「年長の夏休みはどんなふうに過ごせばいいですか?」
「年長の夏休みから過去問は解き始めたほうが良いですか?」
年長の夏休みは、一年の中で最も集中してお受験対策をする期間と言えます。
そのため、この夏休みを有意義に過ごすことができれば、お子さんはグンと伸びます。
ただ、具体的に、どんなことをに気をつけて、どんな内容を勉强するといいのか、わからないという方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、年長の夏休みの過ごし方や勉强をするにあたってのポイント、1日の勉強時間・スケジュールについて、小学校受験講師の意見も踏まえて、わかりやすく解説していきます。
この度、小学校受験三つ星ガイド公式インスタグラムを開設しました。
インスタグラムでは、小学校受験のノウハウや各学校の問題分析などをわかりやすく、端的にまとめて配信しています!
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目次
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お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!
年長の8月(夏休み)にやっておくべきこと
【夏休みは受験の天王山】と言われているように、8月の過ごし方が受験の合否を左右すると言っても過言ではありません。
また、夏休みは、親子で一緒に過ごせる時間がたっぷりある貴重なタイミングでもあります。
そのため、夏期講習や家庭学習だけに時間を割くのではなく、子どもをいろいろな場所へ連れて行き、さまざまな経験を積ませることも大切です。
それを踏まえたうえで、年長の8月(夏休み)にやっておくべきことは次の通りです。
1.規則正しい生活を送る
2.達成感を味わえる経験をする
3.自然のなかで遊ぶ体験を作る
4.社会性や協調性、コミュニケーション能力の強化
5.絵画・制作に力を入れる
6.運動の習慣化
7.応用問題や過去問に取り組む
8.願書の作成
9.面接に向けての対策・準備
10.出願に向けての諸々の準備
では、それぞれもう少し詳しく解説していきますね!
1.規則正しい生活を送る
1つ目は規則正しい生活を送ることです。
その中でも一番意識てほしいことは「早寝早起き」です。
夏休みになると、ついつい夜更かししてしまって、生活リズムが崩れやすいです。
ただ、生活リズムの乱れは、体調不良や集中力の低下などにつながります。
そのため、夏休みに入っても規則正しい生活を送るようにしましょう。
加えて、寝るときのエアコンの設定温度を低くしすぎると体調や睡眠の質に良くない影響を与えてしまうので注意してくださいね。
また、生活リズムを崩さないためにも、「朝活」を習慣化することを強くおすすめでします。
なぜなら、朝は脳のゴールデンタイムと言われていて、一日のなかで脳が最も活性化する時間帯だからです。
つまり、思考力や集中力が高まる朝は受験対策にもってこいのタイミングなのです。
ただ、いきなり朝からペーパーを解かせようとすると嫌がってしまうことが多いため、最初に縄跳びやジョギング、ラジオ体操など軽い運動を取り入れることをおすすめします。
そうすることで、その後の集中力をさらに高めることができます。
また、朝活を習慣化できれば、自然と寝る時間も早くなり、規則正しい生活を送ることができるため、そういった意味でもおすすめです。
ちなみに、小学校受験でご縁をいただくご家庭の多くは、「朝活」をきちんと実践していました。
そのため、どれだけ充実した夏休みを過ごせるかは、「朝活」の習慣化にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
2.達成感を味わえる経験をする
2つ目は、達成感を味わえる経験をすることです。
小学校受験でご縁をいただく子どもは、夏休みに一つ大きな目標を達成している子が多いです。
例えば、「登山」。
小学校受験をするうえで、親子で登山に挑戦するご家庭は多いです。
登山では、体力はもちろん、「諦めない気持ち」や「目標に向かって努力する力」が必要になります。
また、頂上まで登り切るためには、親子二人三脚で頑張っていかなければなりません。
これらの点において、登山は受験と似ているのです。
そして、このような経験を通して、子どもは大きな達成感を味わうことができます。
達成感を得ると、自信がつきます。
自信がつけば、いろいろなことにチャレンジしたり、前向きに取り組めるようになります。
また、このような経験をした子どもは、夏休み前よりも「凛とした顔つき」になり、小学校受験の試験においても先生の目に留まりやすくなります。
