「小学校受験の勉強でいつも子どもにイライラしてもらう…」
「受験対策をしてくるようになってから、子どもを怒ってばっかでつらい…」
「子どもにイライラするし、受験に疲れた、もうやめたい…」
小学校受験の勉強をしていると、お子さんを叱ったり、厳しい言葉を投げかけてしまって、罪悪感を感じることが多々ありますよね。
そして、その罪悪感から受験に疲れたり、つらく感じて、小学校受験をやめたいと思う親さんも多いと思います。
実際、小学校受験の勉強でイライラして、お子さんにあたってしまうことに悩んでいる親御さんは大勢いらっしゃいます。
それに、もし怒りすぎたり、厳しい言葉を投げかけすぎると、お子さんの自己肯定感を低下させてたり、よくない精神状態にさせてしまう危険もあります。
そうなれば、お子さんの将来にも悪い影響を与えてしまう可能性があります。
でも、そもそも小学校受験を目指した理由のひとつには、「お子さんに少しでも良い教育を受けてほしい」という想いがあったはずです。
それなのに、小学校受験のせいでお子さんに悪い影響を与えてしまったら本末転倒です。
そのため、実は小学校受験における「親のイライラ」はとても深刻な問題なのです。
そこで今回は、小学校受験にイライラして疲れてしまったときやつらくなったときの対処方法について、小学校受験講師や経験者のお話も踏まえて解説していきます。
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目次
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受験する親御さんは誰しもがイライラします
まず、受験する親御さんは誰しもイライラすることはあります。
ただ、イライラするのは、親御さんもお子さんと一緒に全力で小学校受験という目標に向かってがんばっているという証拠でもあります。
何かの目標に向かってがんばっていると、どうしても壁にぶつかったり、思い通りにいかないことがありますよね。
そうなったとき、それに対してストレスがたまって、イライラしてしまうことは誰にだってあります。
そのため、あまり自分を責めないでください。
(月並みな表現で申し訳ありません。)
自分を責めると、消極的な気持ちになってしまいますし、親御さんご自身の気持ちもすり減っていきます。
そうなると、結果的にお子さんにもそれが伝播して、どんどん良くないサイクルに陥ってしまいます。
それに、お子さんのことを怒りたくて怒る親御さんはいません。
厳しい言葉を投げかけたくて、投げかける親御さんもいません。
親御さんも、本当は怒りたくないし、厳しい言葉も投げかけたくないんですよね。
でも、小学校受験の本番が近づいてくるにつれて、焦りや不安が背中に乗っかってきて、ついつい怒ったり、厳しいことを子どもに言ってしまうのです。
(特に、真面目な性格だったり、責任を感じやすいタイプさんの親御さんに多いです。)
そして、少し時間がたった後に「なぜ、あんなひどいことを言ってしまったんだろう」と後悔して、余計に辛くなるんですよね…。
それに、もし小学校受験の勉強や対策だけに専念できるならいいですが、そうもいかないですよね。
日々の家事はもちろん、幼稚園や保育園、習い事の送迎、お仕事だってあります。
そうなると、なかなか受験の対策にかけられる時間は限られてきます。
そうなれば、少ない時間のなかでお子さんのレベルを高めていかないといけないので、ピリピリもしますし、お子さんがなかなか理解してくれないと怒ってしまうこともあります。
こういった環境のなかであれば、いくらお子さんのことがかわいくていも、イライラしてしまうことは仕方ないと個人的には思います。
実際、幼児教室の先生だって、生徒に対してイライラすることはあります。
受験でイライラしない親御さんはほとんどいまませんし、いたとしてごく少数です。
そのため、まずは自分を責めすぎないことを大切にしてください。
イライラしてしまうのはどうして?
