近年では、小学校受験は、経済的に余裕のあるご家庭のお子さんだけでなく、一般的なご家庭や共働きのご家庭でも私立小学校や国立小学校を目指すケースが増えてきています。
それほど子どもの教育への関心が高まり、少しでも良い教育を幼いうちから受けさせたいと思う親御さんが増えたのかもしれません。
また、なかには小学校受験を見据えて、生まれて間もない頃から学習を始めさせるご家庭もございます。
そこで今回は、0歳~1歳の赤ちゃんでも楽しくできることについて、現役の小学校受験講師がわかりやすく解説していきます。
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
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三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
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0歳~1歳は親子の触れ合いが最も大事!
0歳~1歳のお子さんに関しては、小学校受験を見据えたからといって、なにか特別なことをする必要はあまりありません。
とにかく、1番大切なことは、お母さんやお父さんがたくさん話しかけたり、笑いかけたり、お子さんがなにかしたときに反応してあげることです。
早いうちから機械的に数字やひらがなを見せて覚えさせようとしたり、知育DVD漬けにするのはむしろ逆効果です。
実際、小学校受験を意識しすぎて、時間があれば赤ちゃんに知育DVDをたくさんみせたり、大量に暗記練習をさせる親御さんもいらっしゃいますが、このようなことをしても意味がありません。
むしろ、知育DVDなどを早いうちから与えると悪影響をもたらすことも知られています。
※知育DVDの効果についてはこちらの記事で詳しく解説されているので、気になる方は参考にしてみてください。
また、この時期は、何かを教え込むというよりは、さまざまな関わり方を通して、赤ちゃんの脳に刺激を与えることが大切です。
そのため、大前提として、小学校受験を見据えたとしても、0歳~1歳は親子の触れ合いのなかで、脳に刺激を与えていくことをしっかりと念頭に置いておくようにしましょう。
0歳~1歳のお子さんとの具体的な関わり方
では、ここからはさっそく、0歳から1歳までのお子さんが日々の生活のなかで楽しくできる関わり方や遊びについて、具体的にご紹介していきたいと思います。
小学校受験の指導経験や問題分析を通して思いついたものをすべてご紹介します。
それは次の20個です。
①こまめな声掛け
②グーパー運動
③見つめ合いトレーニング
④まねトレーニング
⑤いない・いない・ばぁ
⑥視線トレーニング
⑦お散歩
⑧会話あそび
⑨指遊び
➉おつまみトレーニング
⑪顔認識(鏡を使用)
⑫色遊び(三原色を使用)
⑬どっちでしょうゲーム
⑭スプーントレーニング
⑮言葉なおし
⑯足踏み体操
⑰ずけいボックス
⑱積み木遊び(大きいサイズ)
⑲おすわり練習
⑳絵本の読み聞かせ
では、①~⑳の遊びに一体どんな効果や意味があるのかについて、それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
①こまめな声掛け
生まれて間もない赤ちゃんは、言葉の意味自体は理解できていないものの、お母さんやお父さんの語りかけに脳自体は反応しています。
また、反応がなくても、たくさん話しかけることで、後の語彙力アップにもつながります。
小学校受験では、しりとり問題などもあるので、毎日できるだけたくさん話しかけてあげるようにしましょう。
②グーパー運動
生まれたばかりの赤ちゃんには、手をグーパーする「把握反射」が働きます。
そのため、お母さんやお父さんが人差し指などを赤ちゃんの手のひらに当てて、ギューッと握らせたり、手を開いてパーにさせたりするようにしましょう。
小学校受験では、手先の器用さである「巧緻性(こうちせい)」も必要なので、幼い頃から指先や手全体の動きを活発に運動させることが大切です。
③見つめ合いトレーニング
