「問題の聞き取りが苦手でどうしてもできない」
「1回で問題を正確に聞き取ることができない」
小学校受験において、問題文や説明・指示の「聞き取り」はとても大切です。
この「聞き取り」ができないと、思考力や運動能力、巧緻性がどんなに優れていても、それを100%発揮することはできません。
また、小学校受験では、基本的に1回しか説明や指示がされません。
つまり、集中して聞き取ることがとても大切なのです。
ただ、受験生の中には、単純な説明や指示の聞き取りができても、
「上から◯段目の左から△番目に丸を書きましょう。」
というような複雑な指示になると聞き取りができないというお子さんが多いです。
そのようなお子さんには共通して見られる特徴や原因などがあります。
そこで今回は、聞き取りが苦手な子どもの特徴や改善方法について、わかりやすく丁寧に解説していきます。
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聞き取りが苦手な子どもの特徴や原因
もしお子さんが問題文や指示の聞き取りを苦手としている場合、以下のような特徴や原因が見られやすいです。
1.そもそも「聞く力」が弱い
2.語彙力が少ない
3.ワーキングメモリが弱い
4.視覚が優位になっている
5.問題のレベルが合っていない
聞き取りが苦手な場合、基本的にこの5つのいずれかに当てはまる可能性が高いです。
では、1〜5について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.そもそも「聞く力」が弱い
聞き取りが苦手なお子さんは、そもそも「聞く力」が弱いことが多いです。
聞く力が弱いということは、脳の聴覚や記憶を司る領域の発達が遅れている可能性が高いとも言えます。
また、このような脳の発達が遅れているのは、日々の親子の関わり方やデジタル機器の使わせすぎ、受験対策の仕方に原因があることが多いです。
加えて、発達障害の可能性がある場合も、それが原因で聞き取りが苦手なケースも意外とあります。
そのため、聞き取り以外に、
「お話を最後まで集中して聞くことができない」
「聞いたことをすぐに忘れてしまう」
という場合は、根本的に見直していく必要があります。
「聞く力」が弱い原因や改善方法などについては以下の記事で詳しく解説しているため、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。
2.語彙力が少ない
もし聞き取りが苦手な場合、語彙力が少ないのが原因の可能性もあります。
あまり馴染みのない言葉や知らない表現が出てきたら、聞き取り以前にその言葉の意味を理解できません。
また、問題文や指示の途中で意味をわからない言葉が出てきたら、その先の説明も理解できなくなってしまい、結果的に「聞き取りができない」という事態になってしまうのです。
そのため、聞き取りが苦手な場合は、意識してお子さんの語彙力を増やしていくことも大切です。
また、語彙力を増やすときは、物の名前だけでなく、「左(右)から〜番目」「〜に沿って」「それぞれ」「〜ずつ」「全部で」などの表現も丁寧に教えてあげましょう。
このような表現は、問題文によく出てきますが、きちんと理解できている子は少ないです。
いろいろな問題を解いていくうちに、お子さんが理解しづらい表現が出てくると思うので、それをストックして、スキマ時間に復習するのもおすすめです。
3.ワーキングメモリが弱い
聞き取りが苦手な場合、聞いた内容を覚えられていないのかもしれません。
この場合、記憶力に原因がある可能性が高いです。
また、記憶と言っても以下のような種類に分けられます。
このうち、お話の記憶や指示の聞き取りで必要になるのは「短期記憶」です。
短期記憶とは、比較的短い時間保持される記憶で、必要がなくなれば消去されます。
言い換えれば、課題遂行のために必要な記憶と言えます。
そのため、「作業記憶」「ワーキングメモリ」とも呼ばれています。
ちなみに、このワーキングメモリは、脳の「前頭前野」という部分が担っています。
