小学校受験のペーパー課題で頻出する単元のひとつに「同形(同図形)発見」があります。
「同形(同図形)発見」では、例えば次のような例題が出題されることがあります。
このような問題は、有名私立小学校でも頻繁に出題されます。
また、一見簡単な問題に見えますが、選択肢の中で細かい部分だけが違っているものもあるため、幼児期のお子さんにとっては難しいです。
そのため、難易度の高い問題を解けるようになるためにも、丁寧に教えて対策していく必要があります。
そこで今回は、「同形(同図形)発見」の教え方やポイント、オススメの問題集について、小学校受験講師がわかりやすく解説していきます。
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「同形(同図形)発見」に必要な力
「同形(同図形)発見」の問題を解くのに必要な力は、主に次の3つです。
①眼球を動かす力(眼球運動)
②見比べる力
③回転させた時の想像力
では、①~③について、それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
①眼球を動かす力(眼球運動)
1つ目は、眼球運動を動かす力です。
同形発見の問題では、見本の図や絵と同じものを見つけなければならないため、目を上下左右に素早く動かす必要があります。
また、制限時間の中で複数の問題を解かないといけないため、なるべく早く全体に目を通して、正確に回答することも大切です。
そのため、同形問題を解くには、眼球運動を意識することもポイントになります。
②見比べる力
2つ目は、見比べる力です。
同形発見では、お手本と選択肢の図・絵を見比べて、同じなのか、間違っているところがあるのかを見つける必要があります。
また、難しい問題になれば、細かいところが微妙に違っていることも多いため、制限時間の中で注意深く見比べる力も大切になります。
ちなみに、大小や長短の違いなどが、お子さんが気づきづらい違いのひとつです。
そのため、このような見比べる力も同形発見の問題を解く上で重要になります。
③回転させた時の想像力
3つ目は、回転させた時の想像力です。
同形問題の中には、次のように、「回転同図形発見問題」という問題もあります。
このような問題では、ただ同形のものを発見するだけでなく、見本の図を回転させた時にどんなふうになるのかを想像する力も必要になります。
この問題は、受験生がつまづきやすい単元のひとつでもあるため、シンプルな回転同図形問題から少しずつ慣れていく必要があります。
「同形(同図形)発見」の解き方と教え方
「同形(同図形)発見」の解き方や教える時のポイントは、次の5つです。
1.分割して見比べる癖をつける
2.目だけでなく、指も使う
3.正確性とスピードの両方を意識する
4.基礎的な問題集から取り組む
5.応用問題に慣れていく
では、1~5について、それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
1.分割して見比べる癖をつける
同形問題を解くときには、分割して見比べる癖をつけることをおすすめします。
例えば、次のようなイメージです。
このように、図や絵を分割して、それぞれを見比べることで、異図形を発見しやすくなりますし、スピーディーに解くこともできます。
そのため、同形問題を解くときには、このように分割して解くこともテクニックのひとつです。
2.目だけでなく、指も使う
同形発見の問題を正確、かつスピーディーに解くためには、目だけでなく、指を使うのも大切です。
もちろん、目だけで見て、スラスラ解けるお子さんもいます。
一方で、目だけで解こうとして、ケアレスミスをしたり、時間がかかったりするお子さんもいます。
そのため、目だけでなく、指などを使って細かいところを確認することで、正確性もスピードも上げることができます。
ですので、このようなテクニックも併用させることをおすすめします。
3.正確性とスピードの両方を意識する
同形発見の問題では、スピードを意識する必要があります。
というのも、
「時間があれば最後まで問題を解けるけど、時間が間に合わなくて途中で終わってしまう」
という悩みを抱えた親御さんが多いからです。
そのため、同形発見の問題を解かせる時には、時間を測ったり、制限時間を設けることもポイントです。
ただ、スピードを意識すると、今度は正答率が下がってしまうこともあるため、1や2でご紹介したテクニックなども活用するようにしましょう。
4.基礎的な問題集から取り組む
「同形(同図形)発見」の問題を学習する時は、簡単に解ける基礎的な問題から取り組ませるようにしましょう。
特に、「同形(同図形)発見」の問題では、「見比べる力」「回転したらどうなるか」を想像する力が必要になるため、簡単な問題から解かせることが大切です。