先ほどはまず、小学校受験でイライラしてしまうのは誰にでもあることをお伝えしました。
ただ、できれば、イライラしてしまう頻度を少なくしたり、怒るときの言葉かけを改善したいとは思いますよね。
その場合、まずは、なぜイライラしてしまうのかを自分なりに考える必要があります。
イライラしてしまう原因がお子さんにある場合もあれば、自分自身やパートナー、他の人にある可能性もあります。
そのため、まずは、どうしてイライラしてしまうのか、少し考えてみましょう。
小学校受験の対策でイライラしてしまう場合、次のような理由が原因があります。
1.”期待”が子どもの実力を上回っている
2.本番まで時間がなくて焦りを感じている
3.パートナーや他の人間関係にイライラしている
4.受験とは関係ないことでイライラしている
5.勉強の仕方が間違っている
小学校受験で親御さんイライラしてしまう原因は、大きく分けると上記の5つにまとめることができます。
また、イライラの原因はひとつではなく、複数ある可能性もあります。
では、1~5について、それぞれ詳しく説明していきます。
1.”期待”が子どもの実力を上回っている
小学校受験の勉強中にイライラする一番の理由は、親御さんの期待がお子さんの実力を上回っているときです。
例えば、イライラしてお子さんに、
「どうしてできない?」
「なんでこんな問題解けないの?」
などと言ってしまう場合、このパターンに当てはまります。
このような言葉をお子さんに言ってしまうのは、無意識のうちに「これくらいの問題なら解けるだろう」と親御さんが期待しているからです。
ただ、現実はその期待と反しているため、それに対して納得や理解ができず、イライラしてしまうのです。
つまり、お子さんの理解力や思考力にイライラしてしまう場合、それは親御さんご自身がお子さんに対して期待(想定)している能力レベルよりも低いことが原因となっているのです。
そのため、この場合は、まずご自身の「これくらいできて当然だろう」という考えを改めて、目の前のお子さんをよく観察して、今の実力を見極めることが必要です。
2.本番まで時間がなくて焦りを感じている
小学校受験に関係なく、受験では本番が近づくにつれて、焦りや緊張感がでてきて、ピリピリしやすいです。
ただ、小学校受験と他の受験では決定的な違いがあります。
それは、親がどれくらい受験に関わっているかということです。
高校受験や大学受験であれば、受験勉強の計画を立てて、実行するのは基本的に受験者本人です。
そのため、本番の試験が近づけば近づくほど、焦りや緊張を感じるのは受験者本人です。
一方で、小学校受験は、親御さんが主導で勉強や対策を進めていきます。
そのため、試験を受けるのはお子さんご本人ですが、ご縁をいただけるかどうかは「親御さんがお子さんにをいかにリードしていけるか」にかかっています。
また、お子さんはまだ幼児なので、試験がどんなものなのか、完全に理解できているとは限りません。
そのため、試験本番が近づくと、親御さんのほうが焦りや不安を感じやすくなるのです。
加えて、普段の勉強や模試を受ける中で、お子さんの能力が志望校の合格基準を満たしていない場合、余計に焦りを感じて、厳しく接してしまうことも多々あります。
もちろん、試験本番が近づくにつれて、緊張感をもって勉強することは大切です。
ですが、厳しく接したり、怒ったりしすぎると、かえってお子さんの自信を失わせてしまい、試験本番で実力を発揮できなくて終わってしまうケースもあります。
そのため、本番が近づいてきても、焦りや不安に任せてお子さんに接しないように注意する必要があります。
3.パートナーや他の人間関係にイライラしている
小学校受験の対策でイライラしてしまうのは、お子さんだけが原因になっているとは限りません。
もし、パートナーである旦那さんが協力的でなかったり、その他の人間関係でギクシャクしていると、それがストレスとなって、お子さんに当たってしまうというケースもあります。
ストレスがたまると、どうしても些細なことでイライラしてしまいますよね。
小学校受験は、特にお母さんが主導となって進めていくご家庭が多いです。
そのため、家庭学習も基本的にはお母さんが教えるケースが多いです。
(もちろん、旦那さんが教えているご家庭やご夫婦で協力をし合っているご家庭もあります。)
ただ、受験本番では親の面接などもありますし、小学校受験の対策はご夫婦で分担したり、協力していくことがなにより大切です。
ですが、旦那さんがなかなか協力してくれなかったり、話を聞いてくれないと、ストレスはどんどん溜まります、
他にも、保育園・幼稚園、幼児教室などでのママ友関係や職場での人間関係でもストレスはゼロではないと思います。