さらに、「辛いことを乗り越えた経験」が一つあるだけで、受験直前の心持ちも全然変わってきます。
そのため、夏休みを使って、子どもに達成感を味わえる経験をさせることも大切です。
ちなみに、登山の他に次のようなことに取り組んだ方もいらっしゃいました。
・遠泳
・ランニング
・縄跳び
・ピアノ
・家庭菜園
・お料理
・百人一首(全暗記)
「何をするか」も大事ですが、それ以上に
「子どもにとって少し難度の高い目標を設定できているか」
「家族で一致団結して取り組めるか」
が重要になります。
子どもが達成感を味わえるようにするためには、簡単にクリアできる目標ではなく、一定期間練習したり、努力しなければ達成できない目標を設定しなければなりません。
加えて、受験本番まで走り抜けるためには、夏休みの段階で一つの目標に向かって親子二人三脚で取り組む経験をして、「家族の絆」を強めることも大切です。
そのため、親子で過ごす時間がたっぷりある夏休みに、達成感を得られる経験をさせてあげてくださいね。
3.自然のなかで遊ぶ体験を作る
3つ目は、自然のなかで遊ぶ体験を作ることです。
夏休みは、キャンプや釣りなど、自然の中で五感を使って学ぶ経験をたくさん積ませてあげることも大切です。
本来、幼児期は、座学ではなく、いろいろなものに実際に触れながら、五感で学んでいく時期でもあります。
ただ、受験対策においてペーパー学習は欠かせないため、どうしても普段の勉強では座学の時間が多くなってしまいますよね。
だからこそ、夏休みは自然のなかでいろいろなものに触れさせてあげること大切です。
例えば、キャンプにいけば、テントを張ったり、火を起こしたりなど、そこでしか体験できないことがあります。
また、近くに生えている植物を観察したり、虫を捕まえたりすることもできます。
さらに、キャンプや釣りなどアウトドアの遊びは小学校受験の対策にもなります。
実際、某私立小学校では行動観察で過去に次のような課題が出されました。
教室内がキャンプ場のようにセッティングされている。
1.ここがキャンプ場の入り口で、「川の真ん中の細い橋を渡りましょう」という指示が出される。途中で橋が壊れているので、マットから向こう岸まで両足で飛び移る。
2.キャンプ場に着いたら、グループのお友達と相談しながら、自由にキャンプごっこをする(テントを張る、魚釣りをする、虫捕りをする、お料理をする、など)。
このような課題が出た場合、キャンプの経験があるかどうかで子どもの振る舞い方は大きく変わってきます。
キャンプ経験のある子どもであれば、この課題が出たら、率先して意見を出しながら、楽しく取り組むことができるでしょう。
一方で、キャンプ自体を知らない子どもであれば、何をして遊べばいいのかわからないまま終わってしまう可能性があります。
そのため、子どもの学びだけでなく、受験対策のためにも、積極的に外に連れて行って、自然の中で遊ばせることは大切なのです。
4.社会性や協調性、コミュニケーション能力の強化
4つ目は、社会性や協調性、コミュニケーション能力の強化です。
これらの力は、特に行動観察で必要になります。
また、夏休みは、さまざまなイベントがいたるところで開かれているため、積極的に参加して、これらの力を強化していきましょう。
例えば、イベントに参加した際、そこにいるスタッフの方々にきちんと挨拶するように伝えたり、近くにいる友達に話しかけるように促したりすることで、コミュニケーション能力や協調性を高めることができます。
他にも、外食に行ったときに、店員さんに自分の口から注文させたり、帰り際に「ごちそうさまでした。」と伝えるように声をかけることで社会性を育むことができます。
行動観察で必要になるこれらの力は一朝一夕で身につけられるものではありません。
そのため、夏休みのうちに、さまざまなイベントを通して、少しずつトレーニングしていきましょう。
また、夏休みは、基本的なマナーを身に付けさせるラストチャンスでもあります。
そのため、外に出かけるときは、公共の場や交通機関でのマナー・振る舞い方についても確認しておくことを忘れないでくださいね。
ちなみに、行動観察で高い評価を得るためのポイントやご家庭でできる対策についてはこちらの教材で詳しく解説しているため、概要欄のリンクから必ずサンプルをチェックしてみてくださいね。
本書では、小学校受験における行動観察の評価ポイントや対策方法、注意すべき点などについて、詳しく解説しています。
また、行動観察で評価されやすいチェックリストも付いています。
そのため、小学校受験の行動観察に少しでも不安がある方、行動観察でどんなことを子どもに意識させたらよいのかわからない方にピッタリの内容となっています。
また、サンプルもありますので、気になる方はぜひ“試し読み”をしてみてくださいね!