ただ、多くの親御さんは、少し基礎問題が解けたら、焦ってすぐに応用問題や過去の入試問題を解かせようとします。
ですが、これはおすすめしません。
そのため、まずはお子さんでも簡単にできる基礎的な問題集を利用するようにしましょう。
5.応用問題に慣れていく
基礎的な問題集をしっかりとこなしたら、入試問題により近い応用問題にチャンレジさせましょう。
小学校受験のペーパー課題では、一般的な問題に載っているものより難しい問題が出題されることが多いです。
そのため、基礎的な問題をたくさん解いたら、徐々に応用問題へと移行していきましょう。
また、応用問題をやらせると、問題が難化した影響で混乱してしまうお子さんも多いです。
そのような様子が見られたら、また基礎的な問題を解かせて、自信をつけさせてあげることも重要です。
このようにして、徐々に難しい問題へと慣れさせていきましょう。
「同形(同図形)発見」のオススメ問題集
以下では、「同形(同図形)発見」問題の学習にオススメの問題集をご紹介します。
そのため、「同形発見」の問題集をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
三つ星ドリル「同図形発見(回転同図形) 基礎・応用編」
「小学校受験三つ星ドリル」は、分野別の家庭学習用ドリルです。
『同図形発見(回転同図形) 基礎・応用編』では、基礎的な問題から入試レベルを意識した応用問題まで多数収録しています。
さらに、複数の問題パターンを用意しているため、さまざまな入試問題に対応する力を養うこともできます。
また、ダウンロード形式のPDFデータとなっているため、冊子タイプの問題集と違って、印刷すれば何回でも復習可能となっております。
そのため、同図形発見の単元を強化したい方、回転同図形の問題に取り組みたい方にはピッタリの教材となっています。
【商品名】
小学校受験三つ星ドリル「同図形発見(回転同図形) 基礎・応用編」
【価格】
880円(税込)
【形式】
PDFデータ(DL形式)
ばっちりくんドリル「同形発見 基礎編」
『ばっちりくんドリル』は、小学校受験の幼児教室「理英会」の分野別単科ゼミで使用しているテキストを、家庭学習用に発展させたドリルです。
「同形発見 基礎編」シリーズでは、はじめてのお子さんでも解きやすいさまざまな問題が収録されているため、基礎的な問題に取り組みたい方にピッタリの問題となっています。
また、問題の図や回答欄も大きいため、お子さんが使いやすい形式になっているのも特長のひとつです。
【商品名】
ばっちりくんドリル 同形発見(基礎編) (理英会の家庭学習支援シリーズ)
【価格】
770円
ばっちりくんドリル「同形発見 応用編」
こちらは、一つ前にご紹介した教材の「応用編」となっています。
基礎編に比べて、より入試問題に近い形式となっているため、「同形発見」の応用問題を解きたい方、「同形(同図形)発見」の単元をより強化したい方にはピッタリの教材です。
また、「同形(同図形)発見」の難易度も高くなっているため、基礎編の問題が簡単だと感じる方も、ぜひ応用編に取り組んでみるとよいでしょう。
【商品名】
ばっちりくんドリル 同形発見(応用編) (理英会の家庭学習支援シリーズ)
【価格】
770円
ひとりでとっくん「どうずけいはっけん」
『ひとりでとっくん100』は、小学校受験・幼児教育の教室で有名な「こぐま会」が出版している単元別ドリルです。
学習の系統性や難易度を考え、一つの学習テーマにつき30枚ずつのペーパーにまとめた単元別の問題集になっています。
また、「どうずけいはっけん」では、基礎から応用問レベルの問題が多数掲載されているため、回転図形の対策をしたい方にはピッタリです。
【商品名】
ひとりでとっくん11 どうずけいはっけん
【価格】
660円
能力育成問題集18「同類図形」
PYGLIシリーズは、ピグマリオンメソッドを基にした問題集です。
ピグマリオンメソッドは、能力育成や小学校受験で必要な「指先能力」「空間能力」「図形能力」「数論理力」「言語能力」の6領域を網羅する形で作成されています。
この問題集では、「同図形を探す」問題を収録しているため、音だけでなく、同図形発見の問題を対策したい方にもピッタリです。
【商品名】
能力育成問題集25 同類図形
【価格】
770円
さいごに
今回は、「同形(同図形)発見」に関する問題の特徴と対策方法、オススメの問題集について、解説してきました。
同形発見は、小学校受験のペーパー課題っで頻出する問題のひとつです。
そのため、同形発見の問題の対策をしたい方は、今回解説したことを参考にしてみてくださいね!
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