小学校受験をするにあたって、保護者の方々から、
「小学校受験に役立つ習い事はありますか?」
「習い事は受験期間も続けても大丈夫ですか?」
というようなご質問をいただきます。
たしかに、小学校受験では、一定の知識や思考力だけでなく、巧緻性や運動能力も求められるため、さまざまな習い事をしておくことでそれらの能力が養われ、結果的に小学校受験に役立つ可能性があります。
ただ、その一方で、複数の習い事をしていることで、肝心の受験対策の時間を確保できなくなってしまい、結果的にマイナスの影響を及ぼすケースもあります。
そこで今回は、小学校受験に役立つ習い事や習い事を続ける上での注意点などについて、小学校受験講師が丁寧に解説していきます。
目次
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小学校受験に役立つ代表的な習い事
まずは、小学校受験に役立つと言われている代表的な習い事をご紹介します。
それは、次の7つです。
1.ピアノ
2.スイミング
3.体操教室
4.絵画造形教室
5.武道(空手や柔道など)
6.そろばん
7.お習字
では、1~7の習い事なぜ小学校受験に役立つのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.ピアノ
1つ目は、ピアノです。
ピアノは、脳を刺激し、脳機能をまんべんなく向上させる効果があると言われています。
例えば、思考力を司る前頭前野や、記憶力を司る海馬が刺激されることで、思考力や記憶力が伸びます。
なかでも言語記憶が著しく向上し、集中力、粘り強さ、勤勉さ、創造性といった気質が育まることもわかっています。
これらは、間接的に小学校受験に役立ちます。
また、小学校受験では、先生の指示や設問を「聞く力」であったり、童謡などを使ったリズム運動などが出されることもあるため、ピアノを練習しておくことで、このような課題にも対応しやすくなります。
そのため、もしこれから習い事をさせたいと思っている方は、ピアノを選択肢のひとつとして考えることをおすすめします。
2.スイミング
2つ目は、スイミングです。
スイミングを習うことで、体力がついて、免疫力が向上したり、姿勢がよくなったり、関節への負担が少なくして全身の筋肉を鍛えることができます。
小学校受験は、ペーパーだけでなく、絵画制作や運動などの対策もしなければならないため、一定の体力が必要です。
また、試験中は、課題に取り組む時の姿勢もチェックされています。
そういった意味で、スイミングは小学校受験に役立つと言えます。
そのため、運動の習い事をさせたいと思っている方は、スイミングも検討してみるようにしましょう。
3.体操教室
3つ目は、体操教室です。
小学校受験を目指すご家庭の中には、幼児教室と掛け持ちで体操教室に通わせている方々も多いです。
なぜなら、ほとんどの小学校では、試験のひとつとして運動テストが実施されるからです。
運動テストでは、前回りなどのマット運動やくま歩き、ボールつき、ケンケンパーなどのリズム運動など、さまざまな種目が出されます。
これらの運動種目に対応できるようになるために、体操教室にお子さんを通わせている親御さんは多いです。
また、体操教室は、小学校受験に直接的に役立つ習い事でもあります。
そのため、体操教室も選択肢の一つとして検討してみるとよいでしょう。
4.絵画造形教室
4つ目は、絵画造形教室です。
小学校受験では、試験のひとつとして、絵画や制作が出されることがほとんどです。
このような課題では、お子さんの想像力や独創性、巧緻性(手先や指先を上手に使う力)がチェックされていると言われています。
また、これらの課題の対策として、掛け持ちで絵画造形教室にお子さんを通わせている方も多いです。
そのため、志望校の過去問で、絵画や製作課題が出される場合や、ご自身で教えることが難しい場合は、絵画・造形教室に通わせるのも選択肢のひとつでしょう。
5.武道(空手や柔道など)
5つ目は、武道です。
少数ですが、小さいうちからお子さんに空手や柔道などの武道を習わせているご家庭もあります。
武道では、挨拶やお返事などをはじめとした礼儀作法や姿勢などを学ぶことができます。
また、集中力や粘り強さなどの気質を養うこともできます。
そのため、礼儀作法について学ばせたいという方には、空手や柔道も検討してみることをおすすめします。
6.そろばん
6つ目は、そろばんです。
そろばんの一番のメリットは、はやいうちから数字に触れることで、計算に強くなったり、算数嫌いになるのを防げることにあります。
また、それ以外にも集中力や発想力、情報処理能力(問題を聞いて処理する力)を養うことができます。
さらに、受験では、数に関する問題が頻出します。
具体的には、シンプルに数える計数問題や数の増減・分割問題などが出題されやすいです。
そろばんを習っていると、このような問題を解くのにも役立ちます。