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5.絵画・制作に力を入れる
5つ目は、絵画・制作に力を入れることです。
夏休みは親子で一緒に取り組める時間を確保しやすいため、もし志望校で絵画や制作課題が出題されるなら、その対策にも力を入れるようにしましょう。
絵画に関しては、どこかに出かけたら、それを絵に描くのがおすすめです。
例えば、動物園に行ったら、スマホで写真を撮っておいて、帰宅後に好きな動物の絵を描かせることで絵画対策になります。
ただ、学校によっては、以下のような課題も出されるため、特定のテーマで絵を描かせる練習もするようにしましょう。
・ドキドキ、ワクワクするときの絵を描きましょう。
・「かわいいな」と思うものを描きましょう。
・大きくなったらなりたいものを描きましょう。
制作に関しては、本屋さんに行き、子どもと一緒に工作キットなどを選んで、取り組ませるのもよいですが、身の回りにあるものを使って試行錯誤しながら作るという経験をさせることも大切です。
制作の練習をするときは、上手に作るということも大切ですが、「切る・ちぎる・貼る・折る・通す」など、いろいろな工程を踏ませることもポイントです。
そうすることで、制作で必要な巧緻性を高めることができます。
また、巧緻性を高めるという意味では、親子で料理やお菓子作りに挑戦したり、お手伝いを積極的にやってもらうのもおすすめです。
そうすることで、親子の連携を強めたり、子どもの自立を促すことにもつながります。
受験直前になるとペーパー対策や願書作成、面接対策でなかなか時間が取れなくなるケースが多いため、夏休みを活用してこのようなことに力を入れるのも大切です。
6.運動の習慣化
6つ目は、運動の習慣化です。
夏休みの間に、体力をつけておくことも大切です。
というのも、夏休みが終わると、いよいよ受験直前期に入ってくるため、勉強量・勉強時間ともに増えていきます。
また、秋は運動会や遠足などの行事が行われる園も多いため、親子共に負担が大きくなりやすいです。
実際、夏休みが終わった後の受験直前期で体調を崩したり、調子が落ちてしまうことも少なくありません。
そのような事態にならないためには、夏休みのうちにしっかりと体力作りをしておくことが大切です。
そして、体力をつけるうえで一番効果的なのは、やはり「運動」です。
毎朝親子でランニングしたり、縄跳びをしたりする習慣がある子は体力的にも精神的にも強いです。
そのため、受験直前期の辛い時期にも調子を落とすことなく、最後まで走り抜くことができます。
実際、過去にご縁をいただいた子どものなかには、5kmの距離を走れたり、縄跳びを100回近くできる子もいました。
このように、小学校受験でご縁をいただくためには、体力も大切になってきます。
また、ペーパー学習の前に運動を少し取り入れることで、集中力の向上にもつながります。
そのため、毎日の習慣に運動も取り入れてみてくださいね!