お母さんがお子さんの目をじっと見つめる、「見つめ合いトレーニング」も大切です。
これをおこなうことで、目、視神経、視覚野を養うことができます。
また、何かを見せるときは、赤ちゃんの目から30cmほど離すようにしましょう。
④まねトレーニング
まねトレーニングもおすすめです。
まねトレーニングでは、お母さんが最初に仕掛けて、それを赤ちゃんに真似させるトレーニングです。
例えば、お母さんが赤ちゃんを抱きかかえながら、口をあけたら、赤ちゃんも口をあけるまで待ちます。
それができたら、舌を出してみて、赤ちゃんが真似できるか少し待ってみましょう。
ほかにも、手をグーパーさせているところを見せて、赤ちゃんもそれをできるか確認してあげましょう。
このようにお母さんのまねができていれば、脳のミラーニューロンが働いているということになります。
⑤いない・いない・ばぁ
生後2ヶ月くらいから、赤ちゃんは笑うようになります。
そのため、この時期から「いないいないばぁ」をしましょう。
このときのポイントは、いないないのときに手で顔を隠して、ばぁのときに笑顔をみせていっしょに笑うことです。
また、いないいないばぁは、前頭前野の記憶の訓練にもなるのでオススメです。
⑥視線トレーニング
③でご紹介したトレーニングができたら、次に視線を誘導するトレーニングをしましょう。
ぬいぐるみなど、お人形を用意して、赤ちゃんの目の前でゆっくりと左右に動かします。
このとき、人形の動きにしっかりとついてきているか確認して、動かす速さを調整するようにしましょう。
また、生後半年を過ぎてきたら、座らせた状態で、目の前でお人形をゆらして、お子さんが顔を動かしながら視線で人形を追えるかをチェックしていくようにしましょう。
⑦お散歩
お散歩は、幼いお子さんにとって「冒険」です。公園でお散歩するだけで、見たことない植物や虫、遊具など、刺激がいっぱいです。
そのなかには小学校受験でも必要になる知識がたくさんあります。実際、小学校受験では、季節ごとのお花や生き物などを問う課題が出題されることが多いです。
そのため、可能な限りお散歩にいっしょに連れて行ってあげるようにしましょう。
⑧会話あそび
生後4ヶ月を過ぎた頃から、赤ちゃんは「あー」や「まー」など喃語が出てきます。
そのタイミングになったら、最初はオウム返し(※)をしてあげるようにしましょう。
※オウム返しは、相手の言った言葉を繰り返すようにして、返事をしてあげることです。
それが慣れてきたら、例えば、赤ちゃんが「まー」といったら、「ママね」というふうに意味のある言葉に関連付けて教えていくようにしましょう。
⑨指遊び
おすわりができるようになったら、指遊びをしましょう。
これは簡単で、例えば、親指と人差し指をくっつけたり、親指と中指・薬指を使ってキツネさんをつくったりなどするだけでOKです。
そうすることで、指の動きがスムーズになり、小学校受験で必要な「巧緻性」にもつながります。
➉おつまみトレーニング
「おつまみトレーニング」も、お子さんの手先の感覚を養うのにおすすめの遊びです。
おつまみトレーニングでは、お皿を2つ用意して、ビー玉や飴玉などを指でつまんで、もう一方の皿に移すゲームです。
これは、脳の運動野、そして、意思決定の際に働く前頭前野が働くのでオススメです。
⑪顔認識(鏡を使用)
鏡を使って、自分の顔を認識させる顔認識もやってあげるようにしましょう。
そうすることで、赤ちゃんは自分の顔はもちろん、それを構成する目や口、鼻などを認識します。
また、小学校受験では、鏡のうつり方を問う「鏡映図」という分野の問題も出題されます。
そのため、早いうちから鏡に触れさせるようにしましょう。
⑫色遊び(三原色を使用)
この時期では、色遊びもオススメです。
特に三原色と言われている赤・青・緑を知育玩具などを使って教えてあげるようにしましょう。
また、お散歩などで、信号やお花、看板の色を指差しながら、色を教えてあげるのもオススメです。
⑬どっちでしょうゲーム
「とっぢでしょうゲーム」はみなさんもお馴染みの遊びです。
どちらか片方に物を隠して、どっちに隠しているか当てるゲームになります。
