小学校受験のペーパー課題で頻出する課題の一つに「サイコロ問題」があります。
例えば、次のようなサイコロ問題が小学校受験では出題されやすいです。
サイコロ問題では、このような展開図を問う問題もあれば、向き合う面や重ねる辺などを問う問題もあります。
また、サイコロ問題は、展開した状態から組み立てた時の完成形をイメージする「推理力」「想像力」が必要なため、幼児期のお子さんがつまづきやすい単元のひとつでもあります。
そこで今回は、サイコロ問題や展開図の教え方やポイント、オススメの問題集について、小学校受験講師が解説していきます。
目次
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サイコロ問題の教え方とポイント
最初にもお伝えしたように、 小学校受験のサイコロ問題では次のような問題が出題されることが多いです。
・サイコロの展開図を問う問題
(立方体になる展開図を選ぶ問題)
・向かい合う面について問う問題
・組み立てた時に重なる辺を問う問題
・特定の方向から見た面の絵柄を問う問題
・図では見えない面の絵柄を問う問題
サイコロ問題では、主にこの5パターンが出題されることが多いです。
そのため、これらの問題を想定して対策する必要があります。
この点を踏まえた上で、サイコロ問題を教える時は、以下のポイントを踏まえて指導するこことがポイントです。
1.サイコロの展開図一覧を覚える
2.サイコロの法則を覚える
3.手作業やアプリでイメージを掴む
4.基礎的な問題集から取り組ませる
5.応用問題に挑戦する
では、1~5について、それぞれ詳しく解説していきます。
1.サイコロの展開図一覧を覚える
サイコロ問題で最もよく出されるのが展開図に関する問題です。
そのため、まずは以下のサイコロ(立方体)の展開図一覧を少しずつ覚えることをおすすめします。
この一覧を印刷して、お部屋やトイレなど、普段見やすい場所に貼っておくことをおすすめします。
ただ、回転させたもの、上下・左右に反転させて異なるものを踏まえると、もっとたくさんの種類があります。
そのため、確実に覚えたいのであれば、もっと細かくグループ分けをする必要があります。
全11パターンの展開図をグループ分けすると、以下の3つに分けられます。
①1-4-1型
1つ目は、面を横1列に4面並べ、その上下に被らないようにパターンを変えて1面ずつ配置する計6パターンです。
②1-3-2型
2つ目は、横に2面並べた上に一つずらして3面並べたものを基本形として、その上にパターンを変えて1面を配置する計3パターンです。
③特殊型
3つ目は、上記の特殊型です。「2−2−2型」と「3−3型」の2つがあります。
展開図の問題の場合、これらのパターンを頭に入れておくと、すぐに答えられることが多いです。
また、展開図だけでなく、向かい合う面や重なる辺を問う問題でも、この知識は必要になります。
そのため、まずは展開図全11パターンを少しずつ覚えるように促していきましょう。
2.サイコロの法則を覚える
みなさんがよく知るサイコロには、一種の法則があります。
それは主に次の2つです。
①⚀⚁⚂⚃⚄⚅の目から成る
②向かい合った目の合計は7になる
サイコロ問題で、⚀⚁⚂⚃⚄⚅が使われている場合、上記の法則を知っておくと、問題に答えやすくなります。
例えば、小学校受験では、以下のように向かい合う面について問う問題もよく出題されます。
そのため、展開図だけでなく、このような法則も最初に具体物を観察しながらお子さんに丁寧に教えるようにしましょう。
3.手作業やアプリでイメージを掴む
サイコロ問題を解く時は、ペーパー上だけで理解させようとするのではなく、具体物を使わせて理解を深めることも大切です。
サイコロは、方眼図の厚紙などを利用するようにしましょう。
先程ご紹介した展開図全11パターンを厚紙で切り抜いた後、お子さんと一緒にそれを立方体に組み立てましょう。
その時、それぞれの面にカラーマジックなどを使って記号や目印を書き、展開した状態から組み立てると、
「どの面とどの面が向かい合うのか」
「どの辺とどの辺が重なるのか」
などを確認すると、お子さんの理解をより深めることができます。
また、スキマ時間でアプリを活用するのもポイントです。
展開図のイメージを掴みたいのであれば、「展開図アシスト」というアプリがおすすめです。
最近では、このようなアプリも無料で利用できるため、ぜひ活用してみてくださいね!