7.応用問題や過去問に取り組む
7つ目は、応用問題や過去問に取り組むことです。
8月は、どんどん応用問題や過去問の類似問題に取り組んでいきましょう。
また、理解が浅い単元に関しては基礎問題に戻って学習し直すことも大切です。
もし応用問題や過去問の類似問題を一通り解けるようになったら、過去問に取り組み始めるとよいでしょう。
特に、9月10月に埼玉の学校を受ける方は8月から過去問をどんどん解いて、慣れていく必要があります。
ただ、応用問題や類似問題への取り組みが不十分な段階で過去問に入ると、思いのほか解けず、自信を失ってしまうリスクもあります。
そのため、8月の段階では応用問題や類似問題に力を入れて、それが一通り解けるようになったら過去問に取り組み始めることをおすすめします。
8.願書の作成
8つ目は、願書の作成です。
9月になると、出願手続きを始める方も多いと思います。
そのため、まだ願書の下書きを作成していない方は、8月のうちに書き始めるようにしましょう。
また、願書は学校側がそのご家庭を知るための貴重な資料になるため、何度も推敲を重ねる必要があります。
ちなみに、誰もが知る難関有名私立小学校であれば、先生方が目を通す願書は数百枚〜千枚以上にのぼります。
その中で、少しでも先生方の印象に残る願書を書くためには、インパクトの強いネタ、つまりエピソードが必要になります。
そこで重要になってくるのが、先ほど解説した「達成感を味わえる経験」や「自然の中で遊ぶ体験」です。
他のご家庭が経験していないようなエピソードを願書にもうまく盛り込むことができれば、先生方の印象に必ず残ります。
つまり、まだ願書を書いていない方は、夏休みにどれだけいろいろな経験ができるかが重要になるのです。
ただ、いきなりそんなことを言われても難しいですよね。
そのような方に向けて、願書で使えるエピソードの作り方や洗い出し方をまとめたこちらのオリジナル教材を用意しているため、ぜひ概要欄のリンクからサンプルをチェックしてみてくださいね!
9.面接に向けての対策・準備
9つ目は、面接に向けての対策と準備です。
面接がある学校を受験する場合は、面接の対策・準備にも本腰を入れていかなければなりません。
特に、親子面接や保護者面接がある学校では、子どもだけでなく親御さんの振る舞い方も厳しくチェックされています。
そのため、入室〜退室するまでの基本的な面接マナーはもちろん、座り方や言葉遣いなど細かいところもきちんと押さえておくようにしましょう。
また、夏休みの出来事などを踏まえて、面接で聞かれやすい質問に対しての回答を考えておくことも必要です。
ちなみに、面接では、お母様よりお父様に質問が集中するケースも多いため、必ずご夫婦で話し合いながら回答を考えるようにしましょう。
小学校受験の面接マナーや聞かれやすい質問などに関してはこちらの教材で詳しく解説しているので、面接がある方は概要欄のリンクから必ずサンプルをチェックしてみてくださいね!
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そのため、保護者面接や親子面接の準備を入念に行いたい方、どんな質問がされるのか知りたい方などにおすすめの内容となっています。
10.出願に向けての諸々の準備
最後は、出願に向けての準備です。
埼玉の学校などを受験する場合は、9月・10月に試験を迎える方もいらっしゃると思います。
そのため、8月の段階で出願に向けてできる準備は進めておくようにしましょう。
・出願方法や出願期間の確認
・願書用写真の撮影
・健康診断書の用意
※提出を求められている場合
・受験服の用意
・試験日の持ち物の用意
・学校までの経路や所要時間
など
特に「願書用写真」と「健康診断書」の用意に関しては注意が必要です。
9月になると、写真館が混んでいて予約がなかなか取れないことが多いため、願書用写真の撮影は早めに行っておきましょう。
また、健康診断書に関しては病院が指定されている場合もあるため、条件などがわかり次第、なるべく早めに動くようにしましょう。
出願手続きでミスをしてしまい、試験自体受けられなかったご家庭も過去にあったため、何度も確認するようにしてくださいね。
夏休みで子どもに必ず身につけさせること
まず、最初に年長のお子さんに夏休みを通じて、必ず身につけさせてほしいことを解説していきます。
それは次の3つです。
①自立すること
②満点を取る意識の強化
③応用問題の特訓
夏休みの全体的な目標は上記の3つになります。
7~8月の間にこの3つのことをできるようになっていないと、9月10月の過去問特訓時期にスムーズに移行することができません。
また、この3つの目標は夏休みだからこそできることでもあります。
では、①~③について、それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
①自立すること
夏休みを通して、一番身につけてほしいのは「自立」です。
自立とは、簡単に言うと「自分で考えて、自分で行動する力」です。
幼児期のお子さんは、基本的にお母さんが何かと面倒を見てあげることが多いと思います。
例えば、朝の支度や保育園・幼稚園の送迎など、基本的にお母さんがサポートしてあげたり、やってあげたりすることが多いですよね。