そして、このようなことが要因でストレスがたまると、お子さんが些細なミスをしたときに、強く怒ってしまったり、きつく当たってしまいやすくなります。
そのため、もし、お子さんではなく、他のことが原因でイライラしてしまうなら、まずはそれらの問題を解決するか、改善する必要があります。
4.受験とは関係ないことでイライラしている
3と少し似ていますが、受験とは関係ないことでイライラして、お子さんに当たってしまう場合もあります。
特に、共働きのご家庭やごきょうだいがいるご家庭に多いです。
もし、共働きであれば、お母さんもお父さんも仕事や家事をこなしながら、小学校受験の対策をする必要があります。
そうなると、常に他のストレスがかかった中で、お子さんの勉強をしなければならないのでイライラしやすくなります。
また、受験するお子さん以外に、ごきょうだいがいる場合、その子どもたちのお世話も必要になります。
特に、下に幼いお子さんがいる場合、どうしても手がかかってしまうので、大変ですよね…。
このような状況下で、小学校受験の対策をすると、お母さんもいっぱいいっぱいになります。
そうなると、当然ストレスもたまって、イライラしやすくなってしまいます。
そのため、このような理由でイライラしてしまう場合は、もう一度ご夫婦で話し合って役割分担を見直したり、家庭教師など外部のサービスを検討する必要があります。
5.勉強の仕方が間違っている
小学校受験の対策でイライラしてしまう場合、「勉強の仕方や進め方」が間違っている場合もあります。
例えば、「1日20枚」など勉強のノルマを”ペーパーの枚数”で決めていたり、苦手分野ばかり対策させていたりするやり方です。
このような対策の仕方をやってしまうと、まず、お子さんの勉強へのやる気やモチベーションが下がってしまいます。
そうなると、当然、勉強を嫌がったり、集中力が続かなかったりします。
すると、それに対して今度は親御さんがイライラして、怒ったり、厳しい言葉かけをしてしまいます。
そして、どんどん負のサイクルに陥ってしまうのです。
そのため、お子さんの勉強への姿勢や集中力に対してイライラしてしまう場合は、勉強の仕方を見直すことも大切です。
イライラしても絶対使ってはいけない言葉かけ
ここでは、イライラしてしまったときに絶対使ってはいけない言葉やフレーズをご紹介します。
最初にもお伝えしたように、小学校受験の対策をしていれば、誰だってイライラすることはあります。
ただ、イライラしたとしても、絶対に使ってはいけないフレーズや言葉かけがあります。
それは次の通りです。
・「どうしてこんな簡単な問題もできないの?」「何でできない?」
→お子さんもどうして解けないのかわかっていないことが多いです。そのため、このようなことを言われても答えることはできませんし、自信を失わせるだけです。そのため、絶対に使わないようにしましょう。
・「バカなの?」「バカ!」「アホね!」
→これはお子さんの勉強への自信や意欲をなくしてしまうワードです。いくらお子さんの理解力が優れていなくても、このような表現は使わないようにしましょう。
・「ダメな子ね!」「出来の悪い子ね!」
→これはお子さんを真っ向から否定する言葉です。このような言葉かけは、お子さんの自信や自己肯定感を下げる原因になりますし、今後のモチベーションにも大きく関わるので絶対に言ってはいけません。
・「こんな問題解けないなんてお母さんの子どもじゃない!」
→これは、お子さんにとって1番つらい言葉です。お子さんの1番大好きな存在から、このような否定的な言葉を言われると、お子さんの精神状態は不安定になり、今後の人生にも大きな悪影響を及ぼす危険があるので、絶対に使ってはいけません。
・「◯◯のこと嫌い!」
→これもお子さんにとって最もつらい言葉の一つです。大好きなお母さんやお父さんから「嫌い」と言われたら、すごく悲しい気持ちになります。それに、勉強ができないと、嫌いになられてしまうという「トラウマ」を植え付けることにもなるので、絶対に使わないようにしましょう。
このような言葉かけはどんなにイライラしても、絶対に使ってはいけません。
このような言葉をお子さんに言ってしまうと、まちがいなく自信を失わせたり、自己肯定感も下げてしまいます。
それに、「1番自分を愛してくれる存在」であるはずのお母さんやお父さんからそのような言葉を言われたら、お子さんは自分が愛されているという自覚を持つことができなくなります。
また、このような感情を幼児期に抱いてしまうと、今後の親子関係やお子さんの人生にも大きな悪影響を及ぼす危険があります。
そのため、どんなに依頼しても、先程ご紹介した言葉は使わないようにしましょう。
受験対策でイライラしないためには?
