちらの動画でもお伝えしていますが、まだ願書をまだ作成していない方は必ず下書きを書き始めるようにしましょう。
8月は夏期講習や家庭学習、家族イベント、面接対策などで手一杯になってしまいます。
そのため、7月のうちに願書を一通り仕上げておくことが必要です。
ちなみに、まだ願書の作成に取りかかっていない方に向けてお話しすると、願書作成はとにかく【手順】が大切になります。
いきなり、文章を書こうとすると、他のご家庭の中に埋もれてしまう”ありきたりな願書”になってしまいます。
有名校であれば、先生方は1,000枚以上の願書に目を通すことになります。
その中で少しでも印象を残すためには、“オリジナリティ”のある願書を作成しなければなりません。
また、オリジナリティのある願書を書くためには、インパクトの強いネタ、つまり、エピソードが必要になります。
そのエピソードの作り方や洗い出し方についてはこちらのオリジナル教材で詳しく解説しているため、まだ願書作成に取り掛かっていない方は必ず概要欄からチェックしてみてくださいね。
また、小学校受験の願書は、“文章の型”がある程度決まっているため、それを知ったうえで文章を書いていくことも大切です。
願書の基本的な書き方や型についてはこちらのオリジナル教材で例文付きで解説しているため、こちらも概要欄からサンプルをチェックしてみてくださいね!
3.子どもの受験への意識を高める
3つ目は、子どもの受験への意識を高めることです。
7月後半から夏休みに入ります。
また、「夏休みは受験の天王山」と言われており、夏休みを親子二人三脚で乗り切れるかどうかが合否の分かれ道になります。
ただ、夏休みの受験対策は幼児期の子どもにとって過酷なものになります。
そのため、子ども自身が
「この学校に絶対入りたい」
と強く思わないと、乗り切れません。
そのため、説明会での内容や公式HPを活用して、子どもにその学校の魅力を説明したり、実際に足を運んで大きな校舎を見せてあげたりなどして、子どもの受験への意識を高めていきましょう。
4.夏休みに向けての体力づくり
4つ目は、夏休みに向けての体力づくりです。
ガッツリ受験対策をしなければならない夏休みは、子どもにとって、ある意味「体力勝負」でもあります。
そのため、夏休みを乗り切るためにも、今のうちから体力作りをしておく必要があります。
そこでポイントになるのが「習慣化」です。
「習慣化」を意識するだけで体力づくりだけでなく、子どもの自立を促し、結果的に受験対策に良い影響を与えることができます。
ここでは、小学校受験をするうえでも役立つ「習慣化」を4つご紹介します。
1つ目は、「早寝早起き」です。
夏休みに入ると、規則正しい生活が崩れてしまうご家庭が多いです。
ただ、規則正しい生活が崩れると、子どもの健康や脳に悪影響を与えて、受験対策にもマイナスに働いてしまいます。
そのため、夏休みに入っても、「早寝早起き」を意識して、規則正しい生活を崩さないようにしましょう。
2つ目は、「運動」です。
体力作りで一番効果的なのは「運動」です。
特に、ペーパーの前に縄跳びやラジオ体操、ランニングなどをやらせることで、集中力を高めることができます。
さらに、これらの運動は、小学校受験の運動テスト対策にもなります。
ちなみに、小学校受験でご縁をいただく子どもは、縄跳びなら100回近く、ランニングなら5kmくらい走り切れることが多いです。
外遊びが好きな子どもの場合は、公園などに積極的に連れて行って、運動がてら遊ばせるのもおすすめです。
また、運動の習慣化は、お母様より体力のあるお父様が担当したほうがうまくいきやすいです。
そのため、ここはお父様の出番です。
お仕事もあって体力的に厳しいかもしれませんが、「夏を制するものは受験を制す」という言葉を胸に取り組むことが大切です。
3つ目は、「お手伝い」です。
これを見てくださっている方の中には、すでに子どもにお手伝いをさせている方も多いと思います。
お手伝いをすることで、子どもの巧緻性を高めたり、自立を促すことができます。
また、小学校受験では、台拭きや雑巾絞りなどの課題が出されたことがあります。
さらに、面接がある学校を受験する場合、日々のお手伝いに関して質問されることもよくあります。
そのため、お手伝いの習慣化も意識してみてくださいね。
4つ目は、「自活」です。
自活とは、簡単に言えば、自分の身の回りのことを自分でやる生活能力のことです。
例えば、毎日のお着替えや歯磨きなどが該当します。
自活力がある子どもは、小学校受験でも有利になります。
なぜなら、自活力がある子どもは試験でも先生の指示をよく聞いて、テキパキ行動できるからです。
ただ、受験対策をしていると、厳しい環境に疲れてしまって、子どもがお着替えや歯磨きをやってとお願いしてくるときがあります。
そのようなときは、子どものケアも含めて甘えさせてあげるようにしましょう。