また、勉强においても、基本的にお母さんが横について教えてあげることが多いと思います。
ただ、本番の試験では、お子さんに近くにお母さんがいてあげることはできません。
そのため、お子さんが試験当日に実力を100%発揮できるようにするためには、お母さんが近くにいなくても、自分で考え、自分で行動できるようにならなければなりません。
そのために必要なのが「自立」です。
そして、自立させるのに夏休みはもってこいのタイミングです。
まず、普段の生活から、次のことは必ず自分でやらせるようにしましょう。
・自分で朝起きる
→9時~9時半など早めに寝る習慣をつけて、自然と7時くらいに自分で起きられるようになるのがベストです。
・お着替え
→お着替えは、年長であれば、自分で洋服を選ばせて、着るように指示しましょう。その日の温度や予定を自分なりに考えて、洋服を選ばせることが大切です。
・ご飯の用意や片付け
→ご飯を用意したら、テーブルまでは自分で運ばせましょう。また、食べるときはテレビを消して「いただきます」ときちんと言ってから食べ始めること、そして、なるべく箸を使わせるのも大切です。そして、食べ終わったら、「ごちそうさまでした」と言って、自分で器をキッチンまで持って行かせるようにしましょう。
・勉强セットの用意や片付け
→勉强セットは、道具箱などを用意して、そこにまとめるようにしましょう。そして、勉强するときには、そのセットを自分で持ってくるように言いましょう。実際、道具箱にきれいに文房具などをしまう課題も某私立小学校で出されているので、しっかりとやらせるようにしましょう。
・おもちゃなどの片付け
→休憩時間などでおもちゃを使って遊んだ際には、必ず自分で片付けるように指示しましょう。
・移動時は自分の荷物は自分でもたせる
→幼児教室や模試などに行くときは、お子さんに必要な荷物は手提げなどにまとめて、それを自分で持つように言いましょう。
・お風呂
→お母さんと一緒に入ることはOKですが、体や頭は自分で洗うように指示しましょう。
・歯磨き
→歯磨きもまず最初は自分で磨かせて、最後にお母さんやお父さんがチェックしてあげましょう。
まずは、これらのことを自分でやらせることが大切です。
上記のうち、既に自分でやらせているものがあれば、そのまま継続して、まだやらせていないものがあれば夏休みに入ってからやらせるようにしましょう。
また、家庭学習で勉强を進めている場合は、常に横にいるのではなくて、ひとりで集中してやらせるように意識することも大切です。
幼児教室などの場合であれば、一度預ければ、その間は親が近くにいないため、他の子どもたちや先生と関わる中で、自然と自分で考えて自分で次の行動に移ります。
ただ、家庭学習メインでやっている場合は、どうしても親が勉强の指示をする必要がありますし、他のお友達もいません。
そのため、お子さんもお母さんの指示を待ちやすくなります。
ですので、複数枚のプリントを用意して、最初に指示をした上で一度席を立つなどして、自分ひとりで勉強させる時間を作ることも大切です。
このような工夫をして、夏休みの間に自分で考えて、行動する力を身につけさせるようにしましょう。
②満点を取る意識の強化
2つ目は、満点を取る意識を強化することです。
ペーパーテストにおいて、何割くらいが合格のボーダーラインなのか考えたとき、中学受験や高校受験を踏まえると「6割~7割くらい」をイメージする方が多いと思います。
ですが、実際はもっと厳しく、某幼児教室の先生方の情報だと、「8割~9割以上」、学校によっては「ほぼ満点」が求められるそうです。
女子最難関の私立小学校などは、ペーパーテストにおいてほぼ満点のお子さんが多いという話もよく耳にします。
もちろん、これは学校側から公式に発表されていないので、あくまで「憶測の範囲」になります。
ただ、幼児教室の先生方のコメントによれば、特に難関私立小などを受験した子どもは、受験後にペーパーテストの感想を聞くと、せいぜい1~2問間違えた程度のことが多いようです。
そのため、もちろん学校によって異なると思いますが、ペーパーテストのひとつのボーダーラインは「8割~9割以上」、難関私立小やペーパーテストが比較的簡単な学校では、ほぼ満点が求められると考えてもよいでしょう。
そうなると、ちょっとしたミスをしたり、本来なら解ける問題を間違えてしまったりするのは命取りになります。
とはいえ、対策をはじめて間もないときから、厳しくしすぎると、問題と解くのに恐怖を感じたり、勉強嫌いになってしまったりするリスクがあります。
そのため、年長の夏休みから、満点を取る意識を少しずつ高めていくようにしましょう。
③応用問題の特訓
3つ目は、応用問題の特訓です。
夏休みは、過去問を意識して、応用問題の特訓をしっかりとするようにしましょう。
夏休みが終わって、9月に入ったら、過去問をどんどん解いていく期間になります。
そのため、夏休みの時期に各単元の基礎~応用まで解けるようになることが大切です。
市販の問題集などでいえば、「基礎編」ではなく「応用編」にある問題レベルということになります。
応用問題のなかには、とても難しい問題などもありますが、夏休みのうちにしっかりと解いて、練習しておくようにしましょう。
年長の夏休みの1日の勉強時間は?