次に、先程説明した内容を踏まえた上で、お子さんの受験対策でイライラしないための工夫について解説していきます。
イライラしないためにできる工夫としては、次の5つがあります。
①1回の勉強時間を短くする
②ペーパーの枚数にこだわらない
③苦手分野ばかりやらせない
④勉強する場所を変えてみる
⑤受験の相談相手をつくる
なるべく、お子さんの勉強中にイライラしないためのには上記のような工夫をするのがおすすめです。
では、①~⑤のそれぞれのポイントについて解説していきます。
①1回の勉強時間を短くする
もし、お子さんの集中力が続かないことに対してイライラしてしまう場合は、1回の勉強時間を短くしてみましょう。
お子さんの集中力が続かない場合、1回の勉強時間が長いのが原因になっていることが多いです。
幼児期のお子さんの集中力は、長くて30分程度です。
そのため、もし集中力の続かなさが気になるのであれば、1回の勉強時間を20〜30分に設定して、それを1日2〜4セット繰り返すようにしましょう。
また、ずっとペーパーばかりやらせるのではなく、最初の30分間はペーパーをやらせたら、次の30分は運動や絵画・制作の対策をするなどして、メニューを変えることも大切です。
このように、もし現在、1回に1〜2時間勉強しているのであれば、それを短く区切って、間に少し休憩を挟むようにしてみましょう。
②ペーパーの枚数にこだわらない
もし、1日の勉強のノルマを「ペーパーの枚数」に設定している場合はやめることをおすすめします。
当サイトにも、よく
「一日何枚のプリントを解かせらいいですか?」
という質問が寄せられます。
また、小学校受験のママ友の間でも「うちの子は1日〜枚やっている」という話題がよくのぼりますよね。
ただ、ペーパーの枚数をノルマにすると、それが目的となって「作業的な勉強」になってしまいます。
このようなやり方をしても、お子さんの点数が伸びることは少ないです。
加えて、お子さんの解くペースが悪くて、ノルマをクリアできないと、親御さんがストレスを感じてしまいやすくなります。
また、小学校受験の指導者の意見も踏まえると、ペーパーを多く解いたからといって、合格するわけではありません。
そのため、勉強のノルマを1日のペーパーの枚数に設定している場合は、まずそれを改善していくようにしましょう。
③苦手分野ばかりやらせない
もし、苦手分野ばかりやらせているのであれば、それはお子さんにとっても親御さんにとってもよくありません。
普段のお子さんの勉強のようすや模試の結果をみて、弱点を克服させるために、苦手分野を集中してやらせる親御さんは多いですが、これはよくありません。
もちろん、効率的に考えれば、苦手分野に特化して勉強することが正解だと思うかもしれません。
ただ、お子さんにしてみれば、「苦手分野」は嫌いな食べ物と同じです。
つまり、毎日毎日苦手分野のプリントばかり解かせているとしたら、それは毎日毎日ご飯で「嫌いな食べ物」しか出てこないのと同じなのです…。
もし、毎日毎日嫌いな食べ物ばかり出てきたらどうでしょう。
食事の時間が全然楽しみじゃなくなりますし、むしろ嫌いになりますよね。
とはいえ、好き嫌いはいけません。
ですので、克服するためにどうするかというと、好きな食べ物のなかに嫌いな食べ物を混ぜたり、調理方法を工夫して食べやすくしたりしますよね。
勉強も同じです。
苦手な分野ばかりやらせても、勉強が嫌いになるだけですし、モチベーションだって下がります。
そのため、”ちょっとした工夫”が必要です。
例えば、最初にお子さんが得意な分野を解かせて調子が上がってきた後に、苦手分野の問題を解かせて、最後にまた得意分野の問題を解かせる「サンドイッチ法」。
他にも、ペーパーの問題をペーパー上で解かせるのではなく、具体物を使ってお子さんが自分の手を動かして、理解できるようにする方法などもあります。
