小学校受験のペーパー課題で頻出する単元のひとつに「重ね図形」があります。
重ね図形では、例えば次のような問題が出題されます。
このように「重ね図形」は、2つの図形や絵をスライドさせて重ねた時にどうなるのかを答える問題です。
シンプルな絵が描いてあるだけの重ね図形であれば、お子さんも簡単に解けることが多いですが、複雑な図形などになってくると間違える可能性が高くなります。
また、重ね図形は、重ねた時のイメージができないと解くことはできないため、教える時にその点も工夫する必要があります。
そこで今回は、「重ね図形」の教え方やポイント、おすすめの問題集について、わかりやすく解説していきます。
目次
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「重ね図形」を教える時のポイント
「重ね図形」を教える時のポイントは、次の5つです。
1.トレーシングペーパーを使って教える
2.4つのお部屋に分けて考える
3.印やメモをする習慣をつける
4.基礎的な問題集から取り組む
5.応用問題に慣れていく
では、1~5について、それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
1.トレーシングペーパーを使って教える
重ね図形では、重ねた時のイメージができないと解くことはできません。
そのため、まずは、重ねた時にどうなるのか視覚的に見せてあげる必要があります。
その時に役立つアイテムがトレーシングペーパーです。
トレーシングペーパーを使った教え方は次の通りです。
1.トレーシングペーパーに問題の図をなぞって書く
2.図に沿って簡単に切り取る
3.2枚の図(または絵)をお子さんに重ねさせる
このような手順で教えてあげることで、「重ね図形」問題における「スライドして重ねる」という言葉の意味を理解しやすくなりますし、重ねた時のイメージもつかみやすくなります。
そのため、最初に重ね図形に取り組ませる時は、「トレーシングペーパー」をぜひ活用してみてくださいね!
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【価格】
364円
2.4つのお部屋に分けて考える
トレーシングペーパーを使ってイメージを掴めたら、次はペーパー上で解けるようになる必要があります。
その時に使えるテクニックが「4つのお部屋にわけて考える方法」です。
重ね図形では、以下の問題のように、2枚の絵を重ねる問題が出題されることもあります。
このような問題の時は、一つの絵を4つのお部屋に分けて、それぞれに番号(①~④)を振ります。
そして、それぞれのお部屋にどんな絵が来るのかを考えることで、自然と答えを導き出すことができます。
そのため、ペーパー上で解かせる時には、このような方法で教えるのもポイントです。
3.印やメモをする習慣をつける
3つ目は、印やメモをつける習慣を身につけることです。
重ね図形の問題では、2枚の絵を重ねた時にどうなるかを答えなければならないため、重なった時のようすをイメージする必要があります。
また、そのためには、図の中に印やメモを書き込む必要があります。
ちなみに、重ね図形に限らず、メモや印をつけないで頭の中だけで解こうとするお子さんは、ケアレスミスをしやすい傾向にあります。
そのため、印やメモをつける習慣も身につけさせるようにしましょう。
4.基礎的な問題集から取り組む
「重ね図形」の問題を学習する時は、簡単に解ける基礎的な問題から取り組ませるようにしましょう。
特に、重ね図形では、「見る力」と「想像力」が必要になるため、情報量の少ない簡単な問題から解かせることが大切です。
ただ、多くの親御さんは、少し基礎問題が解けたら、焦ってすぐに応用問題や過去の入試問題を解かせようとします。
ですが、これはおすすめしません。
そのため、まずはお子さんでも簡単にできる基礎的な問題集を利用するようにしましょう。
5.応用問題に慣れていく
基礎的な問題集をしっかりとこなしたら、入試問題により近い応用問題にチャンレジさせましょう。
小学校受験のペーパー課題では、一般的な問題に載っているものより難しい問題が出題されることが多いです。
