小学校受験のペーパー課題で頻出する単元のひとつに「ルーレット」があります。
ルーレットでは、例えば次のような問題が出題されます。
ルーレットでは、このように比較的易しい問題から、条件の多い難しい問題まで出題されます。
そのため、もしご家庭の志望校で過去にルーレット問題が出題されたことがあるのであれば、早いうちから丁寧に教える必要があります。
そこで今回は、「ルーレット」の教え方やポイント、オススメの問題集を小学校受験講師が解説していきます。
目次
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「ルーレット」の代表的な問題
ルーレット問題は、雙葉や西武文理などの私立小学校で出題されたことがあります。
今回は、西武文理で過去に出題されたルーレット問題を用いて、問題を解く時のポイントやコツなどを解説していきます。
まずは、以下の問題を見てみましょう。
※外側・内側のルーレットは、それぞれ矢印の方向に動く。
問1 外側の食べ物が矢印の方向に2回動いた時、内側のイヌのところにはどの食べ物が来ますか。右上の四角から選んで◯をつけましょう。
問2 食べ物が1回、内側の動物が5回動くと、サルのところには、どの食べ物が来ますか。右上の四角から選んで△をつけましょう。
問3 食べ物が3回、内側の動物が4回動いた時、ケーキはどの動物のところにありますか。右下の四角から選んで✕をつけましょう。
問1に関しては、単純に矢印の方向に2回動いた時のイヌのところにくる食べ物を求める問題です。
これを解く際は、今イヌのところにある食べ物(クッキー)から2つ反対方向(反時計まわり)にある「ケーキ」が正解になります。
これは、「観覧車」の問題と似ているため、ルーレットの問題を理解できているのであればスムーズに解くことができるでしょう。
問題は、問2と問3です。
これは、内側と外側のルーレットがそれぞれ回るため、それを踏まえて答えを導き出さなければなりません。
また、問2であれば、
「食べ物が1回、内側の動物が5回動くと」
「サルのところには、どの食べ物が来ますか。」
「右上の四角から選んで△をつけましょう。」
という3つの条件を聞き取り、理解し、短時間覚えておかなければなりません。
そうすると、「聞き取る力」「理解する力」「記憶する力(主に短期記憶)」の3つが必要になります。
ルーレット問題が難しいと感じる理由の1つ目は、問題文に複数の条件が盛り込まれていることです。
そして、2つ目は、観覧車と違って、ルーレットでは、「食べ物が1回、内側の動物が5回動くと」のように外側と内側を両方動かした時の状態を推理しなければならい点です。
これは、最初に具体物を使ってイメージを掴ませて、その後、ペーパー上で印などをつけながら解けるようになる必要があります。
そのため、ルーレット問題を対策する時は、これらの点を踏まえて丁寧に教える必要があります。
ルーレット問題の教え方とポイント
ルーレット問題を教える時は、次の手順やポイントを踏まえて教えるようにしましょう。
1.まずはルーレット問題を解く
2.手作りルーレットでイメージを掴む
3.印をつけながら解く練習をする
4.基礎的な問題集から取り組む
5.応用問題に挑戦する
では、1~5について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.まずはルーレット問題を解く
ルーレット問題は、ルーレットの問題と似ている点があります。
特に、「回転」という点に関しては、ルーレットも観覧車も同じです。
ただ、ルーレットは、外側と内側の2つが同時に回るため、観覧車もよりも難易度が高くなっていると言えます。
つまり、ルーレットの基礎的な問題が観覧車の問題だということです。
そのため、まずは観覧車の問題を解かせて、ルーレットに必要な基礎的な力を身につけさせるようにしましょう。
観覧車問題の教え方やポイント、おすすめの問題集に関しては、以下の記事で詳しく解説しているため、あわせてチェックしてみてくださいね!
2.手作りルーレットでイメージを掴む
ルーレットの問題を解けるようになったら、次は手作りルーレットを使ってお子さんにイメージをつかせましょう。
手作りルーレットは次の通りです。
まず、実際の問題をA4またはB4で2枚印刷します。
そして、1枚は外側のルーレットの外側を、2枚めは内側のルーレットの外側をそれぞれ切ります。
そして、もう1枚用紙を用意するか、紙皿を用意して、その3枚を重ねて、真ん中を画鋲などでとめます。
そうすれば、手作りルーレットの完成です。
ルーレット問題を解く時には、まずこの手作りルーレットをお子さんと一緒に使いながら、イメージを掴ませるようにしましょう。
幼児期のお子さんは、五感を使った学習が大切なので、手作りルーレットを実際に使わせることで、より理解を深めることができます。
そのため、具体物を使った学習を積極的に行うことがポイントです。
3.印をつけながら解く練習をする
手作りルーレットでイメージを掴めたら、徐々にペーパー上で解く練習をしていかなければなりません。
また、ルーレット問題を解く時は、印をつけながら解けるかがポイントになります。
以下の問題を例に見てみましょう。
※外側・内側のルーレットは、それぞれ矢印の方向に動く。
問2 食べ物が1回、内側の動物が5回動くと、サルのところには、どの食べ物が来ますか。右上の四角から選んで△をつけましょう。
このような場合、まずは、サルの位置に印をつけなければなりません。
問題文では、内側の動物が5回動くということなので、5回動いた後のサルの位置(現在キリンがいる位置)にまず印をつけます。
そして、次に、移動した後のサルの位置にくる食べ物を考えます。
食べ物のルーレットは、1回動くということだったので、反時計まわりに1つ戻った食べ物が答えになります。
ゆえに、「アメ」に△をつければ正解になります。
このようにルーレット問題では、印が大事になるため、日頃から印やメモをつけながら解くことを習慣化させることも大切です。
4.基礎的な問題集から取り組む
「ルーレット」の問題を学習する時は、簡単に解ける基礎的な問題から取り組ませるようにしましょう。
多くの親御さんは、少し基礎問題が解けたら、焦ってすぐに応用問題や過去の入試問題を解かせようとします。
ですが、これはおすすめしません。
そのため、まずはお子さんでも簡単にできる基礎的な問題集を利用するようにしましょう。
5.応用問題に挑戦する
基礎的な問題集をしっかりとこなしたら、入試問題により近い応用問題にチャンレジさせましょう。
小学校受験のペーパー課題では、一般的な問題に載っているものより難しい問題が出題されることが多いです。
そのため、基礎的な問題をたくさん解いたら、徐々に応用問題へと移行していきましょう。
また、応用問題をやらせると、問題が難化した影響で混乱してしまうお子さんも多いです。
そのような様子が見られたら、また基礎的な問題を解かせたり、具体物を使わせて、自信をつけさせてあげることも大切です。
このようにして、徐々に難しい問題へと慣れさせていきましょう。
「ルーレット」にオススメの問題集
以下では、「ルーレット」問題の学習にオススメの問題集をご紹介します。
そのため、「ルーレット」の問題集をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
三つ星ドリル「回転推理(ルーレット) 基礎・応用編」
「小学校受験三つ星ドリル」は、分野別の家庭学習用ドリルです。
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また、「かいてんすいり」では、ルーレットや観覧車の問題を含めた問題が多数掲載されているため、観覧車や回転の推理の対策をしたい方にはピッタリです。
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さいごに
今回は、「ルーレット」の教え方やポイント、オススメの問題集を小学校受験講師が解説してきました。
ルーレットは、問題文の条件が多く、解くまでの作業も多いため、お子さんがつまづきやすい単元のひとつです。
そのため、ルーレットの教え方がわからない方、ルーレット問題の対策をしたい方は、今回解説したことを参考にしてみてくださいね!
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