そのため、もし数字に強くなってほしいということであれば、そろばんもオススメの習い事のひとつです。
7.お習字
7つ目は、お習字です。
お習字を習うことで、きれいな字が書けるようになることはもちろん、巧緻性や運筆能力、姿勢、集中力などを育むことができます。
小学校受験では、ペーパーを解く時に運筆能力が必要になりますし、絵画制作などでは巧緻性も必要になります。
そういった意味でも、お習字はお受験に間接的に役立つと言えます。
そのため、お習字も習い事のひとつとして検討してみてくださいね。
習い事を続けるべきか迷った時のポイント
年中後半~年長の時期になると、今やっている習い事を続けるべきか、それとも一旦お休みすべきか迷う方が増えます。
実際、年長になったらお教室以外の習い事を一旦休むようにお願いする幼児教室もあります。
そのようなことを踏まえて、受験が近づいてきた時、習い事を続けるべきか迷ったら、次のようなポイントを基準に決めることをおすすめします。
1.お子さんの意思を聞く
2.習い事と受験に役立つかどうか
3.習い事が勉強時間にどれくらい影響するか
では、1~3について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.お子さんの意思を聞く
今やっている習い事を続けるべきか迷った時は、必ずお子さんの意思を聞くようにしましょう。
理想は、お子さんが続けたいと言った習い事はさせてあげることです。
ですが、受験までの残りの期間によっては、そのまま続けさせることが難しい場合もあると思います。
そのような場合は、きちんとお子さんと話し合い、理由を説明することが大切です。
また、習い事がお子さんの一つの楽しみになっているケースもあるため、完全に休ませるのではなく、頻度を減らして通わせることができいかを考えるのもポイントです。
いずれにせよ、習い事を続けるべきか、一旦休ませるか迷った時は、お子さんときちんと話し合いを行うようにしましょう。
2.習い事と受験に役立つかどうか
習い事を続けさせるべきか迷った時は、習い事が受験に直接的に役立つのか、間接的に役立つのかを判断基準にすることも大切です。
例えば、体操教室や絵画造形教室は、小学校受験に直接的に役立つ習い事と言えます。
一方で、スイミングやピアノは、間接的には受験に役立ちますが、直接的に必要かどうかと言われるとそうではありません。
個人的には、受験に直接的に役立つ習い事であれば、年長になっても続けてよいと思いますが、その他の習い事に関しては、今のお子さんの状態や志望校の難易度によって慎重に検討すべきだと思います。
もし、受験に集中したい場合は、一旦休むか、頻度を少なくするかなどして、対応するようにしましょう。
3.習い事が勉強時間にどれくらい影響するか
3つ目は、習い事が勉強時間にどれくらい影響するかどうかです。
習い事は、次のような2つのグループに分類することもできます。
A:家で予習や練習が必要なもの
B:その場で練習すればいいもの
例えば、ピアノや塾などは、家で予習や練習が必要な習い事と言えます。
一方で、スイミングなどは、基本的にその場で練習すればよい習い事です。
Bタイプの習い事であれば、習い事の往復時間が必要になるため、家庭学習の時間に大きな影響はないでしょう。
一方で、Aタイプの習い事は、家での予習や練習が必要になるため、家庭学習に大きな影響を与える可能性が高いです。
そのため、Aタイプの習い事は、お子さんの今の状態や志望校の難易度によって続けるべきか慎重に判断すべきでしょう。
このように。家庭学習の時間に習い事がどれくらい影響を及ぼすかも判断基準に一つにすることがポイントです。
さいごに
小学校受験に役立つ習い事や習い事を続ける上での注意点などについて、小学校受験講師が解説してきました。
習い事には、直接的、または間接的に小学校受験に役立つものがあります。
そのため、習い事を探している方、今やっている習い事を続けるさせるべきか迷っている方は、今回解説したことを参考にしてみてくださいね!
小学校受験三つ星ガイドでは、オリジナル教材も作成・販売しております。
お父様、お母様から大変ご好評の教材として、願書作成に必須の『合格する「志望理由の書き方」』や面接対策に役立つ『合格する親の面接対策(400問以上収録)』、『合格する子どもの面接対策(全100問収録)』などがあります。
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三つ星ドリルは、イラストも豊富で、基礎的な問題から入試レベルの問題まで用意しているため、特定の単元を強化をしたい方、苦手単元を対策したい方にピッタリです。
さらに、本商品はすべてダウンロード形式のデジタルコンテンツ(PDFデータ)となっておりますので、印刷すれば何度でも使えるほかに、カラーでもモノクロでも使用できます。
それぞれ、サンプルページをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいね!