「子どもがペーパーを嫌がって、なかなか学習が進まない…」
「ペーパー学習になるとダラダラやるから、叱ってばっか…」
小学校受験の対策を始めると、だれもが一度ぶつかる壁、それが、お子さんのペーパーに対する拒否反応です。
実際、お子さんがなかなかペーパーに取り組まず、頭を抱えている親御さんも多くいらっしゃいます。
なかには、アイスやおやつなどのご褒美をあげることを約束して、なんとかお子さんがペーパーに取り組むように努力なさっているお母さんもいます。
また、ペーパーにきちんと取り組まないお子さんに対して、イライラしてしまって、ついつい強く叱ってしまうということもあると思います。
ただ、お子さんがペーパーを嫌がるのには、必ず理由があります。
そこで今回は、ペーパーを嫌がるお子さんへの対応方法やそのポイント、コツについて、現役の小学校受験講師が解説していきます。
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目次
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子どもがペーパーを嫌がる三大要素
子どもがペーパー学習を嫌がるのには必ず理由があります。
そして、その三大要素は以下の3つです。
「つまらない」
「楽しくない」
「むずかしい」
もちろん、お子さんによって細かな理由はちがいますが、たいていの場合、最終的にはこの3つに集約されます。
そして、この3つは、まったく別々というよりも、お互いに働き合うことによって、お子さんのペーパーへの抵抗をより強めてしまいます。
例えば、
「むずかしくて解けないからつまらない」
「解けないから楽しくない」
などのような感じです。
そのため、この三大要素を解決することができれば、お子さんは今よりもペーパーを前向きに取り組めるようになるということです。
そのため、お子さんがペーパーを嫌がる三大要素をまずは覚えておきましょう。
ペーパー学習が嫌いになる勉強のやり方
ここでは、お子さんがペーパーを嫌がる理由をもう少し具体的に見ていきましょう。
ほとんどの場合、その原因は「勉強のやり方」にあることが多いです。
また、ここでの「勉強のやり方」には、親御さんのお子さんへの接し方は態度なども含まれます。
では、ペーパーを嫌がる子どもに見られやすい勉強のやり方の特徴を見ていきましょう。
それは次の5つです。
①ペーパーばかりやらせている
②苦手な単元ばかり解かせている
③難しい問題ばかり解かせている
④問題を解けない時に叱っている
⑤休みがなくてパンク状態になっている
ペーパーを嫌がるお子さんには、勉強の進め方において、上記のような特徴が見られやすいです。
また、一つだけでなく、複数当てはまることがあるので注意してくださいね。
では、①~⑤について、それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
①ペーパーばかりやらせている
ペーパー嫌いなお子さんは、小学校受験の対策において、ペーパーばかりやらされていることが多いです。
たしかに、親御さんからすれば、小学校受験の対策で意識するのがペーパーですし、もしお子さんがペーパーを苦手としているなら、なおさら克服させるためにやらせたいと思いますよね。
ただ、ペーパー学習に偏っていると、お子さんも嫌がるようになりますし、うんざりしてしまいます。
そのため、まずは、ペーパー学習に多くの時間を割きすぎていないか、ペーパーだけをやらせていないか、思い返してみるようにしましょう。
②苦手な単元ばかり解かせている
お子さんがペーパーを嫌がる場合、苦手な単元ばかり解かせていることも多いです。
効率的にペーパー学習を進める場合、苦手な単元のプリントを集中して解かせて、克服させようとします。
たしかに、このやり方をすれば、ペーパーで高得点が取れるようになるのがセオリーです。
ただ、実は、苦手な単元ばかり解かせるペーパー学習に対して、お子さんは苦痛を感じていることが多いです。
お子さん側からしたら、苦手な単元プリントを見たら、
「あ、この問題、難しいやつだ」
と思ってしまい、その瞬間、モチベーションも下がってしまいます。
もちろん、苦手な単元を克服することは大切ですが、そればかりやらせても、お子さんのやる気を奪い取ってしまいます。
そのため、苦手な単元を克服させたい場合でも、そればかりやらせないように注意することが必要です。
③難しい問題ばかり解かせている
②と同じようなパターンとして、難しい問題ばかり解かせていると子どもがペーパーを嫌がるようになります。
親御さんとしては、
「どんどん難しい問題を解けるようになってほしい」
「志望校を意識して難しい問題に慣れさせたい」
という思いがあると思います。
ただ、お子さんは、難しい問題が続いてうまく解けないと、それだけで落ち込んでしまいますし、調子を落としていってしまいます。
そのため、難しい問題ばかり解かせるのもNGです。
④問題を解けない時に叱っている
お子さんがペーパーを嫌がる理由はお母さまやお父さまにある場合もあります。
特に、お子さんがペーパーの問題を解けないときやまちがってしまったときに、強く叱る習慣があると、お子さんはプレッシャーを感じてしまい、勉強するのが恐くなってしまいます。
また、自分に自信を持てなかったり、自尊感情が低くなったりしてしまうこともあります。
もちろん、お子さんがふざけてやっていたり、よくない態度をとったときに一喝することは大切ですが、勉強の能力に対して叱ると、ペーパーに対して苦手意識をもってしまい、嫌がるようになります。