年長の夏休みの過ごし方について、保護者の方々から、
「1日何時間くらい勉强したほうがいいですか?」
という質問も寄せられます。
1日の勉強時間は、各ご家庭のライフスタイルや幼児教室に通っているかどうかによっても異なるため、一概に答えることはできません。
ですが、目安はあります。
例えば、幼児教室の夏期講習では、「1日2~3時間×4日間」というスケジュールで単科講座を開催しているところが多いです。
加えて、これらの単科講座を受講する方は、教室に行く前や後で、家庭学習の時間も確保していることが多いです。
また、幼児教室のなかには、1日10時~18時まで幼児教室でお子さんを預かり、みっちり対策する幼児教室もあります。
※もちろん、お昼ご飯の時間や途中休憩などの休憩は適宜取り入れられています。
それを考えると、夏休み中の1日の勉強時間は、幼児教室での勉強時間も含めて「5時間~6時間」がひとつの目安と言えます。
もちろん、この「5時間~6時間」ずっとペーパーをやり続けるということではありません。
この時間のなかには「スキップ」「ボールつき」など運動テストの対策をしたり、「絵画・制作」などの対策をしたりする時間も含まれています。
ほかにも、公園にいって、他の子どもたちと遊んだり、関わったりすれば、それは行動観察や集団行動の対策になります。
そのため、ペーパーテストだけではなくて、このような他の試験や課題の対策も含めた上で、夏休みは1日「5時間~6時間」くらいはお受験の対策に時間をかけられると良いと思います。
ただ、これはあくまでひとつの目安です。
「1日に解くペーパーの枚数を多ければ多いほど良いとは限らない」のと同じように、対策の時間が長ければ長いほど良いということではありません。
そのため、ご家庭のライフスタイルや幼児教室の有無などによって、柔軟に対応するようにしましょう。
夏休みの1日のスケジュールは?
次に、年長の夏休みの1日のスケジュールについて、いくつかの例をご紹介していきたいと思います。
<Aさん>
6時起床 新聞を取り、お花の水やり メダカのエサやり
洗面後、朝食 ペーパーを5枚ほど
8時~9時 本人のたっての希望で教育テレビ鑑賞
~夏期講習~
※夏期講習がない日は、お昼まで近所の公園で水遊びやボール遊び、鉄棒、買い物に行くことも。
12時 帰宅後 昼食
13時半ごろまで1時間昼寝
14時からペーパー 12~13枚ほど
夕方はお絵かきや、「わくわくさん」に出てきた工作や折り紙。
また教育テレビを見たがるので、少しだけ見せます。
18時 夕食
19時お風呂 絵本を2冊読んだあと、就寝
その他、合宿3日間、講習は8日間、家族旅行4日間。
夏休み以外の日にだいたい一日ペーパーは20枚程度。
<Bさん>
7:30 起床 朝食のお手伝い
9:00 ペーパー20枚、数の問題10問、お話の内容理解2問
お昼後 絵本音読1冊、お絵かき2枚
夕方 ペーパー10枚~20枚
9:00 絵本読み聞かせ後、就寝
巧緻性、運動は出来る時、出来る時間にやります。
お教室がある日はペーパー15枚、絵本音読1冊、就寝前に絵本の読み聞かせ
<Cさん>※家庭学習のみ
7時 起床 朝食のお手伝含む
天気が良い日は公園で虫取りや遊び
9時~12時 ペーパー問題メイン
12時~お昼ご飯
お昼後はテレビ鑑賞、お昼寝
14時~16時 ペーパー、絵画・制作、公園に行くことも
(休憩)
17時~ ペーパー、絵画・制作
18時~ 夕飯、お風呂、
(遊びタイム)
21時~21時半 絵本読み聞かせ後、就寝
夏休みは1日ペーパーを何枚やらせるべき?