もし、お子さんが聞いた内容をすぐに忘れてしまう場合、このワーキングメモリが弱い可能性があります。
また、ワーキングメモリが弱いということは、前頭前野の発達が未熟だということです。
ただ、そもそも乳幼児の前頭前野はまだまだ未発達なので、ワーキングメモリが弱いのは仕方ありません。
ですが、受験の課題や指示をすぐに忘れてしまう場合は、日々の受験対策の中に遊びを交えたトレーニングを取り入れて、きちんと改善していく必要があります。
4.視覚が優位になっている
もし、聞き取りが苦手な場合、視覚が優位になっている可能性もあります。
特に、男の子の場合、文字や言葉による聞き取りより、絵や図解で説明される方が理解しやすいです。
なぜなら、この時期の男の子は、聴覚より視覚の方が発達しているケースが多いからです。
また、視覚が働いているときは、脳の聴覚を司る領域がほとんど働いていないこともわかっています。
そのため、もし視覚の方が優位になっているのであれば、聞き取りの練習をするとき目を瞑るなどして、聴覚への刺激を増やすことも大切です。
5.問題のレベルが合っていない
もし複雑な問題文や条件の多い指示の聞き取りが苦手な場合、問題のレベルとお子さんのレベルが合っていない可能性もあります。
受験を意識しすぎて、子どもの現時点の能力に見合っていないレベルの問題を解かせると、難しくて、問題文を全然聞き取れないこともあります。
例えば、
「お皿の上にアメが5つあります。さとし君が2つ食べた後、お父さんが新しいアを3つ持ってきました。今お皿の上には飴が何個ありますか。」
というように、条件が3つ以上あるような問題は、「聞く力」があったとしてもきちんと聞き取りできないことが多いです。
そのため、もし複雑な条件のある問題ばかりやらせているなら、少し易しいレベルの問題を解かせてみるのもおすすめです。
「聞き取り」を得意にするトレーニングや遊び
聞き取りの力を伸ばすには、日々の生活の中でちょっとした工夫をすることが大切です。
そのため、日常生活で聞き取る力を鍛えたいと思っている方は、以下のトレーニングや遊びを実践してみることをおすすめします。
1.目を瞑りながら聞く練習をする
2.日常生活の中で聞き取りを意識させる
3.条件を区切って伝える
4.読むスピードを工夫する
5.遊びの中で脳の発達を促す
では、1〜5のポイントについて、それぞれもう少し詳しく説明していきますね!
1.目を瞑りながら聞く練習をする
1つ目は、目を瞑りながら聞く練習をすることです。
先ほどもお伝えしたように、聞き取りが苦手な場合、問題文や指示を聞いているときに視覚から情報を得てしまっているケースも多いです。
特に、話を聞いている途中にキョロキョロしてしまったり、体が動いてしまう場合、聴覚から情報がほとんど入っていない可能性が高いです。
そのため、プリント学習をするときなどは、あえて目をつむるように指示しましょう。
そうすることで、視覚からではなく耳から情報を入れようとするので、聴覚を司る脳の領域に刺激を与えることができます。
もし目を瞑ることが難しいようであれば、アイマスクなどを活用するのもおすすめです。
2.日常生活の中で聞き取りを意識させる
聞き取る力を伸ばすなら、日常生活の中で聞き取りを意識させることも大切です。
例えば、
「タンスから靴下を取ってきてください。靴下は、上から2番目の引き出しにあります。」
「ティッシュペーパーをとってきてください。下から3番目の棚に置いてあります。」
という感じの声かけに変えるだけで、子どもの聞き取る力は全然変わってきます。
お願いするときの言い方はフランクなものに変えてOKですが、命令口調や強めの言い方は避けるようにしましょう。
あくまで「遊び」の一環として、ゲーム形式でやってみると楽しくできるのでおすすめです!
他にも、自転車の後ろにお子さんを乗せて移動するときは、
「左側の赤い車かっこいいね!」
「右斜め前にあるお店の看板は何色かな?」
という感じで声をかけるのもおすすめです。
このような工夫をすることで、ちょっとずつ聞き取る力は伸びてくるので、ぜひ実践してみてくださいね!