⑤休みがなくてパンク状態になっている
お子さんがペーパーに拒否反応を示している場合、ペーパー学習自体に原因があるとは限りません。
もしかしたら、習い事や小学校受験の勉強で毎日休む時間がなく、パンク状態になっているかもしれません。
お子さんは、受験をするにしても、まだまだ体力はありませんし、幼いので精神的にも不安定です。
そのため、適度にリラックスできる時間を親御さんが作ってあげないと、言われるがままにがんばって、いつかパンクしてしまいます。
そのため、適度に息抜きをさせてあげることも大切です。
ペーパー嫌いを防ぐ勉強方法やポイント
ここまで解説してきたことを踏まえて、ペーパー嫌いなお子さんの学習を進めていくときのポイントについて解説していきます。
それは、次の5つです。
1.ペーパー以外の対策もやらせる
2.苦手な単元は簡単過ぎる問題から取り組む
3.「得意→苦手→得意」のサンドイッチ法を活用
4.問題を解けなくても叱らないこと
5.問題を解けたらとにかく褒めること
この5つのポイントを実践するだけで、お子さんのペーパー学習に対する意識も少しずつ変わっていきます。
では、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
1.ペーパー以外の対策もやらせる
小学校受験では、ペーパー以外にも、運動テストや工作、行動観察など、さまざまなテストや課題が出されます。
そのため、ペーパーばかりやっていても、合格できるわけではありません。
また、お子さんによって得意分野はちがいます。
例えば、男の子であれば、運動対策や行動観察で見られる集団遊びを得意としていることが多いです。
女の子であれば、工作や絵画などが好きというお子さんが多いです。
このようなお子さんは得意分野に関しては、勉強や対策という意識をもたないで、楽しみながら練習することができます。
そのため、ペーパーを嫌がっているお子さんは、一度お子さんが前向きに楽しみながら取り組める他の対策をやって、気分をリフレッシュさせてあげることも大切です。
2.苦手な単元は簡単すぎる問題から取り組む
ペーパー学習で苦手な単元を克服させたいなら、ステップアップ法を用いることをオススメします。
これは、簡単な問題から徐々に難しい問題へステップアップしていって、最終的に苦手を克服する方法になります。
実は市販で売られている問題集などをあまり考えないで買ってしまうと、はじめてのお子さんには難しすぎる問題が多かったりします。
そのため、お母さまやお父さまから見て、「この問題なら解けるかな」と思ったレベルの1つか2つ下くらいの問題から解かせてみることをおすすめします。
そうすることで、自信をつけながら、難しい問題に取り組んでいくことができます。
また、簡単な問題から解かせるとこで、その分野のどの点を理解できないのかについても分析することができるので、克服方法や教え方のヒントを得られることも多いです。
3.「得意→苦手→得意」のサンドイッチ法を活用
苦手単元の問題を解かせるときは、その前後でお子さんが得意な単元の問題を解かせてあげましょう。
苦手単元を得意単元でサンドイッチにしてあげることで、お子さんのモチベーションを下げることなく、ペーパーに取り組ませることができます。
ペーパーといっても、さまざまな単元がありますのでに、お子さんが比較的スムーズに解くことができる得意分野も必ずあるはずです。
そのため、苦手単元の問題を解かせるときは、得意な単元でサンドイッチにして、やる気を高めるようにしましょう。
4.問題を解けなくても叱らないこと
問題を解けなかったとき、叱らないようにすることも大切です。
もちろん、お子さんがふざけてやっていたり、よくない態度をとったときに一喝することは必要です。
ただ、がんばって取り組んでいるけど、まだ理解が追いついていないときに、「どうしてできないの!」などと叱ると、ペーパーに対してより苦手意識をもってしまい、嫌がるようになります。
そのため、一生懸命取り組んでいる場合には、間違えてしまって叱らないようにしましょう。
その代わり、どこがわからないかを丁寧に聞いてあげて、できるようになるための方法を一緒に考えてあげるようにしましょう。
5.問題を解けたらとにかく褒めること
得意な単元、苦手な単元に関係なく、問題を解けたときは、思いっきりほめてあげましょう。
お子さんは、大好きなお母さんやお父さんからの褒められると、とても嬉しいですし、やる気も倍増になります。
むしろ、アイスやおやつなんかの物質的な報酬よりも、心が満たされます。
そのため、お子さんが問題を解けたときは、大げさなくらい褒めてあげましょう。
また、個人的にオススメなのがハイタッチです。
ハイタッチすることで、こちらの喜びも伝わりやすいですし、楽しくできるので、ぜひ一度やってみてくださいね!
さいごに
今回は、ペーパーを嫌がるお子さんへの対応方法やそのポイント、コツについて解説してきました。
お子さんがペーパーを嫌がる「つまらない」「楽しくない」「むずかしい」 の三大要素を理解した上で、「お子さんの勉強の進め方」をしっかりと変えていくことが大切です。
そのため、今回解説したことを参考に、勉強の進め方を見直してみてくださいね!
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三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
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