小学校受験のペーパー課題で頻出する単元のひとつに、「折り紙の展開図」があります。
折り紙の展開図では、次のような問題が出題されます。
このように、折り紙の展開図では、開いた時にどのような形が切り抜かれているのかを推理する力が必要になります。
また、二つ折りのかんたんな問題から、四つ折りの難しい問題まで、レベルはさまざまです。
加えて、幼児期のお子さんにとって、折り紙の展開図を想像することは難しいため、早いうちからトレーニングする必要があります。
そこで今回は、「折り紙の展開図」の教え方やポイント、オススメの問題集について、小学校受験講師が解説していきます。
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折り紙の展開図の教え方とポイント
折り紙の展開図問題は、二つ折りのものもあれば、四つ折りのものもあります。
ただ、いずれにせよ、教え方や解く手順に大きな違いはありません、
折り紙の展開図をペーパー上で解かせる時は、次の順番で教えることをおすすめします。
1.基本的に「消去法」で解かせる
2.折り紙の折り方をチェックする
3.端(折り紙の外側)の形を確認
4.中心(折り紙の内側)の形を確認
5.答えを選ぶ
では、1~5について、それぞれ詳しく解説していきます。
1.基本的に「消去法」で解かせる
「折り紙の展開図」問題は、基本的に消去法で解かせることがポイントになります。。
消去法とは、明らかに答えではない選択肢から「/」で消して、最終的に正しい答えを選ぶ方法です。
消去法のメリットとして、次のような点が挙げられます。
・正答率を上げやすい
・ケアレスミスの防止につながる
・スピーディーかつ正確に解くことができる
また、折り紙の展開図は、消去法と相性の良い単元でもあります。
では、その理由について、説明していきます。
2.折り紙の折り方をチェックする
折り紙の展開図を解くときには、まず始めに折り紙がどのように折られているのか、その「折り方」をチェックしましょう。
なぜなら、折り方によって、切り込みを入れた時の展開図のようすが変わってくるからです。
シンプルに二つ折りの問題もあれば、折り方をいちいちチェックしなくても解ける問題が多いと思います。
ですが、その一方で、四つ折りの場合は、いろいろな折り方の問題が出題されます。
そのため、そのような問題の場合は、きちんと最初にどんな折り方をされているのかチェックする必要があります。
3.端(折り紙の外側)の形を確認
「折り紙の展開図」を解く時は、まず折り紙の端(折り紙の外側)がどこなのか確認する必要があります。
なぜなら、折り紙の端に切り込みが入っている場合は、シンプルにその切り込みの形がそのまま切り抜かれます。
そのため、お子さんも理解しやすく、効率的に正解の可能性がある選択肢を絞ることができます。
ですので、まずは折り紙の端をチェックして、どのような切り込みが入れられているかを確認するようにしましょう。
4.中心(折り紙の内側)の形を確認
端の形を確認したら、次に中心(折り紙の内側)に入っている切り込みを確認して、展開図を推理する段階に入ります。
また、折り紙の中心に切り込みが入っている場合は、線対称の考え方が必要になります。
そのため、まずはお子さんが線対称の考え方を理解しているかチェックしてみましょう。
このの考え方を理解できているのであれば、あとは切り込みの形を線対称の考え方を用いて推理すればおのずと答えを導き出すことができます。
ですので、線対称の考え方を理解した上で、解かせるようにしましょう。
5.答えを選ぶ
消去法を使って、3と4のステップで選択肢を絞ることができたら、最後に答えを選ぶようにしましょう。
折り紙の展開図は、幼児期のお子さんにとっては、完全に展開図を推理して答えを選ぶというより、部分的に見て明らかに違う選択肢を消して正解を導き出すほうが解きやすいケースが多いです。
そのため、1~4で解説した手順を踏まえて解くように教えることをおすすめします。
「折り紙の展開図」を対策する時のポイント
「折り紙の展開図」は、次のポイントを踏まえて対策することをおすすめします。
①折り紙を使って推理力をつける
②基礎的な問題集から取り組む
③応用問題に慣れていく
では、①~③について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
①折り紙を使って推理力をつける
折り紙の展開図を最初に教える時は、折り紙を使って丁寧に教えることが必要です。
というのも、展開図を推理する力をトレーニングするためには、まず具体物(折り紙)を使って「仮説と検証」を繰り返していく必要があります。