4.基礎的な問題集から取り組ませる
「サイコロ」の問題を学習する時は、簡単に解ける基礎的な問題から取り組ませるようにしましょう。
特に、「サイコロ」の問題では、「推理力」や「想像力」が必要になるため、簡単な問題から解かせることが大切です。
ただ、多くの親御さんは、少し基礎問題が解けたら、焦ってすぐに応用問題や過去の入試問題を解かせようとします。
ですが、これはおすすめしません。
そのため、まずはお子さんでも簡単にできる基礎的な問題集を利用するようにしましょう。
5.応用問題に挑戦する
基礎的な問題集をしっかりとこなしたら、入試問題により近い応用問題にチャンレジさせましょう。
小学校受験のペーパー課題では、一般的な問題集に載っているものより難しい問題が出題されることが多いです。
例えば、次のような問題です。
そのため、基礎的な問題をたくさん解いたら、徐々に応用問題へと移行していきましょう。
また、応用問題をやらせると、問題が難化した影響で混乱してしまうお子さんも多いです。
そのような様子が見られたら、また基礎的な問題を解かせて、自信をつけさせてあげることも重要です。
このようにして、徐々に難しい問題へと慣れさせていきましょう。
「サイコロ」のオススメ問題集
以下では、サイコロ問題や展開図の学習にオススメの問題集をご紹介します。
そのため、サイコロ問題や展開図の対策ができる問題集をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
三つ星ドリル「サイコロ問題 基礎・応用編」
「小学校受験三つ星ドリル」は、分野別の家庭学習用ドリルです。
『サイコロ問題 基礎・応用編』では、サイコロのお約束や展開図を学習できる基礎的な問題から入試レベルを意識した応用問題まで多数収録しています。
加えて、複数の問題パターンを用意しており、それぞれの問題を解く上でのワンポイントアドバイスなども記載しています。
また、ダウンロード形式のPDFデータとなっているため、冊子タイプの問題集と違って、印刷すれば何回でも復習可能となっております。
そのため、「サイコロ問題」の単元を強化したい方、家庭学習で「サイコロ」に関する問題に取り組みたい方にはピッタリの教材となっています。
【商品名】
小学校受験三つ星ドリル「サイコロ問題 基礎・応用編」
【価格】
880円(税込)
【形式】
PDFデータ(DL形式)
ひとりでとっくん「立体と展開図」
『ひとりでとっくん100』は、小学校受験・幼児教育の教室で有名な「こぐま会」が出版している単元別ドリルです。
学習の系統性や難易度を考え、一つの学習テーマにつき30枚ずつのペーパーにまとめた単元別の問題集になっています。
また、「立体と展開図」では、基礎から応用問レベルの問題が多数掲載されているため、サイコロ問題や展開図の対策をしたい方にはピッタリです。
【商品名】
ひとりでとっくん88 立体と展開図
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さいごに
今回は、サイコロ問題や展開図の教え方やポイント、オススメの問題集について、小学校受験講師が解説してきました。
サイコロ問題や展開図の問題は、高度な推理力や想像力が必要になるため、幼児期のお子さんがつまづきやすい単元のひとつです。
そのため、サイコロ問題や展開図の対策をしたい方、教え方がわからない方は、今回解説したことを参考にしてみてくださいね!
小学校受験三つ星ガイドでは、お父様、お母様から大変ご好評の、"単元別"問題集『三つ星ドリル』を販売しています。
【三ツ星ドリルの特長】
◉全30問の問題を収録!
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それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!