年長の夏休みの過ごし方について、保護者の方々から、
「1日何枚ペーパーを解いたほうがいいですか?」
という質問も多く寄せられます。
これに関しても、お子さんの能力や得意・不得意があるので、一概に答えることはできませんし、そもそも「1日何枚解いたらいい」という考え方自体、合っているとは言えません。
また、ペーパーの枚数のノルマに囚われすぎると、子どもがペーパー嫌いになって、結局しっかりとした対策ができないということも…。
それに、問題内容によって、1枚のペーパーを解く時間は異なります。
つまり、簡単な内容であれば1枚解くのに数秒間しかかりませんし、難しい内容であれば1枚に1分以上かかる場合もあるということです。
そのため、よくママ友の間で「◯◯さんは1日50枚やっているらしいわよ」といった噂をよく聞くことがあると思いますが、それを鵜呑みにして、ご自身のお子さんの勉强ペースを乱さないようにすることも大切です。
ただ、親御さんとしては、1日何枚くらいやればいいのか、目安があると気持ち的に少し楽ですよね。
そこで、ここでは、小学校受験を受けるお子さんの1日のペーパーの平均枚数についても解説していきます。
大手幼児教室の「理英会」が調査したところ、以下のような結果が出ました。
このグラフからわかるように、年中の11月~3月に関しては、「10枚未満」の割合が最も多いですが、年長になると「10枚以上」「20枚以上」が多くを占めます。
また、夏休みの夏期講習期になると、1日30枚以上取り組むご家庭も徐々に増えてきます。
そのため、1日に解くペーパーの枚数の目安を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
旅行には行っても大丈夫なの?
年長の夏休みの過ごし方について、保護者の方々から、
「家族旅行などには行ってもいいですか?」
という質問が寄せられることがあります。
もし、4日間~7日間程度の旅行であれば、問題ないと思います。
お子さんもずっと勉强ばかりの夏休みだとつまらないですし、息抜きも必要です。
そのため、短期間の家族旅行であれば行っても良いと思います。
ただ、今はコロナの影響があるため、その点は十分気をつける必要があります。
また、夏休み丸々潰れてしまうような長期間の旅行も年長の夏休みにはやめるようにしましょう。
そして、一番気をつけてほしいのは「旅行先でのケガ」です。
海や川、キャンプなどに行くと、お子さんも楽しくなって危険な行為や遊びをしてしまいやすくなります。
もし、手をけがしたり、体に大きなケガをしてしまったら、帰宅後に試験の対策ができなくなるのはもちろん、最悪の場合、試験を受けられないという事態にもなりかねません。
そのため、旅行先でお子さんがケガをしないように、細心の注意を払ってくださいね。
8月に【必ず】取り組むべきオリジナル教材
さいごに、8月に【必ず】取り組むべきオリジナル教材をご紹介します。
『願書で使える「ネタ出し」の手引書』
小学校受験の願書を作成するうえで大切なことは、「志望校の教育理念や指導方針に対する深い理解」「家庭の教育方針の明確化」「子どもの特性(長所や短所)の理解」などいくつかあります。
ただ、「その中で最も大切なのは何ですか?」と聞かれたら、私はこう答えます。
【子どもや親に関するエピソード】だと。
志望校の先生方は、受験するご家庭が提出してきた願書すべてに目を通します。
誰もが知るような有名校であれば、先生方が読む願書は数百枚〜1000枚以上にのぼります。
その中で、少しでも印象を残すためには、”オリジナリティ”のある願書を書かなければなりません。
そして、”オリジナリティ”を出すうえで最も必要になるのが【子どもや親に関するエピソード】なのです。
そのため、願書作成にあたってまずやるべきことは、願書で使う【エピソード(ネタ)の洗い出し】です。
そこで本書では、願書を作成するうえで必要不可欠なエピソードの集め方・洗い出し方について、例を踏まえて解説しています。
【商品名】
【小学校受験三つ星”願書”】「願書で使える「ネタ出し」の手引書」
【価格】
3,300円(税込)
【形式】
PDFデータ(DL形式)
『合格する志望理由の書き方』