3.条件を区切って伝える
聞き取る力が弱い場合、条件を区切って伝えることも大切です。
例えば、
「上から◯段目の左から△番目に丸を書きましょう。」
というような問題の場合、一度問題を読んだ後に、
「まずは上から何番目でしたか?」
とフォローする形で、条件を区切ってあげましょう。
そうすることで、徐々に聞き取る力を育てることができます。
そして、慣れてきたら、条件を区切らずに解かせてるようにしましょう。
4.読むスピードを工夫する
もしお子さんがうまく聞き取れない場合、問題文を読むスピードが早すぎたり、逆に遅すぎたりする可能性もあります。
そのため、問題を読むスピードが無意識のうちに早くなったりしていないか見直してみることも大切です。
ただ、逆に、ゆっくり読みすぎても逆に聞き取りづらくなってしまうので、アナウンサーが話すスピードを意識するようにしましょう。
また、練習として、条件の部分を少し強調して読んであげることで、お子さんもどんなポイントを意識して聞けばよいのか徐々にわかってきます。
このように、読み方を工夫することも大切です。
5.遊びの中で脳の発達を促す
私たちの脳は、「楽しい」と感じることで、活発に働きます。
また、脳の働きが活発になると、当然、脳の全体的な発達につながり、結果的に「聞ける脳」を育てることができます。
そして、幼少期の子どもが心から「楽しい!」と感じられるのは、「勉強」ではなく「遊び」です。
そのため、もし聞き取る力を伸ばしたいなら、遊びを交えたトレーニングを積極的に取り入れることも大切です。
例えば、聞き取る力を伸ばす遊びの一つに「旗揚げゲーム」があります。
このような”遊びトレーニング”は、子どもが楽しみながら脳の聴覚を司る領域に刺激を与えることができるため、聞き取る力も伸びやすいです。
聞き取る力を伸ばすのに役立つ”遊びトレーニング”については、『「聞く力」が弱い理由と改善方法』で詳しく解説しているため、気になる方はサンプルをチェックしてみてくださいね!
「聞き取る力」を伸ばすのに役立つオリジナル教材3選
以下では、聞き取る力を伸ばすのに役立つオリジナル教材を3つご紹介します。
そのため、子どもの聞く力が弱くて悩んでいる方、聞き取る力を伸ばしたい方は、ぜひサンプルなどをチェックしてみてくださいね!
「聞く力」が弱い理由と改善方法【図解付きで解説】
◉聞く力が弱い子どもの共通点や原因
◉聞く力を伸ばすことで期待できるメリットや効果
◉聞く力を伸ばす「親子の関わり方」や「遊びトレーニング」
などについて、脳科学を踏まえて、図解付きで解説しています。
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そのため、お子さんの聞く力が弱くて悩んでいる方、家庭学習で聞く力を伸ばすトレーニングをしたい方にはピッタリの教材となっています。
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小学校受験三つ星ドリル「聞く力トレーニング 基礎・応用編」
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三つ星ドリル「お話の記憶 基礎・応用編(音声付き)」
「小学校受験三つ星ドリル」は、分野別の家庭学習用ドリルです。
『お話の記憶 基礎・応用編』では、基礎的な問題(300〜500字程度)から入試レベルを意識した応用問題(500〜700字程度)まで全30題収録しています。
また、複数の問題パターンを用意しているため、さまざまな入試問題に対応する力を養うことができます。
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※本商品では、問題1〜30の音声を「mp3」で配布しております。
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小学校受験三つ星ドリル「お話の記憶 基礎・応用編(音声付き)」
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3,300円(税込)
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さいごに
今回は、聞き取りが苦手な子どもの特徴や改善方法について、わかりやすく丁寧に解説してきました。
小学校受験において、聞き取りが苦手なのは致命的な問題でもあります。
そのため、お子さんの聞き取る力が弱くて悩んでいる方は、今回解説したことを参考にしてみてくださいね。
また、以下の記事も「聞き取りが苦手なお子さん」に大きく関連する内容になっているため、必ずチェックしてくださいね。
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また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
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