「小学校受験で一番大切な力はなんですか?」
と聞かれたら、私は迷わず「聞く力」だと答えます。
小学校受験では、「思考力」や「想像力」「運動能力」「巧緻性」などさまざまな能力が求められます。
もちろん、これらの力も大切です。
ですが、最も大切になるのは「聞く力」です。
なぜなら、小学校受験では、中学受験や高校受験などのように自分で問題文を読んで解くのではなく、先生のお話や指示を聞いて、試験に取り組むスタイルとなっているからです。
つまり、先生のお話や指示を”正しく聞いて、理解する力”がなければ、自分の力を100%発揮することはできないのです。
実際、私の教え子の中にも、能力が高かったのに、先生の指示を正確に聞き取ることができず、ご縁をいただけなかった子がいました。
つまり、どんなに優れた思考力や運動能力などがあったとしても、「聞く力」が弱ければ、それを試験本番で100%発揮することはできないのです…。
これを読んでくださっている方の中にも、
「子どもの聞く力が弱くてどうしたらいいかわからない」
「聞き取りが苦手で指示通りにできない」
と悩んでいる親御さんが多いと思います。
そこで今回は、「聞く力」が弱い原因や改善方法について、脳科学やテクニックなどを踏まえて、丁寧に解説していきます。
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
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それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!
「聞く力」が弱い子どもに共通して見られやすい原因
お子さんの「聞く力」が弱い場合、必ず何かしらの理由があります。
また、さまざまな原因が考えられますが、その中でも特に共通して見られやすいものは以下の通りです。
1.脳の特定の領域の発達が遅れている
2.発達障害の可能性がある
3.デジタル機器の使い過ぎによるもの
4.親の関わり方に問題がある
5.勉強を嫌がっている
もし、お子さんの「聞く力」が弱い場合、このような理由や原因が考えられます。
では、1〜5について、それぞれ詳しく解説していきますね。
1.脳の特定の領域の発達が遅れている
聞く力が弱い場合、
「耳に原因があるのかな?」
と考える親御さんも多いと思います。
ですが、基本的に聞く力が弱い場合、その原因は「脳の発達」にあることが多いです。
特に、お子さんに以下のような特徴が見られる場合は、脳の聴覚や記憶を司る領域の発達に遅れが生じている可能性が高いです。
・先生のお話を最後まで集中して聞けない
・ちょっとした雑音に気が取られてしまう
・説明や指示の聞き漏らしが多い
・説明を聞いてもすぐに忘れてしまう
・何度復習しても覚えられない
など
このような特徴が見られる場合は、発達が遅れている脳の領域に適切に刺激を与えていく必要があります。
また、小学校受験三つ星ガイドのオリジナル教材『「聞く力」が弱い理由と改善方法』では、以下のように図解付きで聞く力が弱い原因や改善方法について詳しく解説しているため、気になる方はサンプルをチェックしてみてくださいね!
2.発達障害の可能性がある
もし、
「話しかけても全然反応してくれない」
「いつもボーッとしている」
「目を合わせて会話することができない」
というような特徴が見られる場合は、「発達障害」の可能性もあります。
もし、発達障害であれば、小学校受験の対策だけをやっても成果に結びつきづらいです。
また、脳科学の分野において、発達障害は「脳の機能障害」だとされています。
つまり、発達が遅れている脳の領域に適切な刺激を与えれば、改善する可能性が高いということです。
以下に、発達障害の中でも特に多い「ADHD」と「自閉スペクトラム症」のお子さんに見られやすい特徴をいくつか挙げておきますので、ひとつの参考にしてみてくださいね。
【ADHDの子どもに見られやすい特徴】
・じっとしていられない
(手足をソワソワ動かしたり、トントン叩いたりする、席を離れるなど)
・集中力がぜんぜん続かない(音など”外からの刺激”に敏感)
・集中すると途中で中断できない
・次々に別のことを始める(静かに遊ぶことができない)
・忘れ物やモノをなくすことが多い
・言われたことをすぐ忘れてしまう
・一方的にしゃべり続けてしまう
・話しかけても聞いてないように見える
【自閉スペクトラム症の子どもに見られやすい特徴】
・コミュニケーションが苦手
・言葉をなかなか発しない
・相手の言葉をそのまま繰り返す
・感情や反応が薄いように見える
・特定の物事に対してのこだわりが強い
・感覚に偏りがある(敏感さ・鈍感さ)
・不安や緊張を感じやすい
・人への興味や関心を示しにくい
このような特徴が多く見られる場合は、一度発達障害の診断を受けてみた方がよいかもしれません。
また、もし発達障害だと診断された場合は、療育なども選択肢の一つですが、脳科学に知見のある先生に教育相談するのも個人的にはおすすめです。