ですが、基本的には「自分のことは自分で」というスタンスで接することが大切です。
5.志望校の過去問の分析
5つ目は過去問の分析です。
夏休みの学習プランを組むにあたって、志望校の過去問を分析して、出題されやすい単元や分野などを把握しておくことは大切です。
また、過去問を分析することで、その学校が求める【生徒像】を知ることもできます。
例えば、某有名私立小学校では、過去に「給食着を着て脱ぐ」というような課題が出されました。
後々、その学校の校長先生は「去年入学した生徒の中に、給食着の着脱がスムーズにできない子が多かったから、このような課題を出した」とおっしゃっていました。
また、数や図形に関する問題を多く出題している学校であれば、思考力や論理力など“考える力がある子ども”を求めていると考えられます。
他にも、口頭試問や言語に関する問題を多く出題している学校なら、“自分の言葉できちんと表現できる子ども”を求めている可能性が高いと言えます。
このように、過去問には、その学校が求めている生徒像のヒントがたくさん隠されています。
これを紐解くことができれば、願書や面接でも活用することができます。
そういった意味でも、今のうちから過去問を購入して、必ず分析しておくようにしましょう。
また、その志望校を深く知るためにも、過去問は最低5年度分は分析することをおすすめします。
過去問を購入していない方は、今すぐ買いましょう。
特に有名校の場合、過去問の在庫がすぐになくなってしまいます。
それゆえ、結局転売している方から高値で買うことになるご家庭も多いため、今のうちに必ず購入しておきましょう。
6.応用問題や類似問題に取り組む
6つ目は、応用問題や過去問の類似問題に取り組むことです。
4月〜6月は基礎固めの時期でした。
7月からは、応用問題や過去問の類似問題にも取り組んでいきましょう。
なぜなら、7月と8月を使ってペーパーの能力を過去問レベルまで引き上げる必要があるからです。
そのため、この時期から応用問題や過去問の類似問題にも積極的に取り組ませるようにしましょう。
ただ、いきなり難問を解かせようとすると、子どもは自信をなくてしまいやすいため、基礎問題に少しずつ応用問題や類似問題を混ぜていくなどして、少し工夫することをおすすめします。
7.ペーパー以外の対策にも力を入れる
7つ目は、ペーパー以外の対策にも力を入れることです。
志望校の過去問を分析して、ペーパー以外に行動観察や絵画制作、運動テストなどがあるなら、それらの対策にも時間を割いてきましょう。
例えば、夏休みに家族で出かけることがあれば、思い出としてそれを絵に描くことで、絵画対策になります。
他にも、先ほどご紹介した「運動の習慣化」をすることで運動テストの対策になりますし、お手伝いをさせることで巧緻性などの対策にもつながります。
ちなみに、行動観察に関してご家庭だけでの対策することは難しいため、単発で夏期講座を取るのもおすすめです。
これらの対策は一朝一夕でできるものではないため、この時期から積極的に取り組むようにしましょう。
8.願書用写真の用意
8つ目は、願書用写真の用意です。
夏休みに入って日焼けする前に願書用の写真を撮影しておくことは大切です。
というのも、日焼けをしてしまうと肌が黒くなる分、全体的に暗い印象になってしまいやすいからです。
そのため、特に女子の場合は、夏休みに入る前に撮影することをおすすめします。
また、出願直前になると写真館の予約が取れないことが多いため、そういった意味でも早めに準備しておくとよいでしょう。
ただ、例外もあります。
過酷な夏休みを乗り切った子どもの中には、夏前と後で顔つきがまったく変わる子もいます。
経験上、特に男の子は夏が終わると、たくましい顔つきになることが多いです。
そのため、この場合は夏が終わる頃に願書用の写真を撮影したほうがよいでしょう。
9.面接対策を始める
9つ目は、面接対策を始めることです。
保護者面接がある学校を受験する場合、今のうちから質問とそれに対する回答を考えておくことも大切です。
また、回答を考えるときは、学校側がその質問をする”意図”を汲み取ることがポイントです。
それを理解したうえで回答を考えないと、すべて先生方に見透かされてしまいます。
ちなみに、志望理由を聞かれた際に、HPに書かれていることなどを参考にした”作られた回答”をすると、「よく調べてきましたね」「本当の理由はなんですか」など、少しきつい言い方をされることもあります。
(過去にそのような方がおられました。)
そのため、まずは小学校受験で聞かれやすい質問を知り、それに対する回答をご夫婦で話し合いながら考えるようにしましょう。
ちなみに、小学校受験の面接で聞かれる質問例や落とされないためのポイントについては、こちらのオリジナル教材で詳しく解説しているため、必ず概要欄からサンプルをチェックしてみてくださいね!