本書は、「どんなふうに願書を書けばいいかわからない」「志望理由の具体的な書き方を知りたい」など、願書を初めて書く方に向けた内容となっています。
願書で一番大切な「志望理由」をきちんと書くためには、下準備が大切になります。
本書では、願書を書く上でのポイントや注意点などについて、例文付きで解説しています。
また、「志望理由」を書くうえで必要なことを”質問形式”で問いかける仕様(※)にもなっています。
※詳しくはサンプルの画像をご覧になってください。
それらの質問に一つひとつ丁寧に答えることで、より良い志望理由を書くことができます。
そのため、願書をこれから書く方、志望理由の具体的な書き方を知りたい方にはピッタリの内容となっております。
【商品名】
【小学校受験三つ星”願書”】「合格する志望理由の書き方」
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2,200円(税込)
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こちらは、当サイトである「小学校受験三ツ星ガイド」が作成しており、子どもの口頭試問や面接対策をする上で意識すべきポイントやコツについて解説しいます。
過去の有名私立小学校の面接で実際にお子さんが聞かれたことなども踏まえて、子どもが聞かれやすい質問例を全100問ご紹介しています。
また、それぞれの質問例に対して記入欄を設けており、書き込み式になっているのも特徴のひとつです。
さらに、回答を考える際のポイントについても詳しく解説しています。
そのため、志願する学校の試験で個別の口頭試問や親子面接がある方、お子さんの面接対策を集中してやりたい方には、オススメの内容となっております。
【商品名】
【小学校受験三つ星”面接”】「合格する子どもの面接対策(全100問収録)」
【価格】
2,200円(税込)
『行動観察の極意』
本書では、小学校受験における行動観察の評価ポイントや対策方法、注意すべき点などについて、詳しく解説しています。
また、行動観察で評価されやすいチェックリストも付いています。
そのため、小学校受験の行動観察に少しでも不安がある方、行動観察でどんなことを子どもに意識させたらよいのかわからない方にピッタリの内容となっています。
また、サンプルもありますので、気になる方はぜひ“試し読み”をしてみてくださいね!
【商品名】
『行動観察の極意』
【価格】
5,500円(税込)
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【形式】
PDFデータ(DL形式)
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さいごに
今回は、年長の夏休みの過ごし方や勉强をするにあたってのポイント、1日の勉強時間・スケジュールについて、小学校受験講師の意見も踏まえて解説してきました。
最後にこの動画でお話しした内容をもう一度まとめておきます。
1.規則正しい生活を送る
2.達成感を味わえる経験をする
3.自然のなかで遊ぶ体験を作る
4.社会性や協調性、コミュニケーション能力の強化
5.絵画・制作に力を入れる
6.運動の習慣化
7.応用問題や過去問に取り組む
8.願書の作成
9.面接に向けての対策・準備
10.出願に向けての諸々の準備
年長の夏休みの過ごし方は、志望校からご縁をいただくためにとても大切です。
そのため、今回解説したことを参考に、ぜひ有意義な夏休みを過ごしてくださいね!
また、夏休みになると、小学校受験に対して焦りや不安を感じる方も出てこられると思います。
そのため、もし、焦りや不安を現時点で感じている場合は、以下の記事もあわせてチェックしてみてくださいね!
この度、小学校受験三つ星ガイド公式インスタグラムを開設しました。
インスタグラムでは、小学校受験のノウハウや各学校の問題分析などをわかりやすく、端的にまとめて配信しています!
そのため、インスタグラムを利用している方は、ぜひフォローしていただけますと幸いです!
インスタグラム限定の情報も今後配信!
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!