そのため、基礎的な問題をたくさん解いたら、徐々に応用問題へと移行していきましょう。
また、応用問題をやらせると、問題が難化した影響で混乱してしまうお子さんも多いです。
そのような様子が見られたら、また基礎的な問題を解かせたり、トレーシングペーパーを使って、自信をつけさせてあげることも重要です。
このようにして、徐々に難しい問題へと慣れさせていきましょう。
「重ね図形」にオススメの問題集
以下では、「重ね図形」問題の学習にオススメの問題集をご紹介します。
そのため、「重ね図形」の問題集をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
三つ星ドリル「重ね図形(折り重ね図形) 基礎・応用編」
「小学校受験三つ星ドリル」は、分野別の家庭学習用ドリルです。
『重ね図形(折り重ね図形) 基礎・応用編』では、基礎的な問題から入試レベルを意識した応用問題まで多数収録しています。
さらに、複数の問題パターンを用意しているため、さまざまな入試問題に対応する力を養うこともできます。
また、ダウンロード形式のPDFデータとなっております。 そのため、冊子タイプの問題集と違って、印刷すれば何回でも復習可能となっております。
そのため、「重ね図形」の単元を強化したい方、家庭学習で「重ね図形」に関する問題に取り組みたい方にはピッタリの教材となっています。
【商品名】
小学校受験三つ星ドリル「重ね図形(折り重ね図形) 基礎・応用編」
【価格】
880円(税込)
【形式】
PDFデータ(DL形式)
ばっちりくんドリル「重ね図形 基礎編」
『ばっちりくんドリル』は、小学校受験の幼児教室「理英会」の分野別単科ゼミで使用しているテキストを、家庭学習用に発展させたドリルです。
「重ね図形 基礎編」シリーズでは、はじめてのお子さんでも解きやすいさまざまな問題が収録されているため、基礎的な問題に取り組みたい方にピッタリの問題となっています。
また、問題の図や回答欄も大きいため、お子さんが使いやすい形式になっているのも特長のひとつです。
【商品名】
ばっちりくんドリル 重ね図形(基礎編) (理英会の家庭学習支援シリーズ)
【価格】
770円
ばっちりくんドリル「重ね図形 応用編」
こちらは、一つ前にご紹介した教材の「応用編」となっています。
基礎編に比べて、より入試問題に近い形式となっているため、「重ね図形」の応用問題を解きたい方、「重ね図形」の単元をより強化したい方にはピッタリの教材です。
また、「重ね図形」の難易度も高くなっているため、基礎編の問題が簡単だと感じる方も、ぜひ応用編に取り組んでみるとよいでしょう。
【商品名】
ばっちりくんドリル 重ね図形(応用編) (理英会の家庭学習支援シリーズ)
【価格】
770円
折り重ね図形の対策も一緒に!
小学校受験のペーパーの頻出単元のひとつに「折り重ね図形」があります。
折り重ね図形の問題は、例えば次のような問題です。
基本的に小学校受験の折り重ね図形の問題では、指定された直線に沿って紙を折ったときに、どうなるかを問う問題が多いです。
学校によって、答えを書かせるタイプの問題もあれば、選択肢から選ばせるタイプの問題もあります。
大人からすれば、直線を軸に(対称軸)左右対称にピッタリ重なることはわかると思います。
でも、幼児期のお子さんにはイメージが掴みづらい単元のひとつでもあります。
そこで、以下の記事では、折り重ね図形の問題の教え方やポイントなどについて、小学校受験講師がわかりやすく解説しているため、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね!
さいごに
今回は、重ね図形の問題の教え方やポイントなどについて、小学校受験講師が解説してきました。
重ね図形は幼児期のお子さんにとってはイメージが掴みづらい単元のひとつということもあって、いきなりペーパーで解かせてもうまくいかず、苦手意識をもってしまうことが多いです。
そのため、重ね図形の問題を初めて解かせる時は、ぜひ今回解説したことを参考にしてみてくださいね!
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