小学校受験の面接でお父様が必ずと言っていいほど聞かれる質問が「父親の職業・仕事」についてです。
実際、小学校受験の面接が近づくと、いろいろなご職業のお父様方から、
「職業についてそのまま答えてもいいんでしょうか。」
「自分の職業が面接官に悪い印象を与えそうで不安なのですが…」
「自営業でも問題ないでしょうか。」
などのご質問やお悩みが寄せられます。
ただ、多くのお父様が誤解されていますが、大事なのはご職業やお仕事の”種類・内容”ではありません。
どうしても、小学校受験と聞くと、医者や弁護士、芸能人などの職業をイメージする方がいらっしゃいますが、職業やお仕事だけで判断されるわけではありません。
そのあたりも含めて、今回は面接でお父様のご職業やお仕事について聞かれたときの回答ポイントや質問例について、小学校受験講師の意見も踏まえて解説していきます。
目次
父親の職業・仕事を聞くのはなぜ?
まずは、小学校受験の面接でお父様の職業や仕事が聞かれる理由について解説していきます。
これにはいくつかの理由が考えられますが、そのなかでも特に皆さんにお伝えしたいのは次の3つです。
①どんなお仕事をしているのか知るため
②学費を払える経済力があるか知るため
③お仕事に対しての思いややりがいを知るため
面接官がお父様にご職業やお仕事について聞く理由としては主に上記のような理由が考えられます。
では、それぞれについてもう少し具体的にみていきましょう。
①どんなお仕事をしているのか知るため
1つ目は、単純にお父様のご職業やお仕事を知るためです。
今後、6年間そのご家庭の大切なお子さんを預かるわけですから、学校側としてもお父様のご職業やお仕事については知っておきたい情報のひとつです。
また、この質問は、あくまでお父様のご職業を知るためであって、職業名や仕事の内容だけで判断されることはありませんのでご安心ください。
②学費を払える経済力があるか知るため
2つ目は、学費が払える経済力があるか知るためです。
私立の場合、国立や公立の小学校に比べて学費が高いです。
そのため、一昔前は、お受験するご家庭のお父様がお医者様だったり、弁護士だったりするケースが多かったです。
(有名芸能人の息子さんや娘さんも私立小学校に通われていることが多いですよね。)
また、学校を運営していくにあたって、各ご家庭からの学費は学校側にとって大切です。
(私立小学校の多くは寄付金も募っています。)
そのため、面接でお父様のご職業を聞くことで、入学後問題なく授業料やその他の費用を支払えるかはチェックされていると考えられます。
ただ、最近では、お父様が一般企業に勤めるサラリーマンだったり、自営業を営んでいたりするご家庭の方々も受験し、ご縁をいただくケースは多く見られます。
そのため、学費が支払えるかチェックされているのは確かですが、だからといって、医者や弁護士、芸能人などの職業である必要はありませんので、その点はおさえておきましょう。
③お仕事に対しての思いややりがいを知るため
3つ目は、お父様がどのような思いや誇りをもってお仕事に取り組んでいるかを知るためです。
実際、小学校側は職種など表面的なことだけを知りたいのではなく、お仕事に対してどんな思いがあるか、やりがいを感じているかを知りたがっていることが多いです。
そのため、お父様がそのお仕事に対して、自分なりの”誇り”や”やりがい”を感じているのであれば、職業の種類や内容はさほど重要ではありません。
逆に、どれだけ見栄えの良いご職業であっても、誇りややりがいを感じていなければ、面接官に良い印象を与えることが難しいかもしれません。
ですので、この点もしっかりと理解した上で、回答案を作る必要があります。
「父親の職業・仕事」の回答ポイント
ここまで解説してきたことを踏まえて、次に「父親の職業・仕事」の回答を作る上でのポイントについて解説していきます。
それは次の3つです。
①仕事への思いややりがいを含める
②具体的な内容やエピソードを入れる
③堂々と、活き活きして答える
面接官にお父様のご職業やお仕事について聞かれたら、上記のポイントを意識して答えるようにしましょう。
そうすれば、基本的にどんな職種であっても好印象を与えることができます。
では、①〜③について、それぞれ詳しく説明していきます。
①仕事への思いややりがいを含める
1つ目は、回答案を考えるときに、お仕事に対しての熱い思いややりがいを含めることです。
先ほどもお伝えしたように、面接官は職種ではなく、そのお仕事にかける思いややりがいを知りたいと思っていることが多いです。
そのため、お父様が今のお仕事をやり始めた理由であったり、お仕事に対して感じている”やりがい”を含めるようにしましょう。
その内容に深みがあればあるほど、面接官がお父様やそのご家庭に抱く印象も良くなりやすいです。
②具体的な内容やエピソードを入れる
2つ目は、具体的な内容やエピソードを入れることです。
これは①に関連したものにしましょう。
今までのお仕事の経験を思い返せば、やりがいを感じた瞬間や「この仕事をやっていてよかった」と思う場面があるはずです。
そのちょっとしたエピソードを付け加えるだけで、お父様の回答に深みが出ますし、面接官に与える印象も大きく変わります。
そのため、聞かれた際にスムーズに答えられるように、ちょっとしたエピソードもしっかりと準備しておくようにしましょう。
③堂々と、活き活きと答える
3つ目は、本番で面接から職業や仕事に関して質問されたら、「堂々と、活き活き答えること」です。
というより、上記の①②を意識して回答すれば、熱が入ってきて無意識のうちに活き活き答えているはずです。
また、ご自身のお仕事について、活き活きと語っている時は、自然とお父様の目が輝いていることが多いです。
そのような表情を見せれば、面接官の方々にもお父様がそのお仕事を本当に好きでやっていることが伝わりやすいです。
そのため、面接本番で聞かれたときには、「堂々と、活き活き答えること」を意識してくださいね!
お仕事について第三者にインタビューしてもらうのがおすすめ!
ここまで、面接で「父親の職業・仕事」について聞かれたときのポイントについて解説してきました。
ただ、お父様方のなかには、
「何にやりがいを感じているのかイマイチわからない」
「自分の仕事の何が好きなのかわからない」
という方々もいらっしゃると思います。
そのようなときは、幼児教室の先生や知人などの第三者にインタビューしてもらうことをおすすめします。
自分のことは自分が一番わかっていると思いがちですが、実はそんなことありません。
人に質問されたり、聞かれたりすることで、初めて気づくこともあります。
そのため、ご自身がお仕事に対して、
「どんなやりがいを感じているのか」
「なぜその仕事を今も続けているのか」
が、ピンとこない場合は第三者にお願いして、インタビューしてもらいましょう。
そうすることで、アウトプットにもなるので、良いエピソードや表現も見つかりやすいです。
「父親の職業・仕事」についての質問例
さいごに、面接における「父親の職業・仕事」の質問例をご紹介します。
学校によっては、少し捻った聞き方をしてくる場合もあるため、回答案を作るときの参考にしてみてくださいね!
◉勤務先と勤務年数を教えてくださいますか。
◉お仕事について、差し支えなければ詳しくお話いただけますか。
◉お仕事について社名、役職、内容、規模、従業員数、場所、休日などについて教えていただけますか。
◉お仕事のお帰りはいつも何時ごろですか。
◉仕事上、苦労されたことについてお話ください。
◉お仕事をされる上でのモットーをお聞かせ願えますか。
◉お仕事をする上で気をつけていらっしゃることは何ですか。
◉今日は平日ですが、お仕事の方はどうされましたか。
◉海外勤務のご経験がありましたら、詳しくお話をお聞かせ願えますか。
◉転勤はございますか。
◉(海外勤務があった場合)渡航回数は多いですか。どちらに行かれたことがありますか。
さいごに
今回は面接でお父様のご職業やお仕事について聞かれたときの回答ポイントや質問例について、小学校受験講師の意見も踏まえて解説してきました。
お父様のご職業やお仕事に関して聞かれたときは、今回解説したポイントを踏まえて回答案を考えてみてくださいね!
また、面接でお父様が聞かれやすいその他の質問や回答ポイントについては、以下の記事で詳しく解説しているため、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!