このように、ちょっとした工夫をすることで、お子さんだけでなく、親御さんも楽しみながら勉強することができます。
そのため、苦手分野ばかり解かせている場合は、このような工夫も必要です。
④勉強する場所を変えてみる
もし、幼児教室ではしっかりと集中して勉強するのに、家庭ではダラダラしてしまうということであれば、勉強する場所を変えてみるのも一つの方法です。
基本的に家はお子さんにとって「一番安心できる場所」なので、かえって集中できないということが多いです。
そのため、カフェやコミュニティセンターなどで勉強してみるのもおすすめです。
周囲の目があれば、集中して取り組むようになることもあります。
また、もしイライラしても、カフェやコミュニティセンターでは大きな声を出して怒ることができないので、親御さん御自身が感情をコントロールすることもできます。
そのため、あえて家以外の場所で勉強するのもひとつの方法です。
⑤受験の相談相手をつくる
小学校受験の相談をできる存在を作ることも、イライラを解消するためのひとつの方法です。
対策をしていると、うまく教えられなかったり、順調に進められているか不安になったりするときがありますよね。
そのような不安や悩みをご自身だけで抱えてしまうと、イライラする原因になってしまいます。
そのため、小学校受験に対しての不安や悩みを聞いてくれたり、相談にのってくれる存在を作ることはとても大切です。
ベストな相手は、旦那さんです。
ただ、それが難しい場合は、幼児教室の先生やご自分の親御さんなどが良いと思います。
また、小学校受験を経験している先輩ママなどもおすすめです。
もし、これらの人がむずかしければ、古くからの友人でも大丈夫です。
とにかく一人で抱え込まないように、相談できる存在を作ることが大切です。
イライラしてしまったときはどうしたらいい?
次に、もしイライラして強く怒ったり、お子さんを傷つけるような言葉を言ってしまったときの対処法やポイントについて解説していきます。
それは、次の4つです。
①一旦勉強を中断して、親子で休憩する
②怒る前に「理由」を聞く
③一度息を吐いてから話し始める
④怒った後は「でも」とつなげて褒める
この4つを意識するだけで、イライラしてもそれを上手にコントロールしたり、最後に前向きなメッセージで終わることができるようになります。
では、①~⑤のそれぞれのポイントについて解説していきます。
①一旦勉強を中断して、親子で休憩する
イライラして、きつい言葉を言いそうになってしまったら、「一旦休憩にしよう」と言って、その場から離れましょう。
そして、親御さんは親御さんで、お子さんはお子さんで休憩させるようにしましょう。
もし、お子さんの集中力が続かない場合、先ほどおお伝えしたように、1回の勉強時間が長すぎる可能性があります。
また、そうでないなら、疲れていたり、眠かったりしていることが多いので、20分程度昼寝させるのもおすすめです。
その間に、親御さんもコーヒーなどを飲んで、一度気持ちを落ち着かせるようにしましょう。
そうして、少し休憩したら、もう一度切り替えて勉強を再開することをおすすめします。
②怒る前に「理由」を聞く
お子さんの態度や能力に対してイライラしてしまったら、怒る前に「理由」を聞きましょう。
もし、集中力がないようであれば、
「どうしたの?疲れているの?」
「集中してないように見えるけど、何かあった?」
というふうに聞いてあげましょう。
もし、問題を解くのに苦戦していたら、
「どこがわからない?」
「どんなところが難しい?」
と、お子さんが理解できていないところを優しく聞いてあげましょう。
そうすることで、意外と解決することが多いです。
また、新しい単元を教えたり、今までやったことのない問題を解かせる場合は、理解が追いつかないことが多々あります。
そのため、1日でどうにかしようとしないことが大切です。
また、私たち人間は、新しく習ったことや覚えたことを寝ている間に脳の中で整理します。
ですので、その日はできなくても、次の日や数日後にサクッとできるようになることも多々あります。
そのため、これらのことも踏まえて、イライラしても怒る前にまずは「理由」を聞いてあげるようにしましょう。
③一度息を吐いてから話し始める
もし、イライラして、どうしてもお子さんに言いたいことがある場合は、一度息を吐いてから話し始めてください。
そうすると、自然と大きな声で怒鳴るような怒り方をしないで済みます。
(やってみるとわかりますが、息を吐いた状態から大きな声を出そうとすると、もう一度息を吸わないといけないので、大きな声を出しづらくなります。)
また、これは深呼吸に近いので、心を落ち着けることもできます。
そのため、どうしても言いたいことが出てきたら、一度息を吐ききってから話し始めるようにしてみましょう。
④怒った後は「でも」とつなげて褒める
イライラして、カッとなってしまったときは、さいごに「でも」とつなげてフォローしましょう。
例えば、同じ問題を間違えてしまうお子さんに対してイライラして、「どうして同じ問題ばかり間違えるの!」と怒鳴ってしまったとします。
そこでもし終わってしまったら、お子さんは「怒られた」という気持ちを抱いたままになってしまいます。
でも、そこで「でも、がんばって勉強しているのはわかっている。どうしたら次に間違えないか一緒に考えてみよう」とフォローすれば、お子さんの気持ちを最後に上げることができます。
また、言葉は不思議なもので、そのようなフォローを言葉に出してするだけで、親御さんご自身も気持ちを落ち着かせることができます。
そのため、もしカッとなって怒鳴ったり、きつい言葉を言ってしまったときは「でも」と続けて、フォローすることを忘れないようにしましょう。
外部のサービスに頼るのもひとつの選択肢
もしここまで解説してきたことを実践してみても、どうしても子どもを傷つけるような言葉をかけてしまうということであれば、小学校受験の対策を外部のサービスに任せるのも一つの選択肢です。
幼児教室はもちろん、家庭教師などもあるため、もし経済的に可能なのであれば勉強はこれらの外部のサービスに任せて、親御さんは、願書や面接など必要な対策に専念するという方法もあります。
実際、このようなスタイルで小学校受験の対策をしているご家庭もあります。
小学校受験の勉強にイライラしてしまうのは、お子さんにとっても親御さんにとってもよくありません。
また、先程もお伝えしたように、小学校受験以外に家事やお仕事があると、対策の時間も限られるので、家庭学習だけではどうにもならないこともあります。
そのため、さまざまな要因を考慮した上で、外部のサービスに任せるかどうかも一つの選択肢として考えてみてくださいね。
さいごに
今回は、小学校受験にイライラして疲れてしまったときやつらくなったときの対処方法について、小学校受験講師や経験者のお話も踏まえて解説してきました、
小学校受験の本番を迎えるまでに、一度もイライラしない親御さんはおそらくいないと思います
(いたとしても、本当に少数だと思います。)
そのため、イライラしても、まずは自分を責めすぎないようにしてください。
ただ、どんなにイライラしたとしても、口にしてはいけないフレーズや言葉かけがあります。
もし、それらの言葉を言ってしまうなら、外部のサービスに任せたほうが良いと個人的には思います。
ですので、まずは今回解説したことを参考に、お子さんとの関わり方や勉強の仕方を工夫して、改善するように心がけてみてくださいね!
この度、小学校受験三つ星ガイド公式インスタグラムを開設しました。
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お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!