ただ、この時期のお子さんには、目の前で物をわかりやすく隠して、どっちか当てさせてあげるのがポイントです。
そうすることで、短期記憶を鍛えることができ、脳のトレーニングになります。
慣れてきたら、少し難しくして、レベルアップさせるようにしましょう。
⑭スプーントレーニング
離乳食がはじまったら、スプーンを使うトレーニングを徐々に始めるようにしましょう。
小学校受験では、お箸の使い方をチェックする課題があります。
ただ、0~1歳のお子さんにお箸はまだまだ難しいです。
そのため、まずはスプーンを正しく使って、食事をする習慣を身につけさせるようにしましょう。
⑮言葉なおし
生後10ヶ月以降は、なるべく「赤ちゃん言葉」を使わないで、正しい言葉を使うようにしましょう。
赤ちゃん言葉を一度覚えてしまうと、どうしても正しい言葉を覚え直す必要があるので、二度手間になってしまいます。
そのため、1歳近くになったら、正しい言葉遣いで話しかけるようにしましょう。
これが後の小学校受験の面接やペーパーテストで必ず生きてきます。
⑯足踏み体操
発達を考えると、1歳ごろから歩けるようになるお子さんが出てきます。
その準備段階として、正しい歩き方を教える「足踏み体操」が大切です。
足踏み体操では、テーブルなどにつかまらせながら、かかとから着地して、足の裏をしっかりと地面につけて、地面を蹴り上げるときに拇指球(ぼしきゅう)にしっかりと力を集中させて踏み上げる一連の動きを教えることができます。
そのため、歩く前段階として、足踏み体操でトレーニングするようにしましょう。
⑰ずけいボックス
「図形ボックス」は。ボックスに特定の図形の穴があって、その穴の形に合った図形をはめる知育玩具です。
図形ボックスで遊ぶことで、同じ形や異なる形を見分ける力などを養うことができます。
小学校受験でも、図形問題は頻出なので、早いうちから図形に触れさせることが大切です。
⑱積み木遊び(大きいサイズ)
大きい積み木を使った遊びも大切です。
積み木は、立体図形を楽しく学べるおもちゃのひとつです。
そのため、1歳前のお子さんでも使いやすい大きめの物を使わせて、遊ばせるようにしましょう。
また、小学校受験では、積み木の絵を見て、その数を数える問題などが出題されるので、早いうちから積み木を通して立体的な図形に慣れておくのも大切です。
⑲おすわり練習
小学校受験のペーパーテストは、座って行われます。
そのため、最初は地面で大丈夫なので、お尻をつけた状態でバランスをとって座る練習をするようにしましょう。
⑳絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせをすることで、語彙力のアップや想像力などが養われます。
また、ほとんどの私立・国立小学校で出題される「お話の記憶」の対策にもなります。
※「お話の記憶」の詳細はこちらで解説しています。
ちなみに、絵本は生まれて間もないころから読み聞かせしても、弊害などは報告されていないので、なるべく早い時期から読んであげることをオススメします。
さいご
今回は、0歳~1歳のお子さんでもできる遊びや学習について解説してきました。
繰り返しになりますが。この時期のお子さんは、小学校受験対策を見据えたとしても、特別なことをする必要はありません。
むしろ、この年齢のお子さんは、お母さんやお父さんがたくさん関わってあげる中で、後に小学校受験で必要になる土台の能力をゆっくり育むことが大切です。
また、日常生活のどの場面を切り取っても、見方を変えれば小学校受験の対策になるのです。
そのため、今から小学校受験を考えている親御さんは、ぜひ今回解説したことを参考にお子さんとの関わり方を考えてみてくださいね!
また、1歳~2歳のお子さんでもできる小学校受験を見据えた楽しい遊びや学習に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
また、単元別シリーズである『小学校受験三つ星ドリル』は、分野別の家庭学習用ドリルで、各単元ごとに30問収録しています。
三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!