7月に【必ず】取り組むべきオリジナル教材
さいごに、7月に【必ず】取り組むべきオリジナル教材をご紹介します。
『願書で使える「ネタ出し」の手引書』
小学校受験の願書を作成するうえで大切なことは、「志望校の教育理念や指導方針に対する深い理解」「家庭の教育方針の明確化」「子どもの特性(長所や短所)の理解」などいくつかあります。
ただ、「その中で最も大切なのは何ですか?」と聞かれたら、私はこう答えます。
【子どもや親に関するエピソード】だと。
志望校の先生方は、受験するご家庭が提出してきた願書すべてに目を通します。
誰もが知るような有名校であれば、先生方が読む願書は数百枚〜1000枚以上にのぼります。
その中で、少しでも印象を残すためには、”オリジナリティ”のある願書を書かなければなりません。
そして、”オリジナリティ”を出すうえで最も必要になるのが【子どもや親に関するエピソード】なのです。
そのため、願書作成にあたってまずやるべきことは、願書で使う【エピソード(ネタ)の洗い出し】です。
そこで本書では、願書を作成するうえで必要不可欠なエピソードの集め方・洗い出し方について、例を踏まえて解説しています。
【商品名】
【小学校受験三つ星”願書”】「願書で使える「ネタ出し」の手引書」
【価格】
3,300円(税込)
【形式】
PDFデータ(DL形式)
『合格する志望理由の書き方』
本書は、「どんなふうに願書を書けばいいかわからない」「志望理由の具体的な書き方を知りたい」など、願書を初めて書く方に向けた内容となっています。
願書で一番大切な「志望理由」をきちんと書くためには、下準備が大切になります。
本書では、願書を書く上でのポイントや注意点などについて、例文付きで解説しています。
また、「志望理由」を書くうえで必要なことを”質問形式”で問いかける仕様(※)にもなっています。
※詳しくはサンプルの画像をご覧になってください。
それらの質問に一つひとつ丁寧に答えることで、より良い志望理由を書くことができます。
そのため、願書をこれから書く方、志望理由の具体的な書き方を知りたい方にはピッタリの内容となっております。
【商品名】
【小学校受験三つ星”願書”】「合格する志望理由の書き方」
【価格】
2,200円(税込)
【形式】
PDFデータ(DL形式)
合格する親の面接対策(400問以上収録)
こちらは、当サイトである「小学校受験三ツ星ガイド」がオリジナルで作成・販売している面接教材です。
本書では、
◉小学校受験における保護者面接の重要性やチェックされる点
◉回答を考える際のポイントや注意点
◉面接で聞かれる質問例(400問以上)
※過去の国立・私立小学校で聞かれた質問を含む
などを余すことなく解説しています。
また、購入特典として、回答を記入できる質問ファイルも用意しています。
★Wordファイル(入力用)とPDF(書き込み用)の2つをダウンロードできます。
そのため、保護者面接や親子面接の準備を入念に行いたい方、どんな質問がされるのか知りたい方などにおすすめの内容となっています。
【商品名】
【小学校受験三つ星”面接”】「合格する親の面接対策(400問以上収録)」
【価格】
3,300円(税込)
合格する子どもの面接対策(全100問収録)
こちらは、当サイトである「小学校受験三ツ星ガイド」が作成しており、子どもの口頭試問や面接対策をする上で意識すべきポイントやコツについて解説しいます。
過去の有名私立小学校の面接で実際にお子さんが聞かれたことなども踏まえて、子どもが聞かれやすい質問例を全100問ご紹介しています。
また、それぞれの質問例に対して記入欄を設けており、書き込み式になっているのも特徴のひとつです。
さらに、回答を考える際のポイントについても詳しく解説しています。
そのため、志願する学校の試験で個別の口頭試問や親子面接がある方、お子さんの面接対策を集中してやりたい方には、オススメの内容となっております。
【商品名】
【小学校受験三つ星”面接”】「合格する子どもの面接対策(全100問収録)」
【価格】
2,200円(税込)
さいごに
今回は、小学校受験を控えた年長の7月にやっておくべきことについて解説してきました。
最後に今回解説した内容をもう一度まとめておきます。
1.志望校の絞り込みと併願校の選定
2.願書ドラフトの作成
3.子どもの受験への意識を高める
4.夏休みに向けての体力づくり
5.志望校の過去問の分析
6.応用問題や類似問題に取り組む
7.ペーパー以外の対策にも力を入れる
8.願書用写真の用意
9.面接対策を始める
ぜひ、今回解説した内容を参考にして、有意義な7月をお過ごしくださいね!
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!