そのため、手間はかかりますが、折り紙を問題と同じ折り方・切り込みにして、目の前で切って開いてあげることを最初は何回も繰り返してあげましょう。
そして、それに慣れてきたら、切り込みをマジックなどで描いて、あえて切らないで、折り紙を開いたり、折ったりするだけで推理する練習をさせるのもポイントです。
そうすることで、徐々にペーパー上でも解ける推理力を身につけていくことが大切です。
②基礎的な問題集から取り組む
「折り紙の展開図」の問題を学習する時は、簡単に解ける基礎的な問題から取り組ませるようにしましょう。
特に、「折り紙の展開図」の問題では、「推理力」や「想像力」が必要になるため、まずは答えを選びやすい簡単な問題から解かせることが大切です。
ただ、多くの親御さんは、少し基礎問題が解けたら、焦ってすぐに応用問題や過去の入試問題を解かせようとします。
ですが、これはおすすめしません。
そのため、まずはお子さんでも二つ折りなど基礎的な問題を多く収録した問題集から解かせるようにしましょう。
③応用問題に慣れていく
基礎的な問題集をしっかりとこなしたら、入試問題により近い応用問題にチャンレジさせましょう。
小学校受験のペーパー課題では、一般的な問題に載っているものより難しい問題が出題されることが多いです。
そのため、基礎的な問題をたくさん解いたら、徐々に応用問題へと移行していきましょう。
また、応用問題をやらせると、問題が難化した影響で混乱してしまうお子さんも多いです。
そのような様子が見られたら、また基礎的な問題を解かせたり、具体物(折り紙)を使って、自信をつけさせてあげることも重要です。
このようにして、徐々に難しい問題へと慣れさせていきましょう。
「折り紙の展開図」のオススメ問題集
以下では、「折り紙の展開図」問題の学習にオススメの問題集をご紹介します。
そのため、「折り紙の展開図」の問題集をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
三つ星ドリル「折り紙の展開図 基礎・応用編」
「小学校受験三つ星ドリル」は、分野別の家庭学習用ドリルです。
『折り紙の展開図 基礎・応用編』では、基礎的な問題から入試レベルを意識した応用問題まで多数収録しています。
加えて、複数の問題パターンを用意しており、それぞれの問題を解く上でのワンポイントアドバイスなども記載しています。
また、ダウンロード形式のPDFデータとなっております。 そのため、冊子タイプの問題集と違って、印刷すれば何回でも復習可能となっております。
そのため、対称図形の単元を強化したい方、家庭学習で「折り紙の展開図」の問題に取り組みたい方にはピッタリの教材となっています。
【商品名】
小学校受験三つ星ドリル「折り紙の展開図 基礎・応用編」
【価格】
880円(税込)
【形式】
PDFデータ(DL形式)
ばっちりくんドリル「二つ折り・四つ折り・折り目の推理 基礎編」
『ばっちりくんドリル』は、小学校受験の幼児教室「理英会」の分野別単科ゼミで使用しているテキストを、家庭学習用に発展させたドリルです。
「二つ折り・四つ折り・折り目の推理 基礎編」シリーズでは、はじめてのお子さんでも解きやすいさまざまな問題が収録されているため、基礎的な問題に取り組みたい方にピッタリの問題となっています。
また、問題の図や回答欄も大きいため、お子さんが使いやすい形式になっているのも特長のひとつです。
【商品名】
ばっちりくんドリル 二つ折り・四つ折り・折り目の推理(基礎編) (理英会の家庭学習支援シリーズ)
【価格】
770円
ばっちりくんドリル「二つ折り・四つ折り・折り目の推理 応用編」
こちらは、一つ前にご紹介した教材の「応用編」となっています。
基礎編に比べて、より入試問題に近い形式となっているため、「折り紙の展開図」の応用問題を解きたい方、このの単元をより強化したい方にはピッタリの教材です。
また、問題の難易度も高くなっているため、基礎編の問題が簡単だと感じる方も、ぜひ応用編に取り組んでみるとよいでしょう。
【商品名】
ばっちりくんドリル 二つ折り・四つ折り・折り目の推理(応用編) (理英会の家庭学習支援シリーズ)
【価格】
770円
さいごに
今回は、「折り紙の展開図」の教え方やポイント、オススメの問題集について、解説してきました。
折り紙の展開図は、小学校受験のペーパー課題で頻出する問題のひとつです。
また、幼児期のお子さんでもつまづきやすい単元のひとつです。
そのため、「折り紙の展開図」の問題対策をしたい方は、今回解説したことを参考にしてみてくださいね!
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