3.デジタル機器の使い過ぎによるもの
もし、日常的に子どもにスマホやタブレットを使わせているなら、「デジタル機器の使いすぎ」が原因の可能性もあります。
実際、デジタル機器を通じて動画やゲームに多く触れてしまっている子どもは、聞く力が弱いだけでなく、以下のような特徴が見られやすいです。
人の表情に注意を向けなくなる
※その子自身の表情が少なくなることもある
・言葉や音などに注意を払わなくなる
・人や自然の動きに注意が向かなくなる
・キレやすくなる
・言葉の発達が遅れる(言葉を話さない)
実際、私もデジタル機器の恐ろしさを経験したことがあります。
以下、オリジナル教材『「聞く力」が弱い理由と改善方法』から、私の実体験を抜粋してご紹介します。
実は私も、デジタル機器の恐ろしさを経験したことがあります。
当時、ある男の子の受験を指導していたのですが、そのお子さんがご家族で1週間旅行に行くということで、授業をおやすみしました。
そして、1週間後、旅行から帰ってきたそのお子さんの指導をしました。
すると、授業中にもかかわらず、奇声をあげたり、席を立って動き回ったりするようになっていました。
旅行に行く前も、座っているときに多少体が動いてしまうことはありましたが、奇声を上げたり、席を立つことはありませんでした。
明らかにおかしいと思った私は、親御さんに旅行中の過ごし方を聞きました。
すると、待ち時間や夜など、時間があるときはタブレットやスマホで動画をずっと見せてしまっていたということでした。
私は、それから親御さんにスマホやタブレットの動画を一切やめるようにお願いしました。
その結果、時間はかかりましたが、彼の様子は戻り、再び受験対策に集中して取り組むことができました。
ただ、後々親御さんに家庭での様子を詳しく聞いたら、旅行から帰った後、しばらくは、
「YouTube見せて」
としつこく言ってきたようです。
一番驚いたのは、朝起きてきたときに「おはよう」ではなく、「YouTube」と言ってきたことだったそうです。
その保護者の方は、この言葉を聞いた瞬間、本当に後悔したとおっしゃっていました。
そのため、もし普段からデジタル機器を使わせてしまっているなら、それをやめさせることで改善の兆しが見えるかもしれません。
4.親の関わり方に問題がある
お子さんの聞く力が弱い場合、普段の親御さんの関わり方に原因があるケースも多いです。
例えば、子どもの話を遮るようにしゃべってしまったり、間髪入れずに反論したりすると、子どもは親御さんの話を聞こうとしなくなります。
また、何か叱るときに、ダラダラ叱ったり、大きな声で脅すような叱り方をしてしまっている場合も、聞く力を知らず知らずのうちの弱めている可能性が高いです。
そのため、お子さんの聞く力が弱い場合、子どもとの関わり方を見直すことも大切です。
5.勉強を嫌がっている
子どもの聞く力が弱い場合、単に勉強を嫌がっている可能性もあります。
特に、プリント学習ばかりやらせていたり、受験勉強に対して大きなストレスやプレッシャーを感じている場合、お子さんは「勉強したくない」と思ってしまっているかもしれません。
もしそうなら、そもそも「聞く状態」ができていないわけですから、いくら丁寧に説明してもそれが伝わる可能性は低くなってしまいます。
また、脳は「楽しい!」と思っているときに活発に働くと言われています。
つまり、「つまらない」「やりたくない」と思っているなら、脳の発達を促すことが難しく、結果的に「聞く力」も伸びづらくなってしまいます。
そのため、もし子どもが楽しいと感じられていないなら、学習の仕方を変えたり、受験対策の中に遊びを取り入れていくことが大切です。
「聞く力」を伸ばすための方法やテクニック
「聞く力」を伸ばす方法と聞くと、脳科学に基づいた特別なトレーニングを思い浮かべる方も多いと思います。
もちろん、そのようなワークも大切です。
ただ、普段の親子の関わり方や日常生活を少し工夫するだけで「聞く力」はどんどん伸びていきます。
そのため、まずは以下のポイントを意識してみることをおすすめします。
1.親子の会話や伝え方(叱り方)を見直す
2.家庭学習の仕方を変える
3.遊びトレーニングを取り入れる
4.規則正しい生活をする
5.デジタル機器との付き合い方を見直す
では、1〜5について、それぞれ詳しく説明していきますね!
1.親子の会話や伝え方(叱り方)を見直す
1つ目は、親子の会話や伝え方、叱り方などを見直すことです。
先ほどもお伝えしたように、聞く力が弱い場合、親御さんの関わり方に原因がある可能性もあります。
そのため、以下のような関わり方をしてしまっている場合は、見直してみることをおすすめします。
・子どもの話を遮ってしまっている
・受験のこと以外のコミュニケーションが少ない
・ダラダラ叱ってしまっている
・短い言葉で叱ることが多い
など
また、オリジナル教材『「聞く力」が弱い理由と改善方法』では、以下のサンプルのように“聞く力を伸ばす親子の関わり方”について具体的に解説しているため、気になる方はチェックしてみてくださいね!
2.家庭学習の仕方を変える
もしお子さんが受験対策に対して「楽しさ」を感じることができない場合は、家庭学習の仕方を変えることも大切です。
先ほどもお伝えしたように、「つまらない」「やりたくない」と子どもが感じている状態で、説明したり、伝えようとしても、聞いてくれないことが多いです。
特に、プリント学習ばかりやらせてしまっている場合、このケースに当てはまることが多いです。
そのため、具体物を使った学習を増やしたり、メニューの順番などを変えて、学習の仕方を見直すことも大切です。
3.遊びトレーニングを取り入れる
私たちの脳は、「楽しい」と感じることで、活発に働きます。
また、脳の働きが活発になると、当然、脳の全体的な発達につながり、結果的に「聞ける脳」を育てることができます。
そして、幼少期の子どもが心から「楽しい!」と感じられるのは、「勉強」ではなく「遊び」です。
そのため、もし聞く力を伸ばしたいなら、遊びを交えたトレーニングを積極的に取り入れることも大切です。
このような”遊びトレーニング”は、子どもが楽しみながら脳の聴覚を司る領域に刺激を与えることができるため、聞く力も伸びやすいです。
聞く力を伸ばすのに役立つ”遊びトレーニング”については、『「聞く力」が弱い理由と改善方法』で詳しく解説しているため、気になる方はサンプルをチェックしてみてくださいね!
4.規則正しい生活をする
もし、子どもが、
「聞いたことをすぐに忘れてしまう」
「何回復習してもすぐに忘れてしまう」
ということであれば、脳の記憶を司る領域の発達が遅れている可能性が高いです。
また、脳の中で主に記憶の役割を担う「海馬」という部分は、生活リズムや時間を管理する役割も担っています。
つまり、規則正しい生活をすることで、海馬の発達が促され、結果的に記憶力が上がるケースも多々あります。
そのため、聞いたことを覚えられないという場合は、規則正しい生活を送ることもポイントです。
5.デジタル機器との付き合い方を見直す
もし、普段からデジタル機器を子どもに使わせているなら、デジタル機器との付き合い方を見なすことをおすすめします。
デジタル機器を通しての動画やゲームなどは、基本的に乳幼児の脳には悪い影響をもたらします。
実際、長時間のテレビ視聴が発達障害(特にADHDや自閉スペクトラム症)の要因になることも示されています。
そのため、お話を集中して聞くことができなかったり、落ち着きがなかったりする場合は、デジタル機器の使用を一旦止めることをおすすめします。
それだけで、聞く力が改善する可能性も十分あります。
「聞く力」を伸ばすのに役立つオリジナル教材3選
以下では、聞く力を伸ばすのに役立つオリジナル教材を3つご紹介します。
そのため、子どもの聞く力が弱くて悩んでいる方、聞く力を伸ばしたい方は、ぜひサンプルなどをチェックしてみてくださいね!
「聞く力」が弱い理由と改善方法【図解付きで解説】
◉聞く力が弱い子どもの共通点や原因
◉聞く力を伸ばすことで期待できるメリットや効果
◉聞く力を伸ばす「親子の関わり方」や「遊びトレーニング」
などについて、脳科学を踏まえて、図解付きで解説しています。
そのため、お子さんの聞く力が弱くて悩んでいる方、聞く力を伸ばす方法を知りたい方にはおすすめの内容となっています。
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「聞く力」が弱い理由と改善方法【図解付きで解説】
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『聞く力トレーニング 基礎・応用編』では、聞く力を養うのに役立つ問題を全60題収録しています。
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さらに、問題によっては具体物として使用できるオリジナル教材もご用意しています。
そのため、お子さんの聞く力が弱くて悩んでいる方、家庭学習で聞く力を伸ばすトレーニングをしたい方にはピッタリの教材となっています。
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小学校受験三つ星ドリル「聞く力トレーニング 基礎・応用編」
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三つ星ドリル「お話の記憶 基礎・応用編(音声付き)」
「小学校受験三つ星ドリル」は、分野別の家庭学習用ドリルです。
『お話の記憶 基礎・応用編』では、基礎的な問題(300〜500字程度)から入試レベルを意識した応用問題(500〜700字程度)まで全30題収録しています。
また、複数の問題パターンを用意しているため、さまざまな入試問題に対応する力を養うことができます。
さらに、ダウンロード形式のPDFデータとなっております。 そのため、冊子タイプの問題集と違って、印刷すれば何回でも復習可能となっております。
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※本商品では、問題1〜30の音声を「mp3」で配布しております。
そのため、「お話の記憶」の単元を強化したい方、家庭学習で「お話の記憶」に取り組みたい方にはピッタリの教材となっています。
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小学校受験三つ星ドリル「お話の記憶 基礎・応用編(音声付き)」
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【形式】
PDFデータ(DL形式)
さいごに
今回は、「聞く力」が弱い原因や改善方法について、脳科学やテクニックなどを踏まえて、丁寧に解説してきました。
最初にもお伝えしたように、「聞く力」は小学校受験において一番大切な力です。
また、聞き取りが苦手だったり、聞いたことをすぐに忘れてしまうというお悩みを抱えている方も多いと思います。
そのため、ぜひ今回解説したことを参考にしてみてくださいね!
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